「水の確保」は最重要!だけれども・・・
「水をきちんと確保すること」。
登山をする人なら誰もが守りたい原則ですが、いざ準備してみると意外に大変です。
例えば2Lくらいの水を持っていこうとしたとき、ハードタイプのボトルだとかさばってザックに入れるのも一苦労・・・。つい水の量を減らしたくなってしまいます。
そんなときに活躍してくれるのがこのプラティパス。
形が変形するためスペースを無駄にせず収納ができますし、水を使い切れば丸めてさらにコンパクトに。加えて山の使用にも耐える高機能っぷり!
そんなたくさんの魅力をもったプラティパスを写真を交えながら詳しくご紹介します。
基本サイズは2.5Lと1L
プラティパスの商品の中でも、もっともベーシックと言えるのがこのボトルタイプです。1Lと2.5Lの2サイズがあり、公式のスペックはこちら。
横から見ると上に向かって少しづつ細くなっています。
水をフルに入れたときの厚みは、2.5Lでおよそ横幅16.5cm×縦幅8.5cm、1Lで横幅12cm×縦幅7.5cmほど。ちなみにペットボトルの直径は7cmのため、どちらもペットボトルよりは厚みがあります。
プラティパスの魅力
①自在に変わる形
プラティパスの大きな魅力の一つが自在に変わるその形状。
水が減れば減るほど、上記の写真のように薄く・小さくなっていきます。
水が入っていないときはクルクルと巻いてしまえばこんなにコンパクトに。小さなポケットにもしまえるこの携帯性はハードボトルにはありません。
②ハードな使用に耐える高い耐久性
プラティパスが20年間支持され続けているもう一つの大きな理由が「耐久性」です。
実際触ってみるとわかりますが、プラティパスはかなりしっかりとした分厚いプラスチックで作られています。
私自身使い始めたときは心配でしたが、山で連続して使っても破ける予兆は全くなく、安心して使えています。
中には数年間同じボトルを愛用し続けている方もいるようで、実際YAMAHACK編集部にも8年使い続けている人がいました。そのボトルがこちら。
使用感はかなり出てきていますが、水が漏れるなどのトラブルはなく、まだまだ現役で使えているとのことです。
もちろんどれくらい使い続けられるかは、使い方や状況によって大きく変わってきますが、それでも8年使えているのはすごいですね。
③匂いが移りにくいのでおいしい
ソフトボトルだと水にプラスチックのニオイが移ってしまうことがありますが、プラティパスはそこもしっかり対応。安全でニオイが移りにくいBPAフリーの素材が使われています。
ただニオイについては個人差があり、人によっては多少違和感を感じてしまう方もいるよう(私個人としては気にならない範囲ですが、若干いつもの水と味が違うかな?と感じるときはあります)。
よりニオイを抑えるための方法はないか、と思い公式販売店である株式会社モチヅキに問い合わせしてみたところ、
「感じ方には個人差があるため、僅かなニオイまですべて取れるかはわかりませんが、洗剤と漂白剤を使った洗浄方法を試してみてください!」
とのことでした。気になる人は一度試してみてくださいね!
platypus|ソフトボトルの消毒方法
①外側を柔らかいスポンジで中性洗剤を使用して洗浄します。
②中に水を満たし数滴の漂白剤を入れます。
③ソフトボトルを振って漂白剤が全体に行き渡るようにします。
④30分置きます。その後、中身をすべて捨て、数回すすぎ洗をして洗浄の完了です。
④凍らせたり、お湯を入れてもOK
プラティパスは凍らせることも可能です。
暑い夏山に凍らせて持っていけば、食料の保冷剤にもなりますし、一部溶かせば冷たい水を飲むことも。ただ溶けないと水も飲めなくなってしまうため、凍らせすぎにはご注意ください。
さらに、90℃までの耐熱性があるため、お湯を入れれば湯たんぽ代わりにも。寒い山の中で、寝袋などに入れたら温まりそうですね(やけどには注意!)
ただ持っているクッカーによっては、沸かしたお湯をボトルに詰める作業が難しく、難易度は少し高めかもしれません・・・・・・。
プラティパス使いこなし術 3選
①ゴムバンドをつければ収納もラクラク
頑丈でなかなか壊れることのないプラティパスですが、より長持ちさせるためには収納するときに折り目をつけないようにすることが大切です。
収納の際はボトルを丸めるようにしてください。折る様に畳むと折り目によるシワから亀裂が生じ水漏れの原因となります。
※引用:公式販売店Webページより
そこで一つのアイデアが、ゴムバンドで縛ること。折り目をつけずに収納することができますし、注ぎ口にゴムを巻きつけておけばなくす心配もありません。
勝手に広がることもないので、バックへの収納も簡単です!
