歩いてしかたどり着けない!山の中の秘境温泉ランキング【北アルプス版】

2020/09/07 更新

北アルプスの山の中にはいくつもの温泉が湧き出ており、入浴できるスポットも数多くあります。今回は数多くの温泉の中から、車や交通機関ではなく徒歩でしかたどり着けない本物の秘境温泉をご紹介します。

コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋の営業状況をはじめ、交通状況・施設情報に変更が生じている可能性があります。 休業や人数制限により「宿泊できない」場合もあるため、計画時の事前確認が重要となります。エリアごとに山小屋の公式サイト(SNS含む)のリンクをまとめましたので、登山計画の時に必ずご確認ください。山小屋のないエリアでの登山でも、最新の情報を調べてから山を楽しむようにしましょう。 【2020年】地図でわかりやすい!山小屋の営業情報

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

本物の秘境温泉に行ってみる?

阿曽原温泉
撮影:YAMA HACK編集部
自然豊かな北アルプスにはいくつもの温泉が湧き出ており、独特なにおいの硫黄泉や、肌がすべすべになり神経痛にも効くアルカリ性の温泉など、その種類は多岐にわたります。今回ご紹介する秘湯の温泉は、どこも歩いてしかたどり着けない場所。気持ち良さも倍増しますが、その分注意すべき点も多くあるのです!

気を付けておくべきことは?

混浴イメージ
出典:PIXTA
①混浴、ロッカーなしは当たり前
山の中の温泉は受付なしでだれでもはいれるようなものもあります。事実上混浴だったり更衣室が簡素すぎる場合もあるので事前にチェックしておきましょう。

②登山道の状況はよく変わる
温泉があるのは沢沿いがほとんど。悪天候の後などは道が不通になってしまうこともあります。山小屋の最新情報を確認するようにしましょう。

到着に丸2日も!?距離別ランキング

5位 湯俣温泉

湯俣温泉 ■温泉までの所要時間:約2時間50分
■往復日程:日帰り~1泊2日
■入浴料:800円(晴嵐荘)
■泉質:単純硫化水素泉

標高1,534mに湧く湯俣温泉の泉温は約42度。効能は呼吸器疾患や皮膚病、糖尿病など。温泉沈殿物が盛り上がってできた噴湯丘は、国の天然記念物に指定されています。晴嵐荘の内湯に入ることもできますが、小屋のすぐ近くにはエメラルドグリーンの温かな温泉が流れているので、自分たちで川を掘って湯舟を作ることもできます(もちろん無料!)。

湯俣温泉へのアクセス

湯俣温泉
撮影:YAMA HACK編集部
標高所在地山域
約1409m長野県大町市平大町九日町2450北アルプス中部
湯俣温泉があるのは槍ヶ岳のちょうど真裏。数多くの登山家を魅了するバリエーションルート「北鎌尾根」の起点にあります。高瀬ダムまでタクシーでアプローチするのが一般的で、到着までは整備された歩道が続き標高差もほとんどありませんが、片道9km以上と距離が長いので要注意です。

湯俣温泉 晴嵐荘


4位 白馬鑓温泉

白馬鑓温泉 ■温泉までの所要時間:約4時間30分
■往復日程:日帰り~1泊2日
■入浴料:大人500円、小学生以下300円
■泉質:含重炭酸土類硫黄泉

白馬鑓温泉は泉温43度、標高2,100mから湧き出ており、神経痛などの効能があります。露天風呂は景観抜群!気軽に楽しめる足湯もあります。鑓温泉小屋の営業期間は7月中旬から9月下旬までと短いので、訪れる際には公式サイトなどでの確認がおすすめです!

白馬鑓温泉へのアクセス

合計距離: 12.9 km
最高点の標高: 2019 m
最低点の標高: 1219 m
累積標高(上り): 2041 m
累積標高(下り): -2041 m

【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:8時間10分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
猿倉から出発してから白馬鑓温泉までは約4時間半ほど。早朝に出発すれば、脚力のある人は日帰りすることもできますが、温泉とともに白馬鑓温泉小屋に宿泊してのんびり過ごすのもおすすめですよ。

3位 阿曽原温泉

阿曽原温泉
撮影:YAMA HACK編集部
■温泉までの所要時間:約5時間20分
■往復日程:1泊2日
■入浴料:700円(テント場利用者)
■泉質:単純硫黄泉

登山シーズンのみ営業している山小屋が管理する阿曽原温泉。豪雪地帯にあるので、プレハブの山小屋は営業期間の終了と共に解体されます。上級者向けの登山道を通るため「日本一危険な温泉」と言われることもあります。

