アイキャッチ画像撮影:筆者
濡れの心配が大幅に軽減するパックライナー

防水対策として多くの登山者が選ぶのがザックカバー。でも雨が強いとカバーの隙間から水が入り、結構濡れることがあります。
そこで活躍するのがパックライナーです。パックライナーとは、荷物が濡れないようにバックパックの内側に敷く、防水性を備えた大きな袋のこと。インナーバッグと呼ぶこともあります。
荷物をまるごと防水することができ、基本的に中のものが濡れることはなし。雨が強く降る山の中でも、安心してアイテムを守れるんです。
他にもあるパックライナーのメリット!
パックライナーを使用するメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
簡単なパッキング
無駄なスペースが最小限!
山小屋でザックの中身だけを持ち運べる
とはいえこんなデメリットも
便利なパックライナーですが、デメリットもあります。
荷物へのアクセスが若干面倒に
ザック自体の濡れは防げない
パックライナーを選ぶ4つのポイント
パックライナーを選ぶ際には、以下4つのポイントを押さえて検討すると良いでしょう。
- 素材と耐久性|価格面も考慮して選択を
- 開閉部の違い|手間がかかるほど防水性はアップ
- サイズ|ザックよりも少し大きめをチョイス
- 重量|基本的に軽さと耐久性はトレードオフ
素材と耐久性|価格面も考慮して選択を
開口部の違い|手間がかかるほど防水性はアップ
サイズ|ザックよりも少し大きめをチョイス
重量|基本的に軽さと耐久性はトレードオフ
おすすめのパックライナー8選!
現在販売されているアイテムの中から、7つのパックライナーを厳選してご紹介します!
▼紹介モデル一覧
EXPED フォールドドライバッグ
| 容量 | XL=22リットル XXL=40リットル |
|---|---|
| 素材 | 70D タフタナイロン、PUコーティング、シームテープ、耐水圧10,000mm |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm XXL=37 × 24 × 56cm |
| 重量 | XL=78g XXL=105g |
70Dの厚手ナイロンのパックライナー
ロール開閉式で縫い目もシームテープで止められた防水性の高いモデル。ボトムには取手もついていて持ち運びもしやすいデザインです。
EXPED フォールドドライバッグ UL
| 容量 | XL=22リットル XXL=40リットル |
|---|---|
| 素材 | 15D リップストップナイロン、シリコン/PUコーティング、シームテープ、耐水圧1,500mm |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | XL=26 × 19 × 51cm XXL=37 × 24 × 56cm |
| 重量 | XL=34g XXL=49g |
15Dと薄手で軽量な防水ドライバッグ
防水性と軽量性を兼ね備えたモデル。縫い目はシームテープで留められ浸水を防止します。軽量化のため底のハンドルはついていません。
オスプレー ULパックライナー
| 容量 | S=36リットル M=58リットル L=76リットル |
|---|---|
| 素材 | Bluesign®認証40Dリサイクル高強度ナイロン、シーム加工 |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | S=31 × 26 × 47cm M=37 × 31 × 61cm L=39 × 34 × 72cm |
| 重量 | S=91g M=116g L=152g |
立方体でザックにフィットしやすいパックライナー
ロールトップ式で高い防水性を誇り、防水コート生地を使用したパックライナー。生地にはリサイクル素材が100%使用されています。
ISUKA ウェザーテックインナーバッグ
| 容量 | 30リットル、45リットル、60リットル、80リットル |
|---|---|
| 素材 | ウェザーテック® |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=32(50) × 20 × 63cm 45L=35(56) × 25 × 70cm 60L=40(60) × 25 × 79cm 80L=40(63) × 28 × 92cm ※底から開口部に向けて広がる形状のため、カッコ内は開口部の幅 |
| 重量 | 30L=130g 45L=160g 60L=190g 80L=220g |
止水力の高いパックライナー
開口部をマジックテープで圧着後3回以上折り返してからバックルを固定するため、防水力が高め。底が角丸形でザックの形にフィットしやすいのも特徴です。
マジックマウンテン バックパック インナーパック
| 容量 | 30リットル、50リットル、70リットル |
|---|---|
| 素材 | 30D ポリエステル(PUコーティング)、シームテープ処理 |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 30L=30 × 20 × 55cm 50L=35 × 25 × 60cm 70L=40 × 30 × 65cm |
| 重量 | 30L=42g 50L=54g 70L=65g |
3サイズ展開の巾着型のパックライナー
開口部は巾着型で出し入れがしやすいデザインに。30〜70Lと、小さめサイズから大型バッグまで幅広く対応ができるサイズ展開です。
シックスムーンデザインズ パックライナー
| 容量 | 50リットル |
|---|---|
| 素材 | Sil / PUコーティング40Dナイロンリップストップ、シーム加工 |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 53 × 20 × 71cm |
| 重量 | 86g |
40Dナイロン生地で耐久性の高いパックライナー
ロールトップタイプでしっかり防水。生地も軽量ながら耐久性の高い40Dで長期間のハードな使用にも耐えられます。
このアイテムもパックライナーの代用に!

ごみ袋、ヴィヴィ、シュラフカバーをパックライナーとして代用も可能です。一つのアイテムを複数の目的で使えるため、荷物を少なくしたい登山では嬉しいポイント。
ただデメリットとして、山行中にパックライナー以外の用途で使う際は荷物をすべて出す手間が発生します。また、シュラフカバーの場合はザックに対して大きめになるため、荷物の収納や出し入れがややしにくいという弱点も。
まずは手持ちのごみ袋やシュラフカバーで使い心地を試してみて、その後専用アイテムの購入を検討してみるのもありでしょう。
パックライナーを使いこなして安心な登山に!

ザックカバーを持っている人と比べると、持っている人は少なめなのがパックライナー。でもザックカバーにはない機能や魅力を備えているんです。
最初から高額なアイテムを買うことに抵抗があれば、まずはポリ袋から使ってみるのもあり。パックライナーを使うことでより安心安全な登山を楽しんでください!
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