鷲羽岳|黒部川の源流へ北アルプスを縦走!人気登山コース3選

2018/04/23 更新

鷲羽岳は北アルプスの奥深くに位置する山で、黒部川の源流地点でもあります。最短ルートでも18㎞あり、1泊以上かけないと行けません。山深くアクセスしづらい分、北アルプスの雄大な自然をたっぷりと楽しめます。人も少ないので静かな山行が好きな方にもおすすめ。人気の裏銀座縦走コースも含めておすすめのコースを3つご紹介します。長期間お休みが取れたら、黒部の源流、鷲羽岳へ!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

黒部川の源流、鷲羽岳(わしばだけ)

鷲羽岳
出典:PIXTA
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
2924m富山県富山市北アルプス8.5℃4℃
参考:ヤマレコ
飛騨山脈主稜線の裏銀座コースにあり、美しい山容で日本百名山にも選定されている鷲羽岳(わしばだけ)。山頂はハイマツ帯のため見晴らしが良く、山脈の中央部にあるため、燕岳から槍ヶ岳、立山連峰など北アルプスの山々のほとんどを見渡すことができます。

縦走でしか行けない!北アルプスの奥地

鷲羽岳
出典:PIXTA(水晶小屋より見た鷲羽岳)
鷲羽岳は北アルプスの奥深い場所にあり、どの登山口からも距離が長く、縦走でしか行くことができません。その分、静かな山行が楽しめ、北アルプスの自然を満喫することができます。

黒部川の源流は鷲羽岳から

黒部ダム
出典:PIXTA(黒部ダム)
鷲羽岳と隣の祖父岳は黒部川の源流になっています。鷲羽岳で確認できるのは小川とも言えない小さな流れですが、山を下り雄大な川となって日本海に流れ込みます。

鷲羽岳の天気

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山と高原地図 剱・立山

ITEM
山と高原地図 剱・立山
発行元:昭文社

①最短ルートはこれ!新穂高温泉~鷲羽岳登山コース

まずは鷲羽岳までの最短距離で行けるコースです。鷲羽岳山頂までをご紹介しますので、山行計画に合わせてピストン、他の縦走コースと組み合わせるなどしてください。
新穂高温泉~鷲羽岳登山コース
出典:ヤマプラ(クリックすると地図が拡大されます)
距離コースタイム標高差日程難易度
約18㎞約11時間10分約1810m1泊2日★★★★
参考:ヤマプラ
新穂高温泉(60分)→中崎橋(10分)→笠新道登山口(10分)→わさび平小屋(20分)→小池新道登山口(60分)→秩父沢出合(90分)→シシウドヶ原(60分)→鏡平(60分)→弓折分岐(乗越)(70分)→双六小屋(20分)→巻道分岐(120分)→三俣山荘(90分)→鷲羽岳

※このコース中の小池新道は岐阜県の山のグレーディングで難易度C(地図読み能力・はしご、鎖場を通過できる身体能力が必要)に設定されています。 

新穂高ロープウェイ
出典:PIXTA
新穂高温泉からスタート。小池新道登山口までは、広く平たんな登山道です。途中のわさび平小屋は水場が近くにあり、ベンチもたくさんあるので休憩に最適。

小池新道登山口を進むと、すぐに本格的な登山道が始まりますが、よく整備されています。木道が現れたら、鏡平山荘はすぐそこ。鏡池にはテラスがあり、池に映る槍ヶ岳の絶景を見ることができます。

鏡平の鏡池
出典:PIXTA(鏡平の鏡池)
鏡平からすぐに弓折岳への急登が始まります。弓折乗越の分岐を進むと、遠くに双六小屋が見えてきます。双六小屋を過ぎると巻道分岐に到着。3つのルートがありますが、最短距離の巻道ルートを選んで三俣山荘まで歩きます。

三俣山荘と鷲羽岳
出典:PIXTA(三俣山荘と鷲羽岳)
三俣山荘を過ぎてすぐ、鷲羽岳に取り付きます。九十九折れの登山道で、ザレた砂地と岩がごろごろあるので、浮石や落石に注意して進みましょう。山頂からは、表銀座の山々や立山連峰など北アルプスのほとんどの山を見渡すことができます。

鷲羽岳 登山
出典:PIXTA

時間があったら訪れるべき2つのポイント!

