待ち遠しい夏山シーズン!2023年はどこの山に登る?
夏に向け、木々の緑も濃さを増していく今日この頃。待ちに待った登山シーズンがやってきましたね。みなさん、この夏はどんな山に登りたいですか?
山好きのみんなに聞いてみた!
YAMA HACKの公式SNSにて『この夏に登りたい山』についてのアンケートを実施。今回は181名の方に回答いただきました。ご協力ありがとうございました!
それではさっそく、ランキングを見ていきましょう。
アンケート結果発表! みんなが登りたい山ランキングTOP10
『この夏に登りたい山』のトップ10に選ばれた山の得票率を見てみると、第1位と第2位は僅差という結果。3位以下は同数回答の山が多く、上位10座ですがトップ9を登ってみたい理由と合わせてご紹介します。
なお、回答件数の約4割を上位10座が占めていました。
TOP10発表の前に……
今回トップ10には入りませんでしたが、複数名から名前が挙がった山(総称を含む)を一気に発表します。
雲ノ平、唐松岳、立山、双六岳、鳳凰三山、薬師岳、塩見岳、乗鞍岳、石鎚山、赤岳、北穂高岳、男体山、白山、御嶽山、伊吹山、蓼科山、岩手山、五竜岳
日本アルプスや日本百名山に選定されている山を中心に、全国各地の名峰が登場しました。みなさんの登りたい山はありましたか?
それでは、気になるランキングへ。いったいどこの山が人気だったのでしょうか。
【同率第9位】雪渓で涼やかな山歩きを!
さっそく同数回答だった第9位。まずは、日本百名山の一座であり東北で2番目に高い山でもある『鳥海山(ちょうかいさん)』が登場です。
標高2,236mの活火山で、美しい佇まいが富士山にも似ていることから「出羽富士」や「秋田富士」とも呼ばれています。
夏山開きは例年6月下旬~7月上旬。夏でも山頂付近には雪渓や越年する万年雪があり、涼やかな山歩きを楽しめるとあって人気があります。


【同率第9位】稜線に咲き乱れる高山植物も見どころ!
同率9位となったのは、こちらも東北の名峰である『飯豊山(いいでさん)』。
北から南に約20kmにも及ぶ飯豊連峰の主峰で、福島、山形、新潟の3県にまたがる日本百名山です。
花の百名山としても知られており、固有種のイイデリンドウをはじめヒメサユリ、ニッコウキスゲなど種類豊富な高山植物に彩られます。どこまでもつながる雄大な稜線に広がるお花畑は魅力的ですね。
なお、山頂はどの登山口からも遠く、飯豊山にだけ登ることは難しいため縦走での登頂が一般的。その分、歩きごたえのある山行が楽しめます。


【同率第7位】日本で1番高い場所といえばここ!
第9位に続いて、2座が同数回答となった第7位。
静岡県と山梨県にまたがる標高3,776mの『富士山(ふじさん)』は、言わずと知れた日本最高峰。端正な佇まいはどの方向から眺めても秀麗で、まさに日本を代表する山です。毎年、夏の開山時期(7月上旬~9月上旬)には多くの登山者で賑わいます。
そんな富士山に、一度は登ってみたいと考えている方も多いもの。山頂からの絶景と達成感は忘れられない思い出となるでしょう!


【同率第7位】ロングハイカー憧れの山域!
同率第7位のもう一座は、飛騨山脈主稜線の裏銀座コースに位置する『鷲羽岳(わしばだけ)』。日本百名山であり、黒部川水源の山でもあります。
その名の通り、鷲が羽ばたいているような山容は迫力満点!山頂からは、燕岳から槍ヶ岳、立山連峰など北アルプスの山々を見渡すことがきる大パノラマを堪能できます。
日帰りでは行けない北アルプスの奥地にあるため、静かな縦走登山が楽しめるところも魅力的です。


