〈ハイドラパック〉初のハードボトル「リーコン」を半年使ってわかったGoodポイント!

2021/12/15 更新

ソフトボトルで知られる〈ハイドラパック〉から、今シーズン、ブランド初の樹脂製ハードボトル「リーコン」が登場。そこで今年の登山で毎回携帯、実際に使用してみてわかったGoodなポイントを3点にまとめて紹介。また樹脂製ボトルの定番、ナルゲンボトルとの違いも解説します!

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モノ書き

ポンチョ

アウトドアライター歴25年。「細かすぎるライター」としてアウトドア道具のレビューが評判。登山はファストハイクからコーヒーやハンモックでくつろぐのんびりハイクまで。日本山岳耐久レース完走7回のトレイルラン好き。自転車雑誌&WEBでもアウトドアと組み合わせた記事を執筆。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の案内人。

ポンチョのプロフィール

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アイキャッチ画像:ポンチョ

「ハイドラパック」とは、どんなブランドか?

ハイドラパックのボトルたち
撮影:ポンチョ
2001年、米国カリフォルニア州オークランドで立ち上がったハイドレーションリザーバーとソフトボトルのメーカーである〈ハイドラパック〉。ハイドレーションとは、積極的な水分補給の意味。
日本でも00年代に多くのハイカーがバックパック内に収納したリザーバーから延びたチューブをくわえ、歩きながら水分補給を行なうスタイルが流行。
その際に、〈ハイドラパック〉も認知度をグンと上げました。

ハイドラパックは他ブランドにもソフトボトルを供給
撮影:ポンチョ
また、アウトドアのハイブランドであるオスプレーやサロモン、パタゴニア、さらに携帯浄水器のトップブランドであるカタダイン等に、ハイドレーションシステムやソフトフラスコを供給しています。
その事実は、耐久性と機能性の高さを証明。〈ハイドラパック〉は、ハイドレーション・システムのトップメーカーなのです。

使い捨てボトルから、リユースボトルへ

ハイドラパックのリーコン
撮影:ポンチョ
さて、リザーバーやソフトボトル等の、ソフトな素材の給水容器を多く開発してきた〈ハイドラパック〉が、2021年に発売したのは、プラスチック製のハードボトルでした。

なぜだと思いますか?

日本はまだまだペットボトルの利用者が多く、それらを使い捨てることに罪悪感も少ないと思います。ペットボトルはリサイクルゴミとして収集されているから、むしろ環境にやさしい容器だと思っている人も多いかもしれません。

プラスチック問題というより、製造工程のムダをなくすために

ハイカーはペットボトル愛用者が多いけれど、そろそろやめる時期が来ています!
撮影:ポンチョ
実際、多くのハイカーは、登山時の給水ボトルにペットボトルを利用しています。特に、薄く、飲み終わった後に簡単に潰せるペットボトルは人気で、山の愛用品として某ドリンクボトルが紹介されたりするほどです。

しかし、欧米のハイカーやアウトドアフリークたち、そしてアウトドアブランドは、ペットボトルをはじめとする使い捨てプラスチック容器の利用をやめようと動きはじめています。
使い捨てではなく、繰り返し使える=リユース容器、ボトルの利用が当たり前になってきています。

使い捨てではなく、繰り返し使えるボトルを!
撮影:ポンチョ
繰り返し使うことで、使い捨てによる製造、廃棄、そしてリサイクルに掛かるエネルギー、原料、水等を極力減らしていこうとしているのです。
環境への負荷の軽減、プラスチック汚染問題だけでなく、エネルギー問題、水資源問題の改善のため、使い捨て=ムダ使いをやめることが当然だと考えているのです。

それはハイキングシーンだけでなく、日常でも。

だから〈ハイドラパック〉は、ハイキングから日常まで使いやすい、ハードボトルを発売しました。
この流れは、日本でも間もなく当たり前になるでしょう。そして私たちハイカーは、いち早く使い捨てボトルからリユースボトルへと、切り替えるべきです。

ハードボトル「リーコン」のGoodなポイント3つ

ハイドラパックのリーコン
撮影:ポンチョ
ハイドラパック/リーコン750ml ¥2,310
重量:139g 耐熱温度:-20℃~99℃ 大きさ:Φ7.1×23cm
リーコン750mlの詳細はこちら