①鷲羽池
鷲羽池と北アルプス
出典:PIXTA(鷲羽岳から見る鷲羽池と槍・穂高連峰)
鷲羽岳山頂から見える槍ヶ岳と鷲羽池は、とても有名な景色。鷲羽岳の南東にある美しい鷲羽池は、火山の噴火口跡で、山頂から30分ほど下ったところにあります。

ワリモ岳
ワリモ岳から見た水晶岳
出典:PIXTA(ワリモ岳から見た水晶岳)
鷲羽岳から稜線を北に向かうとある、ワリモ岳。山頂からは黒部源流を上から眺めることができます。ワリモ岳は板状の板が無数にある山で、ロープのついた箇所も。悪天候時は、鷲羽岳~ワリモ岳間の通行はおすすめできません。

たくさんの山を制覇したい人はこちらもおすすめ!

多くの山をピークハントしたい人はコースの途中にも登れる山があります。登る場合は余裕を持った山行計画を立てましょう。
①笠ヶ岳
笠ヶ岳 なだらかな稜線の上に笠を伏せたような隆起があり、遠くからでもそれと分かる笠ヶ岳。わさび平小屋の10分手前にある、急登で有名な笠新道から登ります。笠ヶ岳からは、小池新道は通らず、稜線上を通って双六小屋へ向かいます。稜線上とは言え、距離が長く小さなアップダウンを繰り返すのでペース配分に注意しましょう。

②双六岳
双六岳
出典:PIXTA
北側には飛騨山脈、東には槍ヶ岳や穂高など、多くの山の登山の基点となる位置にある、お椀を伏せたようななだらかな高原状の山。山頂からは双六岳の大地の向こうに浮かぶような槍ヶ岳を見ることができます。双六岳に登るには、双六小屋から上で紹介した巻道ではなく、巻道分岐を左へ稜線ルートを進みます。

③三俣蓮華岳
三俣蓮華岳
出典:PIXTA
双六岳の北側、長野、岐阜、富山の3つの県境にある、比較的なだらかな山容を持つ山。東側にカールがありお花畑が豊富です。双六小屋から巻道コースを歩き、分岐を左に20分登ったところにあります。

①のコース中で利用できる山小屋・テント場

鷲羽岳までは休憩なしでも11時間以上かかります。必ずいずれかの山小屋を利用し、1泊して登りましょう。

わさび平小屋
わさび平小屋

新穂高温泉から林道を1時間ほど歩いた場所にある。登山の拠点の他、ブナの原生林や清流を楽しみにトレッキングに来る人も多い。湧水がとても美味しく、夏は巨木をくりぬいた水槽で野菜やスイカなどを冷やしているのが有名です。

営業期間:7/10~10/20
収容人数:60名
テント設営数:30張
料金
1泊2食8,800円
1泊3食9,600円
素泊まり5,800円
テント800円/人
わさび平小屋のHPを見る

鏡平山荘
鏡平山荘
出典:PIXTA
弓折岳直下の、シラビソやナナカマドに囲まれた箱庭のような場所にある。小屋のそばにある鏡池は、正面の槍ヶ岳や穂高連峰を映し出し、絶好の展望台となっています。

営業期間:7/10~10/15
収容人数:120名
テント場:なし
 料金
1泊2食9,800円
1泊3食10,700円
素泊まり6,800円
鏡平山荘のHPを見る

双六小屋
双六小屋
出典:PIXTA
双六岳と樅沢岳の広い鞍部に建つ水の豊富な小屋。北アルプス最奥の山々の起点となっており利用者も多い。周辺はお花畑が見事で、鷲羽岳や水晶岳、笠ヶ岳などの山を見ることができます。

営業期間:6/10~10/20
収容人数:200名
テント設営数:60張
料金
1泊2食9,800円
1泊3食10,900円
素泊まり6,800円
テント1,000円/人
双六小屋のHPを見る

三俣山荘
三俣山荘
出典:PIXTA
黒部源流の稜線上、三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部に建つ小屋。稜線上ですが、地下水が豊富です。目の前には迫力ある鷲羽岳があり、展望食堂からは北アルプス奥地の山々や槍・穂高連峰を眺ることができます。

