水筒

登山で必要な水分、「何を」「どれだけ」「どうやって」持っていってる?

登山には水分補給が重要だということはわかっていても、その水分を「どのくらい」「何を」「何に入れて」持っていけばいいか困っていませんか?今回は、持っていく水分の選び方のコツとシミュレーションを紹介します。まずはおおよその選び方をマスターして、自分の状況に合った水分補給の準備ができるようになりましょう!

目次

アイキャッチ画像撮影:Takamasa

登山には欠かせない水分補給

撮影:YAMAHACK編集部

いよいよ夏山シーズン到来!長時間歩き続ける登山は、想像以上に汗をかきます。そのままにしておくとミネラル不足でバテたり、足がつったり、ひどくなると脱水症状や熱中症の恐れも。登山の水分補給は侮れないんです!

登山で必要な「水分量」はどのくらい?

出典:PIXTA
「水分補給が大事」なのはわかりましたが、実際にどのくらいの量が必要なのでしょうか。足りないよりは多すぎる方がいいですが、水分は重たいため持っていくにも限りがあります。

 

そこで便利なのが次の式。登山中に持っていくとよい水分量の目安が簡単に出すことができます。

 

登山中に必要な水分量(ml)=(体重+荷物)× 5 × 行動時間

 

例:体重60kgの人が7kgのザックを背負って6時間の日帰り登山をしたとすると…
(60+7)×5×6=2010ml
”およそ2L”が必要な水分量の目安となります。

 

『登山の運動生理とトレーニング』山本正嘉(鹿屋体育大学教授)

 

ただ、これはあくまで目安。登山時の気温(季節や時間帯)やコースのハードさ、また調理用の水の有無、予備用などで調整が必要となります。

持っていくのは「水」でいい?

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「水分」と聞いて思いつくのは水ですよね。水分補給にはもちろんですが、調理用やけがをしたときの洗浄にも使えるので登山には必須の水分となります。

しかし、体から出ていく水分である汗は水と塩分。水だけだと塩分不足になり、バテたり足がつったりする原因にもなります。

スポーツドリンク

汗で失われた塩分やミネラルの補給に最適なのがスポーツドリンク。水だけでは補いきれない栄養を手軽に摂取できるため、夏の登山では特におすすめです。

しかし、水に比べて甘いため余計に喉が渇いてしまうという欠点も。また、調理や洗浄には使用できないので、”スポーツドリンクだけ持っていく”というのは避けたほうがよいでしょう。

《”コーヒーやお茶”は注意が必要》

出典:PIXTA

ウーロン茶や緑茶、コーヒーや紅茶などのお茶類。実はコーヒーやお茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、「水分補給として」は向いていません。山行中の水分補給用ではなく、山頂や休憩中のご褒美として楽しみましょう。

どうしても飲みたい!という人はカフェインレスのコーヒーやカフェインの含まれていない麦茶にするなどの工夫を。

でも…どうやって持って行けばいい?

登山で水分が大事なのはわかりました。でも実際、登山者のみんなは何をどのように持っていっているのでしょうか?

というのも、例えば『2Lの水分を持っていきたい!』と思ったとしても…

2L

撮影:Takamasa

・1L折りたたみボトル+0.5Lプラスチックボトル+0.5L<ペットボトル
・1.5L折りたたみボトル+0.5Lプラスチックボトル
・1Lプラスチックボトル+0.5Lプラスチックボトル2本
・0.5Lペットボトル×4本
・2Lペットボトル
・2L折りたたみボトル

 

など、持っていく方法は実にさまざま。さらに水を持っていくのか、スポーツドリンクを持っていくのか、その種類にも正解はありません。

 

水分の種類別に分別したり、ザックのスペースに合わせたり、状況によって組み合わせがたくさんあるため、登山初心者は迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

実際にシミュレーションしてみよう!

出典:PIXTA

では実際に、2つの登山ケースを想定してシミュレーションしてみましょう!

水分を持ち歩く道具にも様々な種類があるため、まずは登山で定番の方法4つを紹介します。
※あくまでシミュレーションです。自身の状況や登山の経験、環境によって調整してください

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