白馬鑓温泉小屋

阿曽原温泉へのアクセス

合計距離: 26.07 km
最高点の標高: 1067 m
最低点の標高: 597 m
累積標高(上り): 7543 m
累積標高(下り): -7543 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:10時間35分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
標高所在地山域
約855m富山県下新川郡宇奈月町浦山1402-2北アルプス北部
阿曽原温泉までの最短ルートは欅平からになりますが、このコースは標高差こそないものの黒部峡谷のど真ん中をあるく上級者コース。黒部ダムを建設するために作られた崖沿いの非常に狭い道が続きます。

阿曽原温泉小屋


2位 仙人温泉

仙人温泉小屋 ■温泉までの所要時間:約11時間
■往復日程:1泊2日~2泊3日
■料金:要確認
■泉質:硫黄泉

黒部の秘境として知られる仙人温泉。奥深くに位置しているので、単独での登山は避けた方が無難です。初心者向けではないのでご注意ください!営業期間などの情報は山小屋のサイトで確認するのがおすすめ。登山道の情報なども更新されていますよ。また、入浴は小屋の宿泊者に限定し、日帰りを受け付けていないこともあるので併せて確認するようにしましょう。

仙人温泉へのアクセス

標高所在地山域
約1409m富山県黒部市宇奈月町黒部奥山仙人谷北アルプス北部
仙人温泉までは2つのルートがあります。1つは欅平から阿曽原温泉を抜けて仙人谷を登っていくルート。もう一つは室堂から剱沢を経由していくルートです。
①欅平からのルート
合計距離: 37.85 km
最高点の標高: 1610 m
最低点の標高: 597 m
累積標高(上り): 10211 m
累積標高(下り): -10211 m

【体力レベル】★★★★★
2泊3日
コースタイム:20時間30分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
阿曽原温泉までは同じ道ですが、非常に長いので、途中、阿曽原温泉小屋に1泊する必要があります。仙人谷は天候によって登山道が封鎖されることがあるため、事前に山小屋に確認するようにしましょう。

仙人温泉小屋

1位 高天原温泉

高天原温泉
撮影:YAMA HACK編集部
■温泉までの所要時間:約14時間~15時間40分
■往復日程:2泊3日
■料金:300円
■泉質:単純硫黄泉

標高約2046m。富山県の黒部谷割に位置しています。温泉の管理は、数百m離れた所にある高天原山荘が行っており、入浴料は温泉近くの箱に入れます。山荘の周りは湿地帯で、多くの高山植物が観察できます。登山の際には黒部川の増水に注意が必要です!

高天原温泉へのアクセス

標高所在地山域
約2046m富山県富山市有峰黒部谷割北アルプス中部
高天原温泉までのアクセスは岐阜県側は新穂高温泉、富山県側からだと薬師岳の麓にある折立からのスタートとなります。少しだけ折立からの方が早いですが、どちらも丸2日はかかり、そのアクセスの困難さから「日本最奥の温泉」とも呼ばれています。
①岐阜県側から
合計距離: 53.89 km
最高点の標高: 2751 m
最低点の標高: 1098 m
累積標高(上り): 6920 m
累積標高(下り): -6920 m

【体力レベル】★★★★★
2泊3日
コースタイム:29時間39分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
新穂高温泉をスタートして鏡平を経由し三俣山荘で1泊。2日目は黒部川の源流を渡り、雲ノ平山荘で受付を済ませたら高天原温泉を軽荷で往復するか、高天原山荘に一泊するのがおすすめです。雲ノ平もアクセスが困難な場所にあるため「日本最後の秘境」と言われ、360度北アルプスの名峰がそびえる天国のような場所です。
②富山県側から
合計距離: 33.09 km
最高点の標高: 2333 m
最低点の標高: 1357 m
累積標高(上り): 3808 m
累積標高(下り): -3808 m

【体力レベル】★★★★★
2泊3日
コースタイム:22時間40分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
太郎平までの長い登りの後、薬師沢を下って雲ノ平を目指します。スタートが早ければ薬師沢小屋で一泊、難しければ太郎平で一泊することになります。雲ノ平から先は岐阜県側からのアクセスと同じルートをたどります。

高天原温泉(太郎平小屋グループ)

一度は訪れたい温泉ばかり!

高天原温泉
撮影:YAMA HACK編集部
登山でしか行くことができない温泉。疲れた体にたまらないご褒美ですよね!大自然の中、たどり着い者だけが味わえる至福のひと時。一度訪れたらまた行きたくなる、そんな魅力が温泉にはあるのだと思います!

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satomi
satomi

外遊び好きファミリーのママライターです。家族皆が笑顔で楽しくをモットーに週末はどこに行こうかと計画中♪大人も子供も楽しめるアウトドアに興味津々!自然を通じてたくさん遊び、たくさん学んで過ごしたいと思っています。

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