営業期間:7/1~10/15
収容人数:80名
テント設営数:約70張
料金
1泊1食(朝)7,600円
1泊1食(夕)8,400円
1泊2食10,000円
素泊まり6,000円
昼弁当1,100円
テント1,000円/人
三俣山荘のHPを見る

②折立~薬師岳~水晶岳~鷲羽岳~黒部五郎岳 周回コース

最後の秘境と呼ばれる雲ノ平を通って鷲羽岳に向かうコースです。北アルプスの最奥地を存分に満喫しましょう!
折立~鷲羽岳登山コース
出典:ヤマプラ(クリックすると地図が拡大されます)
距離コースタイム標高差日程難易度
約52.1㎞約34時間12分約1605m4泊5日★★★★
参考:ヤマプラ

1日目(折立スタート→太郎平小屋泊)

折立(210分)→五光岩ベンチ(90分)→太郎平小屋(20分)→薬師峠(110分)→薬師岳山荘(60分)→薬師岳(40分)→薬師岳山荘(80分)→薬師峠(20分)→太郎平小屋

折立から太朗平までは、急坂や石がごろごろとして歩きづらいところもありますが、石の階段や木道などもよく整備されています。途中の三角点の広場や、五光岩ベンチで休憩しながら登りましょう。

太郎平小屋
出典:PIXTA(太郎平小屋)
太朗平小屋から薬師峠にいったん下り、薬師岳に向けて登っていきます。やがてザレた斜面となり、大きなケルンのある薬師平を経て、薬師小屋へ。小屋から急なガレ場を進むとやがてゆるやかになり、薬師岳山頂に到着です。薬師岳を挟んでカールが多く存在しており、山頂からは雄大な風景を見ることができます。

薬師岳山頂
出典:PIXTA(薬師岳山頂)
来た道を戻って、太郎平小屋で1泊します。

2日目】(太郎平小屋スタート→雲ノ平泊)

太郎平小屋(75分)→左俣出合(60分)→薬師沢出合(130分)→木道末端(25分)→アラスカ庭園(45分)→雲ノ平

太朗平小屋から木道を歩いて、雲ノ平方面へ向かいます。沢沿いはゆるやかで緑が生い茂る登山道で、急な下りとなると、薬師沢小屋はすぐです。

薬師沢小屋
出典:PIXTA(薬師沢小屋)
吊橋を渡りいったん沢に下りたら、雲ノ平へ向かう樹林帯の急登が始まります。苔むした大きな岩がごろごろとあり、やや登りづらい道です。浮石や落石にも注意して進みましょう。登りきると、緩やかな木道歩きに変わり、ハイマツ帯に変わると広大な雲ノ平が広がっています。

雲ノ平
出典:PIXTA(雲ノ平)
雲ノ平で1泊します。周辺はアラスカ庭園やスイス庭園など、美しい場所がたくさんあるので、時間があれば散策しましょう。

3日目(雲ノ平スタート→三俣山荘泊)

雲ノ平(51分 ※推定値)→祖父庭園(30分)→祖父岳(40分)→岩苔乗越(50分)→水晶小屋(40分)→水晶岳(30分)→水晶小屋(86分 ※推定値)→鷲羽岳(60分)→三俣山荘

雲ノ平から、まずは祖父岳を目指します。大きなケルンのある山頂を越えて、岩苔乗越を水晶岳方面へ。水晶小屋から先、水晶岳手前はヤセ尾根で岩場となるため注意して登りましょう。

水晶岳 山頂
出典:PIXTA(水晶岳山頂)
水晶岳から、ワリモ北分岐へ戻り、ワリモ岳を経由して鷲羽岳へ向かいます。気持ちのよい稜線のルートですが、ワリモ岳山頂付近は岩場となるので、強風など悪天候時はこのコースは避けましょう。

 鷲羽岳
出典:PIXTA(水晶小屋より見た鷲羽岳・笠ヶ岳)
鷲羽岳から九十九折れの登山道を三俣山荘まで下ります。急坂となるので足元に注意しましょう。三俣山荘に1泊します。三俣山荘は鷲羽岳の目の前に位置しており、迫力ある景色を見ることができます。

夕暮れの三俣蓮華岳テント場と鷲羽岳
出典:PIXTA(夕暮れの三俣蓮華岳テント場と鷲羽岳)

4日目(三俣山荘スタート→太郎平小屋泊)

