山の天気は変わりやすい。事前チェックを忘れずに!
登る山を決めたあと、事前に天気予報はチェックしていますか?当日が雨の場合、滑りやすく危険なので初心者の登山には向きません。また、数日前から雨の場合も、登山道の状態が変わっている、地盤が緩んでいる、沢沿いなら増水しているなどの状況が考えられるので、知識や経験に不安があるなら中止も検討しましょう。
天気予報を見る時に気をつけたいポイント
山の天気を確認するには、山の麓の街の情報だけでは不十分です(街と山頂で標高が変われば天候や気温も変わるため)。必ず山頂の気象情報も確認しましょう。てんきとくらす(高原・山)
まずは知っておきたい、雨天の登山6つの注意点
① 体を濡らさない・冷やさない。低体温症には要注意
雨や汗によって着ている服が濡れてしまい、そのまま強い風にさらされると、体温が奪われ体力を消耗し、場合によっては低体温症になることも。
② 視界がとても悪くなる。日帰りでも必須のヘッドライト
雨が降ると視界が悪くなることがあります。また、何らかの原因で下山が予定より遅くなることも考えらえるので、日帰り登山でもヘッドライトは必ず持って行きましょう。
③ 無理に登らない。時には中止する必要もある
雨天・曇天時の樹林帯は日中でも暗くなり、分岐などでの看板や目印を見落としがちになります。岩場なども滑りやすく大変危険なので、少しでも危ないと感じたら中止しましょう。
④ 必ず、雨を想定して準備。雨具はザックから取り出しやすい場所に
当日に雨予報がないからと、雨具を持って行かないのはNGです。山の天気は変わりやすく、急な雨に遭うこともあります。また、雨具は天蓋やザックの上部など、取り出しやすい場所に入れましょう。
⑤ ザックの中身は大丈夫?荷物の雨対策も忘れずに
風雨にさらされザックが濡れると、中身も濡れてしまいます。ザックカバーを使い雨の侵入を防ぐ、濡らしたくない荷物の中身をジップロックなどに入れるといった対策をしましょう。
⑥ こまめな栄養・水分補給も忘れずに
雨天時は、晴天時以上にルートや足元の確認などが必要になるので、栄養・水分補給がおざなりになりがちです。雨天時の登山は体力をかなり消耗するので、水や行動食はすぐに取り出せるようにし、いつも以上に補給に気を使いましょう。
基本の6つの登山用雨対策グッズ
雨に降られても快適な登山をするための、登山用雨対策グッズをご紹介します。まずは雨風から自分の身を護ってくれる、レインウェア・レインパンツから揃え、必要に応じてグッズを増やしていくのがおすすめです。
① レインウェア・レインパンツ
コロンビア シンプソンサンクチュアリ2レインスーツ メンズ
■素材:ナイロンタフタ2.5L(ナイロン100%) 耐久撥水DWR加工
■重量:488g(Mサイズ)
■生産国:ベトナム
■フィッティング:レギュラー(通常のフィッティング)
前の項にあった通り、 体を濡らさず、冷やさないことが重要です。ですので、雨を防ぐのと同時に、衣服内の水蒸気を逃してくれる透湿性に優れたものを選びましょう。防水性と透湿性に優れた素材の代表はGORE-TEX®(ゴアテックス)です。また、夏場の防寒具や風よけとしても活躍します。
② ザックカバー
ザックが濡れるのを防ぐカバーです。ザックのサイズ・容量に合わせて販売されているので、手持ちのザックに合ったものを選びましょう。③ レインスパッツ(ゲイター)
靴の足首周りをカバーしてくれるので、雨、砂、小石、雪などが靴の中へ入ってくるのを防いでくれます。シューズの上部から、長いものではふくらはぎまで覆えるものも。朝露に濡れた草地を歩いたり、ぬかるみを歩くときにも使えます。④ グローブ(手袋)
モンベル サンダーパス グローブ
カラー:全3色
素材:ドライテック®3レイヤー/表:40Dナイロン・リップストップ
女性モデル有
⑤ 防水スタッフバッグ
オクトス スタッフバッグ3L/6L/10L 3枚セット
サイズ:3L/14×20cm、6L/16×28cm、10L/17×38cm
カラーバリエーション:7パターン
⑥ 折りたたみ傘
登山で傘?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、遊歩道や林道などを歩くときや休憩時に役立ちます。ただし強風時や岩場では危険なので、使用は避けましょう。数は少ないですが、登山向けの軽量折りたたみ傘も販売されています。
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登山中の大敵「雨」の対策は万全に!
登山を続けていれば、いつかは必ず雨に降られます。用意しておけば良かった…とならないように、普段から雨対策は忘れずにしておきましょう。
【登山時の注意点】
・しっかりとした登山装備で入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、帽子、ザック、ヘッドランプ、速乾性の衣類、食料、水など)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!