②乾かすときは「上向きで立てる」
たくさんの魅力を持っているプラティパスですが、一番の悩みどころが「乾燥」です。口が小さいため、なかなか乾いてくれません。乾燥が不十分だと、カビを発生させてしまうことも・・。
そこで一番良いのは「上向きで立てて」乾燥させる方法。加えて写真のように風通しの良い場所に吊るすとさらに乾きが早くなります。
下記の記事では、「下向きで乾かす」「手ぬぐいを入れてみる」など色々な乾かし方にチャレンジしていますが、結果としては上向きでたてて乾かす方法が一番良いようでした。
③ちょっとだけ凍らせて、あとは水を入れる
プラティパスは凍らせてOKと紹介しましたが、全て凍らせてしまうとなかなか溶けません。喉が渇いたときに溶けていない状況は避けたいところ・・。
そんなときには少しだけ凍らせて、あとは水を入れて持っていくのがおすすめ。そうすれば山で全く飲めないということを防げますし、冷たい温度もキープしやすくなります。
プラティパスの種類
プラティパスは今回ご紹介した2つだけでなく、注ぎやすい口がついたタイプや、ハイドレーションタイプも販売されています。ご自身の目的に一番あった商品を選んでみてください!
①ソフトボトル 1.0L ※今回ご紹介したもの
コンパクトで手軽な1.0Lタイプ。日帰り登山が中心の方におすすめですが、複数持ちをすれば宿泊を伴う登山にも対応が可能です。
プラティパス ソフトボトル 1.0L
●サイズ:15×28cm
●重 量:24g
●材 質:(本体)PE・ナイロン、(注ぎ口)PE、(キャップ)PP
●品 質:無味、BPAフリー素材
●生産国:Made in USA
②プラティ 2.0L ボトル ※今回ご紹介したもの
日帰り登山や縦走登山、さらには山の中での料理まで幅広く対応可能なのが2.0Lタイプです。水の量を柔軟に調整できるため、迷ったらまずはこのサイズを選択してみても良いかもしれません。
プラティパス プラティ 2L ボトル
●サイズ:19×35cm
●重 量:36g
●材 質:(本体)PE・ナイロン、(注ぎ口)PE、(キャップ)PP
●品 質:無味、BPAフリー素材
●生産国:Made in USA
③デュオロックソフトボトル
注ぎ口とワンタッチで開けられるキャップが付いているため、行動中の水分補給も簡単なのがこのタイプ。さらに注ぎ口は外すことができるため、通常のプラティパスよりも乾きやすいのも特徴です。
プラティパス デュオロックソフトボトル 0.75L
●サイズ:14.5×24cm
●重 量:42g
●材 質:(本体)PE・ナイロン、(注ぎ口・キャップ)PE・TPE、(ハンドル)PE
●品 質:無味、BPAフリー素材
●生産国:Made in USA
④ホーサー
プラティパスの中でも比較的細身の形状をしている「ホーサー」。どんなリュックにも入れやすく軽量なため、登山はもちろんトレランでも使いたいという方におすすめです。
プラティパス ホーサー 1.0L
●サイズ:15×28cm
●重 量:91g
●材 質:(本体)PE・PU、(ドリンキングチューブ)PU、(バイトバルブ)シリコン
●品 質:無味、BPAフリー素材
●生産国:Made in USA
⑤ビッグジップEVO
ビッグジップLPから2019年にモデルチェンジされたのがこの「ビッグジップEVO」。過去モデルよりもチューブが太くなったため、短時間で多くの水を吸い上げることができます。本格的な縦走登山をする方におすすめです。
プラティパス ビッグジップEVO 1.5L
●サイズ:21×33cm
●重 量:160g
●材 質:(本体)PE・PU、(ドリンキングチューブ)PU、(バイトバルブ)シリコン
●品 質:無味、BPAフリー素材
●生産国:Made in USA
プラティパスを活用して安心の登山を!
「水が足りなくなった‥!」という状況は絶対避けたいですが、逆に「多すぎた」というのも辛いもの。プラティパスを持っていれば、現地で水を調達したり、不要なときは丸めてしまったりと、運ぶ水の調整がとてもしやすくなるため、快適で安全な登山に繋がります。
運ぶ水の問題にお悩みの方はぜひ一度試してみてください!