三俣山荘(120分)→黒部乗越(150分)→黒部五郎岳(中ノ俣岳)(100分)→中俣乗越(40分)→赤木岳(40分)→北ノ俣岳(上ノ岳)(85分)→太郎平小屋

5日目(太郎平小屋スタート→折立ゴール)

太郎平小屋(60分)→五光岩ベンチ(130分)→折立

三俣山荘から黒部五郎へ巻道で進み、稜線をしばらく歩いたら、草付きの坂を下って黒部五郎小屋へ。巻道は遅くまで雪渓が残っているので、残雪が多いときは稜線ルートをとりましょう。黒部五郎のカールの中を通って黒部五郎岳の肩に出て山頂に登ります。

黒部五郎岳
出典:PIXTA(黒部五郎カール)
黒部五郎岳からガレ場を下り、赤木岳や北ノ俣岳を越えて太郎平へ向かいます。長くアップダウンがありますが、見晴らしが良く気持ちの良い稜線のコースです。チングルマやハクサンイチゲのお花畑も見事です。

太郎山のチングルマと北ノ俣岳
出典:PIXTA(太郎山のチングルマと北ノ俣岳)
太郎平小屋に1泊し、翌日1日目の道を下山して折立でゴールとなります。折立までの登山道は、よく整備されていますが、雨が降ると滑るのでガレ場には注意しましょう。

②のコース中で利用できる山小屋・テント場

コース中にはたくさんの山小屋があります。自分のペースに見合った計画を立て、計画に合わせて泊まる山小屋を選びましょう。

太郎平小屋
太郎平小屋
出典:PIXTA
太郎兵衛平に建つ小屋で、富山県側や薬師岳や雲ノ平など北アルプス奥地への縦走路の起点となっています。テント場は小屋から約10分歩いた薬師峠にあり、売店やトイレも完備しています。

営業期間:7/1~10/10
収容人数:150名
テント設営数:100張(薬師峠キャンプ場)
料金
1泊2食9,500円
お弁当1,000円
テント700円/人
太郎平小屋のHPを見る

薬師岳山荘
薬師岳山荘
出典:PIXTA
薬師岳頂上直下に建つ、木を使ったブラウン色の山荘で、2010年に改装したきれいな小屋。標高2701mにあり、槍ヶ岳や雲ノ平、富山平野や日本海まで一望できます。

営業期間:7月上旬~10月上旬
収容人数:60名
テント場:なし
料金
1泊2食9,700円
素泊まり6,500円
薬師岳山荘のHPを見る

薬師沢小屋
薬師沢小屋
出典:PIXTA
雲ノ平と太郎平から下った、黒部川本流と薬師沢の出合に建つ小屋で、エメラルドグリーンの清流が美しい。登山客だけでなく、岩魚釣りや赤木沢の沢登り客などにも人気があります。

営業期間:7/1~10/10
収容人数:80名
テント場:なし
料金
1泊2食9,700円
お弁当1,000円
薬師沢小屋のHPを見る

雲ノ平山荘
雲ノ平山荘
出典:PIXTA
日本最後の秘境と呼ばれる北アルプスの深遠部、黒部源流域の雲ノ平に建つ小屋。周辺はハイマツ帯やお花畑、池塘や火山岩がまるで日本庭園のような景観を作り出しています。

営業期間:7/10~10/10
収容人数:70名
テント設営:50張
料金
1泊1食(朝)7,600円
1泊1食(夕)8,400円
1泊2食10,000円
素泊まり6,000円
お弁当1,100円
テント1,000円
雲ノ平山荘のHPを見る

水晶小屋
水晶小屋 裏銀座縦走路の真ん中、水晶岳の南肩、赤岳に建つ小さな小屋。標高が2,900mと高く小屋の前は360度の展望があり、ご来光と夕日を楽しむことができます。

営業期間:7/15~9/30
収容人数:30名
テント場:なし
料金
1泊1食(朝)7,800円
1泊1食(夕)8,600円
1泊2食10,200円
素泊まり6,200円
昼弁当1,100円
水晶小屋のHPを見る

黒部五郎小舎
黒部五郎小舎
出典:PIXTA
黒部五郎カールを下った広々とした草原にある小屋。小屋からは笠ヶ岳や薬師岳が望め、コバイケソウやイワイチョウ、チングルマなどが咲く美しい場所です。

営業期間:7/10~79/30
収容人数:60名
テント設営数:30張
料金
1泊2食9,800円
1泊3食10,900円
素泊まり6,800円
テント1,000円
黒部五郎小舎のHPを見る

三俣山荘
①のコースを参照ください。

③憧れの裏銀座縦走コース!

