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登山で必要な水分、「何を」 「どれだけ」 「どうやって」持っていってる?(2ページ目)

実際にシミュレーションしてみよう!

出典:PIXTA

では実際に、2つの登山ケースを想定してシミュレーションしてみましょう!

水分を持ち歩く道具にも様々な種類があるため、まずは登山で定番の方法4つを紹介します。
※あくまでシミュレーションです。自身の状況や登山の経験、環境によって調整してください

水分を持っていくためのおすすめ道具

①ペットボトル

出典:PIXTA

500mlごとに小分けができ、飲料用の水、洗浄用の水、スポーツドリンクなど用途別に分けていくのに便利です。コンビニでも買えるので手軽な半面、使い捨てになる場合が多く、環境的には考えものです。

②プラスチックボトル

出典:PIXTA

軽くて丈夫なのが最大の特徴。中でも「ナルゲン」が登山者の中では人気のボトルです。

サイズやデザインもいろいろあるので、用途別や容量別にそろえておくのもいいかもしれませんね。口が広いタイプもあり、洗いやすく清潔に保てるのはもちろん、粉末タイプの飲料も粉を入れやすく手軽に作ることができるのもポイント。

しかも、ナッツなどの行動食を入れるなど、実はいろんな使い方もできる応用のきくアイテムなんですよ!

③折りたたみボトル

プラティパス

撮影:Takamasa

水は飲み終わったあとの容器が邪魔……という人にはおすすめ。飲み終わったらたためるので邪魔になりません。形がある程度変形するので、ザックに入れる時もスペースを有効に使えるというメリットも。もちろん何度も使えるのでエコ。

④アルミ・ステンレスボトル

出典:PIXTA

頑丈そうに見えるので重いと思いきや、登山向けのボトルはとても軽いのが魅力。保温・保冷性に優れているので、冷たい飲み物や熱い飲み物を持っていきたいときには便利です。熱湯を入れておくと、山頂でのコーヒータイムにも使えますよ。

【ケース1】森林浴でリフレッシュ!往復3時間の夏の低山ハイキング

出典:PIXTA(編集:Takamasa)

①水分量体重
は50kg、ザックの重さはハイキングなので3kgと仮定。(50+3)×5×3=795ml。予備量も考慮して1Lあれば大丈夫

②種類
標高が高くないので暑いため、スポーツドリンクを多めに。汗はかきにくい体質なので、予備のお水はそこまで多くなくてもよい

③入れ物
荷物はそんなにないので多少かさばっても大丈夫

【提案1】次は山にいつ行くかわからないから、新しいものは買いたくない!

撮影:Takamasa

ペットボトル500ml(水)

ペットボトル500ml(スポーツドリンク)

【提案2】普段使いにも使えるプラスチックボトルが欲しい!

ペット+ナルゲン

撮影:Takamasa

ペットボトル500ml(水)

プラスチックボトル500ml(スポーツドリンク)

【ケース2】下界の暑さを忘れて山頂コーヒー!往復6時間登山

出典:PIXTA(編集:Takamasa)

①水分量
体重は60kg、ザックは日帰り登山だと5~7kg程度なので、今回は6kgと仮定。(60+6)×5×6=1980ml。コーヒー分の水(500ml)と汗をかきやすいので多めの予備量を多めにして3L

②種類
長時間になるのでこまめな水分補給。水+塩分補給もしくはスポーツドリンクで塩分補給もしっかりと。

③入れ物
着替え等の荷物が多いので、できるだけ省スペース化したい。→折りたたみボトルの活用。

【提案1】準備はできるだけ簡単に。でも、コーヒーは頂上でお湯を沸かして飲みたい!

プラティパス+ペット2

撮影:Takamasa

折りたたみボトル2L(水)

ペットボトル500ml(スポーツドリンク)2本

【提案2】スポドリはパウダータイプで作り、今後も再利用できるようにプラスチックボトルを!

プラティパス+ナルゲン+ステンレス

撮影:Takamasa

折りたたみボトル2L(水)

プラスチックボトル500ml(スポーツドリンク)

ステンレスボトル500ml(コーヒー用熱湯)

どの持参方法もあくまでも目安。道具の種類、自分が持っている道具、を知ったうえで、自分に合った持ち運び方法を見つけ出しましょう。

水分補給をしっかりとって快適な登山を!

出典:PIXTA

登山がつらいという声を聞きますが、実は運動量よりも水分補給がしっかり行えていないことからの疲れが原因であることも。持っていく水分の量や入れ物を把握して的確な水分補給ができれば、登山は快適で楽しいものになりますよ。まさに状況にあった水分補給を制するものは登山を制する!ですね。きちんと水分補給をして快適な登山を!

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