【第6位】北アルプス最高峰がランクイン!
第6位に登場したのは、北アルプスで最も標高が高い『奥穂高岳(おくほたかだけ)』でした。
日本国内でも富士山、北岳に次ぐ3番目の標高3,190mを誇る高峰。 堂々とした山容がかっこいいですね。
山頂からの眺望も素晴らしく、西穂高岳に続く南西の稜線上にはジャンダルムを望むことができます。ここからしか眺めることのできない景色に感動すること間違いなし!
ただし、山頂へはハシゴや鎖場を駆使しながら登るため、技術や経験が必要な上級者向けです。


【同率第3位】“北アルプスの女王”といえば!
ここからはトップ3の発表です。3位には同率で3座が登場します。
まず初めに紹介するのは、常念山脈の北部にある標高2,763mの『燕岳(つばくろだけ)』。夏にはコマクサをはじめとした高山植物が豊富な楽園となります。
燕岳稜線にある山小屋・燕山荘(えんざんそう)は山の上とは思えないほど広くて快適な空間で、山小屋利用が初めての方にも人気。登山道は急登もあるものの休憩ポイントが随所にあり、アルプス登山初心者にもおすすめです。
燕岳~槍ヶ岳までの表銀座縦走コースの起点としても魅力のある場所ですよ。



【同率第3位】日本最大の大雪渓が有名!
同率3位の2座目は、北アルプス後立山連峰の最高峰『白馬岳(しろうまだけ)』がランクイン。
日本百名山のひとつであり、日本で最大規模の雪渓「白馬大雪渓」があることでも有名。夏には可憐な花が咲き誇る高山植物の宝庫でもあり、人気があるのも納得です。
山頂直下に建つ白馬山荘は、日本最大の収容人数を誇る大規模な山小屋。リピーターも多く、毎シーズン登山者で賑わっています。



【同率第3位】お花畑と美しい稜線が続くあの山!
同率3位最後に紹介するのは、富士山に次ぐ日本の高山第2位の『北岳(きただけ)』。南アルプスの中で標高が1番高く、こちらも日本百名山のひとつです。
高山植物の宝庫としても知られ、日本では北岳にのみ咲く“キタダケソウ”の花畑が山頂直下の南東斜面付近に広がります。
北岳に加え、間ノ岳・農鳥岳を含めた3つの山を総称して「白峰三山/白根三山(しらねさんざん)」と呼び、この3つを縦走するコースも人気。とくに、北岳と間ノ岳をつなぐコースは“天空の稜線”と呼ばれ、縦走・稜線好きから好評です。



【第2位】登山好きなら一度は挑戦したい山!
第2位となったのは、北アルプス北部の立山連峰にある岩峰『剱岳(つるぎだけ)』です。
日本百名山の中でも屈指の難易度として知られ、多くの登山好きが憧れる山。日本三大雪渓のひとつ、剱沢雪渓を擁し「岩と雪の殿堂」とも呼ばれています。
急峻な地形の剱岳は上級者向け。一般登山道では国内最難関とも言われています。難所を乗り越えての登り終えた時の喜びや達成感はひとしおです!



【第1位】みんなの憧れ、日本のマッターホルン!
注目の第1位は、多くの登山者が憧れる北アルプスの『槍ヶ岳(やりがたけ)』でした。
槍ヶ岳は日本第5位の標高3,180mを誇る日本百名山のひとつ。頂上付近は峻険な岩場となっていて、ハシゴや鎖場などを通過したその先に360度の大パノラマが広がっています。
バリエーションルートも含めて多くの登山コースがありますが、どれも上級者向け。存在感のある美しい尖峰は、みんなが憧れるのも納得のかっこよさです!





夏の登山計画を立てよう!
みなさんがこの夏に登りたい山はランクインしていましたか? 選択肢が多くなる夏山シーズンは行きたい山がたくさんあって計画を立てるのも楽しいもの。登りたい山の標高や環境に合わせて服装・持ち物を準備し、体力や知識・技術をしっかりとつけて臨み、夏山を安全に楽みましょう!
読者が選んだ「2023年夏、登りたい山」