いつかは縦走してみたい、憧れの裏銀座コースをご紹介します。北アルプスの雄大な眺めを楽しむことができるロングコースです。
裏銀座縦走コース
出典:ヤマプラ(クリックすると地図が拡大されます)
距離コースタイム標高差日程難易度
約50.3㎞約32時間56分約1812m3泊4日★★★★
参考:ヤマプラ
※このコース中の飛騨乗越(双六岳~槍ヶ岳)は岐阜県の山のグレーディングで難易度D(地図読み能力・岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術・ルートファインディング能力が必要)に設定されています。

1日目(高瀬ダムスタート→烏帽子小屋泊)

高瀬ダム(40分)→水場(70分)→権太落シ(130分)→三角点(80分)→烏帽子小屋(30分)→烏帽子岳分岐(20分)→烏帽子岳(15分)→烏帽子岳分岐(30分)→烏帽子小屋

高瀬ダムから烏帽子岳へは、北アルプス三大急登のブナ立尾根を登ります。三大急登の中でも最もきついと言われているので、休憩しながら自分のペースで歩きましょう。烏帽子岳の山頂付近は岩場で鎖が設置されています。焦らず注意して登りましょう。

烏帽子岳
出典:PIXTA(烏帽子岳)
烏帽子小屋まで戻り、1泊します。先に寄って大きな荷物を置いてから烏帽子岳へ登るのが良いでしょう。烏帽子小屋は美しいシラビソの森にある小屋で、とくに秋の紅葉は見事です。

2日目(烏帽子小屋スタート→三俣山荘泊)

烏帽子小屋(90分)→三ッ岳(120分)→野口五郎岳(30分)→真砂分岐(80分 )→東沢乗越(40分)→水晶小屋(40分)→水晶岳(30分)→水晶小屋  (86分 ※推定値)→鷲羽岳(60分)→三俣山荘

烏帽子小屋から稜線歩きで三ッ岳へ向かいます。三ッ岳へ向かう途中に槍ヶ岳が姿を見せ始めます。やや急坂を登って、三ッ岳からお花畑ルートで野口五郎岳へ。初夏にはたくさんのかわいらしい花々を目にすることができます。

 野口五郎岳
出典:PIXTA(三ッ岳から見た野口五郎岳)
野口五郎岳から水晶岳までは多少のアップダウンはありますが、展望の良い稜線歩きです。水晶小屋手前はゴロゴロとした足場の悪い登山道となるので、注意して。水晶小屋から40分で水晶岳山頂です。岩場なので3点支持を確保して登りましょう。

水晶岳
出典:PIXTA(水晶岳と五郎池)
水晶小屋に戻り、ワリモ北分岐をワリモ岳方面へ。ワリモ岳手前は急な登りの岩場なので、注意して歩行します。このルートは強風など悪天候時は避けましょう。鷲羽岳から九十九折れの登山道で三俣山荘まで下ります。

三俣蓮華岳テント場より鷲羽岳
出典:PIXTA(三俣蓮華岳テント場より見た鷲羽岳)

3日目(三俣山荘スタート→槍ヶ岳山荘泊)

三俣山荘(60分)→三俣蓮華岳(50分)→中道稜線分岐(25分)→双六岳(35分)→巻道分岐(10分)→双六小屋(45分)→樅沢岳(100分)→左俣乗越(90分)→千丈乗越(90分)→槍ヶ岳山荘

三俣蓮華岳より見た槍・穂高連峰
出典:PIXTA(三俣蓮華岳より見た槍・穂高連峰)
三俣山荘から双六岳方面へ分岐を右に、三俣蓮華岳へ登ります。なだらかな山容のお花畑も見れる登山道で、そのまま稜線を歩いて双六岳へ向かいます。広くなだらかな山頂ですが、霧のときは道迷いに注意。

双六岳山頂の登山者と槍ヶ岳
出典:PIXTA(双六岳山頂の登山者と槍ヶ岳)
双六岳から双六小屋に下り、樅沢岳へ向かいます。樅沢岳は槍ヶ岳の正面にあるため、槍ヶ岳を撮る絶好のカメラスポットとして人気。

