出典表記のない画像はすべて筆者撮影・作成
選ばれ続ける、日本の山のスタンダード

山岳用テントの定番として、長年多くの登山者に選ばれてきたアライテントの「エアライズ」。山岳環境に対応する頑丈さ、持ち運びやすさ、直感的な扱いやすさ、雪山にも対応する豊富なオプションによる拡張性まで、山に求められる要素を高い次元で兼ね備えた一張りです。
なかでも特筆すべきは、タフに使い続けられる信頼感。時として激しい風雨にさらされる山岳環境において、身を守るための重要な装備として、安心感と長く使い込める実用性を兼ね備えています。
軽量モデル「ライトエアライズ」が加わった!

1人用サイズの「ライトエアライズ1」と、2人用サイズの「ライトエアライズ2」がラインナップ
2026年6月、そんなエアライズシリーズに新たな仲間「ライトエアライズ」が加わりました。エアライズが培ってきた信頼性や扱いやすさを受け継ぎながら、名前のとおり、テント全体が大きく軽量化されています。
また、単純に軽さだけを追求したのではなく、エアライズらしいタフさも健在。完成されたエアライズのシステムに「軽さ」という選択肢が加わり、“山での安心“と、“装備を少しでも軽くしたい“というニーズが両立されています。
ライター 橋爪
従来はオレンジやグリーンといった視認性の高いフライシートカラーが印象的でしたが、ライトエアライズでは落ち着いたライトグレーを採用。
山の風景になじむカラーリングも特徴のひとつですね!
アライテント ライトエアライズ1
| 重量 | 1040g(本体+フライシート+フレーム) <乾燥時平均重量> |
|---|---|
| 設営時サイズ | 間口100×奥行205×高さ100 |
| 収納時サイズ | 29×15×8cm(フレーム38cm) |
アライテント ライトエアライズ2
| 重量 | 1180g(本体+フライシート+フレーム) <乾燥時平均重量> |
|---|---|
| 設営時サイズ | 間口130×奥行210×高さ105 |
| 収納時サイズ | 29×15×8cm(フレーム38cm) |
エアライズユーザーにうれしい「パーツ互換」の強み

ライトエアライズの総重量は、1型が1,040g、2型が1,180g。エアライズと比べると、1型で320g、2型で370gも軽くなっています。缶ジュース一本分ほどと考えると、その差がわかりやすいでしょう。
さらに注目したいのが、パーツの互換性です。ライトエアライズとエアライズは、サイズやフレーム長といった設計を共通化しているため、本体・フライシート・フレームを組み合わせて使うことができます。

この互換性を活かせば、山行に合わせたパーツの組み合わせも可能に。
たとえば、これまでエアライズを使ってきた人が、フライシートをライトエアライズ用に替えれば、手持ちのテントを活かして軽量化することも。逆に、ライトエアライズ本体にエアライズ用フレームを組み合わせることで、強度面の安心感を高めることもできます。
ライター 橋爪
エアライズ/ライトエアライズは各パーツが単品で販売されているため、必要なものだけを購入できるのもうれしいポイントです!
そのほか、アライテントのメッシュインナーテント「カヤライズ」や、すでに生産を終了している「ゴアライズ」とも、同様に互換性があるようです。
背負えば軽やか、張れば頼もしい。“軽さだけ”では選ばない人に、ちょうどいいテント

そんなライトエアライズを、実際のフィールドで試してみました。今回使用したのは、ソロでもペアでも使いやすい2人用モデルです。
なかでも「ここがいいな」と感じたのが、テントとしてのバランスの良さでした。近年は軽量性を追求したモデルも増えていますが、そうしたテントを使ってきた筆者自身、山で安心して過ごすためには、軽さだけでなく一定の堅牢性も欠かせないと感じています。
ライトエアライズは、軽量化に伴って一部の仕様が簡素化されているものの、軽さ・居住性・安心感のバランスは秀逸。アルプスの縦走や稜線上でのテント泊で積極的に持ち出したくなる一張りだと感じました。
軽くなっただけじゃない。バックパックにも収まりがいい
収納時サイズは、本体・フライシート/29×15×8cm、フレーム/38cm。生地が薄くなったことにより、エアライズよりもコンパクトになっている
先にも紹介したように、ライトエアライズ2とエアライズ2の重量差は370g。さっそく両テントを持ち比べてみると、数値以上に明確な重さの違いを感じました。
そして印象的だったのが、収納袋の形状です。従来のエアライズが円筒形のスタッフバッグを採用しているのに対し、ライトエアライズは弁当箱のような角型に設計されていました。
この形状は思いのほかバックパック内で収まりやすく、ほかの荷物との間に無駄な隙間が生まれにくい構造でした。
迷いにくい、エアライズ譲りのシンプル設営
設営手順はエアライズと基本的に同じ。2本のフレームを交差させてスリーブに通し、四隅を立ち上げるというシンプルな構造です。
迷いやすい工程はなく、慣れれば短時間で設営できるのはもちろん、初めて使う場合でも手順を直感的に理解しやすいと感じました。

テント本体とフライシートは、どちらも前面側のみをグロメットで固定する構造です。
テント本体は、後面側のフレームスリーブが袋状に閉じられているため、フレームを奥まで通し、前面側の先端をグロメットに差し込むだけで自立可能。片面を固定するだけで済むので、テントの前後を行き来する必要がなく、少ない手順でスムーズに設営できました。

フライシートも後面側が大きめのバックルをはめて固定する仕様になっています。バックルは指で摘みやすく、グローブを着けたままでも扱いやすいと感じました。
ライター 橋爪
基本的な部分は従来のエアライズの設計を残し、操作性を損なわずに軽量化を図っている印象です。