西鎌尾根より槍ヶ岳
出典:PIXTA(西鎌尾根より槍ヶ岳)
槍ヶ岳を真正面に見ながら西鎌尾根を進みます。しばらくアップダウンのある稜線が続き、鎖場のある岩稜帯を抜けると千丈乗越分岐。ザレた斜面を登ると槍ヶ岳山荘が建つ槍の肩に出ます。

西鎌尾根の登山道と槍ヶ岳
出典:PIXTA(西鎌尾根の登山道と槍ヶ岳)
3日目は槍ヶ岳山荘に1泊します。

4日目(槍ヶ岳山荘スタート→上高地ゴール)

槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐(50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分 ※推定値)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル

槍ヶ岳山荘から槍沢へ向けて下ります。最初はガレた登山道ですが、大曲を越えて槍沢沿いの樹林帯に入ると歩きやすい登山道となります。

坊主の岩小屋
出典:PIXTA(坊主の岩小屋)
槍沢ロッヂは槍ヶ岳が最後に見える場所。振り返って見てから横尾に向かいましょう。

横尾山荘
出典:PIXTA
横尾山荘は涸沢や蝶ヶ岳などの基点ともなる場所で、多くの登山者が休憩しています。横尾からはほとんど平たんな林道歩きのような登山道で上高地へ。徳沢、明神と次第に観光客も増えていき、上高地バスターミナルに到着です。

上高地バスターミナル
出典:PIXTA

③のコース中で利用できる山小屋・テント場

コース中にはたくさんの山小屋があります。自分のペースに見合った計画を立て、計画に合わせて泊まる山小屋を選びましょう。

烏帽子小屋
烏帽子小屋
出典:PIXTA
高瀬ダムからブナ立尾根を登りきった稜線上、シラビソの林の中に建つ小屋。小屋の西側は展望が開けていて、赤牛岳や薬師岳を望める。テント場は小屋から三ッ岳方面へ5分ほどの場所。

営業期間:7月上旬~10月上旬
収容人数:70名
テント設営数:20張
料金
1泊朝食7,500円
1泊夕食8,500円
1泊2食9,500円
素泊まり6,500円
おにぎり2個700円
テント800円
烏帽子小屋のHPを見る

野口五郎小屋
野口五郎小屋 野口五郎岳の山頂直下にある小屋。小屋手作りのアイスクリームが人気で、ふかふかの羽毛布団で寝ることができます。

営業期間:7月上旬~9月下旬
収容人数:45名
テント場:なし
料金
1泊2食9,500円
素泊まり6,000円
お弁当1,000円
野口五郎小屋のHPを見る

槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山荘 槍ヶ岳の南側、頂上直下に建つ山小屋。標高3000mの稜線上にあるため360度の大展望が広がっています。槍の肩に張れるということで、テント場も人気があります。

営業期間:4/27~11/3(2018年)
収容人数:400名
テント設営数:39張
料金
1泊2食9,800円
1泊3食10,800円
1泊夕食8,500円
1泊朝食8,200円
素泊まり6,800円
テント1,000円/人
槍ヶ岳山荘のHPを見る

殺生ヒュッテ
殺生ヒュッテ
出典:PIXTA
槍ヶ岳まであと少しの、肩の小屋とヒュッテ大槍の分岐近くにある小屋。頭の上にそびえるような槍ヶ岳の姿を見ることができ、比較的空いているので、ゆったりとしたスペースで眠れます。

営業期間:6月中旬~10月中旬
収容人数:100名
テント設営数:50張
料金
1泊2食8,500円
1泊夕食7,500円
1泊朝食7,000円
素泊まり6,000円
テント500円/人
殺生ヒュッテのHPを見る

槍沢ロッヂ
槍沢ロッヂ 上高地から槍ヶ岳に向かう中間地点、槍沢にある小屋。小屋内には浴室があり汗を流すことができます。周辺は森林浴を楽しむのにも最適な自然にあふれた場所です。

営業期間:4/27~11/3(2018年)
収容人数:150名
テント設営数:60張(河原含む)
料金
1泊2食9,800円
1泊3食10,800円
1泊夕食8,500円
1泊朝食8,200円
素泊まり6,800円
テント1,000円/人
槍沢ロッジのHPを見る

横尾山荘
横尾山荘
出典:PIXTA
上高地から3時間、槍ヶ岳や穂高連峰、蝶ヶ岳へ向かう登山道の分岐点に建ち、登山基地として親しまれている山小屋。リニューアルした客室は快適で、宿泊者専用のお風呂も人気です。

営業期間:4/27~11月上旬
収容人数:250名
テント設営数:100張
料金
1泊2食10,000円
1泊3食11,000円
1泊夕食9,000円
素泊まり7,000円
テント700円/人
横尾山荘のHPを見る

水晶小屋、三俣山荘、双六小屋
①②のコースを参照ください。

上高地周辺の宿泊施設はこちらの記事を参照ください。

北アルプスの秘湯にも行ける!

高天原温泉
撮影:YAMA HACK編集部
高天原温泉は、日本一遠いと言われている秘境の温泉。北アルプスの中でも最奥の黒部源流近く、標高2,100mにあり、日帰りではたどり着けない場所です。鷲羽岳から近い水晶岳の麓にあるので、日数を増やしてぜひ訪れてみてください。

詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

鷲羽岳の登山口へのアクセス・駐車場情報

鷲羽岳の登山口へのアクセス情報です。最短ルートの登山口、新穂高温泉は長距離バスの発着も多くアクセスが良いです。

①新穂高温泉へのアクセス

【車の場合】
<関東方面から>
①中央自動車道:高井戸IC→松本IC ②関越自動車道:練馬IC→松本IC
国道158号→(平湯)国道471号→(栃尾)県道475号

<大阪・名古屋方面から>
①名神高速道路・吹田JCT(名古屋方面へ)→松本IC ②名神高速道路・吹田JCT(名古屋方面へ)→高山IC 国道158号→(平湯)国道471号→(栃尾)県道475号

<駐車場>
新穂高温泉駐車場
駐車可能台数:230台
料金:500円


鍋平高原駐車場
台数:790台
料金:乗用車600円(※ 鍋平高原登山者用駐車場は300円)


【電車・バスの場合】
<東京方面から>
①中央本線経由:新宿駅→松本駅→バス・タクシーに乗換え
②長野新幹線経由:東京駅→長野駅→松本駅→バス・タクシーに乗換え

<大阪・名古屋方面から>
①中央本線経由:新大阪駅→名古屋駅→松本駅→バス・タクシーに乗換え
②高山本線経由:大阪駅→高山駅→バス・タクシーに乗換え
③北陸本線経由:大阪駅→富山駅→高山駅→バス・タクシーに乗換え

松本・高山から新穂高温泉へのバスの詳細を見る

【高速バスの場合】
各都市から高速バスで「高山」「平湯」まで直行します。くわしくは以下リンクよりご確認ください。

直行バスの詳細をを見る

②折立へのアクセス

【車の場合】
富山方面から
北陸自動車道 立山IC-有峰林道 小見線-折立駐車場

松本方面から
国道471号-大規模林道 高山大山線-有峰林道 東谷線-折立駐車場

<駐車場>
折立駐車場
駐車可能台数:100台
料金:無料
トイレ:あり


【電車・バスの場合】
JR富山駅-富山地方鉄道 直通バス-折立(※直通バスは予約が必要です)
富山地方鉄道 電鉄富山駅-富山地方鉄道 有峰口駅-有峰林道 路線バス-折立

直通バス・路線バスの時刻表を見る

③高瀬ダムへのアクセス

【車の場合】
長野自動車道 安曇野IC-国道137号-県道326号-七倉山荘前でタクシーに乗換-高瀬ダム

<駐車場情報>
七倉山荘前
駐車可能台数:約50台
料金:無料
トイレ:あり


【電車・バスの場合】
高瀬渓谷へはバスの運行がありません。渓谷入り口のエネルギー博物館までは、市民バスが運行しています。

鷲羽岳へ登ろう!

鷲羽岳
出典:PIXTA(三俣蓮華岳から見た鷲羽岳)
美しい山容の鷲羽岳。一度見るといつかは登ってみたいと思う姿をしています。どこから登っても遠いですが、その分たどり着いた先にある景色に感動することでしょう。北アルプスの奥地をゆっくりと歩いてみてください!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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鷲羽岳
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nao
nao

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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