さて、今回筆者は約半年間、繰り返し使えるハードボトル「リーコン」を街と山で使ってみました。
繰り返し使うという点で、まず求められるのは耐久性です。どんなに気を付けていても、落としてしまうことはままあることで、記憶に残っている限り3回落下。その内1回はアスファルトの上に胸の高さから落としましたが、小傷が付いた程度で割れたりヒビが入ることもありませんでした。

また、長時間使う際には、容器から水への匂いうつりも気になるところ。早朝から夕方までのデイハイクで何度も使用しましたが、匂いうつりは皆無と言っていいレベルです。
つまり、繰り返し使う基本性能は、問題ありませんでした!

Good1:キャップを半回転、コップのように飲める飲み口が最高!



ハイドラパックのリーコンは、飲み口から水が溢れないキャップを採用
撮影:ポンチョ
リーコンの最もGoodな点は、キャップです。わずか半回転させるだけで、キャップについた飲み口から水をしっかり出すことが可能な「ツイストキャップ」を採用。
ほとんどのボトルが1.5~2回転キャップを回す必要があるところを、半回転で済みます。しかも再び閉めた際に、水が飲み口から漏れることもありません!

ナルゲンボトルの飲み口は広くて、キャップ等の追加が必要
撮影:ポンチョ
リーコン同様のプラスチック製ボトルの定番ナルゲンボトルの広口タイプだと、キャップを取るのに1.5回転。飲み口が広口なので、誤って顔に「ビチャッ!」と水が掛かること度々・・・・・・歩きながら飲むのは、かなりの経験と用心が必要。

そこでナルゲンは、上の写真のように広口を細くするパーツやキャップを利用するのですが、リーコンならデフォルトで、顔に水が掛かることなく、カップのように飲みやすいのです!

リーコンのキャップは構造がシンプルでお手入れも簡単
撮影:ポンチョ
キャップの構造は、いたってシンプルで、樹脂製のキャップとシリコン製のパッキンのみ。お手入れも簡単で、分解してサッと洗って乾かせば、カビの発生も抑えられます。
飲み口が複雑だと洗えずにカビが出ることがあるので、これはいい!

Good2:細長いのでパックのポケットに収まりやすい!

リーコンはナルゲンに比べて細みなのがいい
撮影:ポンチョ
リーコン750mlは、直径約7.1cmと細みなことも特長。ナルゲン広口1.0ℓは、直径約9cm、わずか2cmの差ですがこの差はかなり大きくて、一番違いを感じるのはバックパックのサイドポケットに収納した時です。

パックのサイドポケットからも取り出しやすいリーコン
撮影:ポンチョ
リーコンはスゥーと取り出せ、前述のツイストキャップでサクッと飲めます。強度のあるプラスチック製なので、コンプレッションストラップを締めても、中の水があふれることはありません。
いやぁ、なんとも快適給水です!

ハンドル装備で落下を防止
撮影:ポンチョ
またキャップ直下に配されているソフトなベイルハンドルも便利です。取り出し・持ち運びの際に指を掛ければ、落下の可能性がかなり減ります。

ただし、水を飲む際にこのハンドルが邪魔になることも・・・・・・。その場合は、指で押さえたり、ハンドルをあらかじめ飲み口からズラしておけば解決します!

Good3:本体は細みでも、口は広くて給水しやすい

リーコンは広口なので給水もラク
撮影:ポンチョ
キャップを外した口部分の外径は、約5.9cm。これはナルゲン広口と同じ径です。
ということはつまり、ナルゲン同様にボトルへの給水が、とってもしやすい!ということです。

広口なので洗浄も簡単
撮影:ポンチョ
実際山小屋の水場で給水をしましたが、もちろん問題なし!本体は細みでも口は広いので洗浄もラク。常に衛生的な状態を保つことができます。

リーコンはソフトボトルからも給水しやすい広口仕様
撮影:ポンチョ
ちなみに2ℓ容量のソフトボトルからもリーコンに給水してみましたが、この場合も慎重に行なえば問題なし!
ペットボトルのような細口だと間違いなく大事な水をこぼしてしまいがちなので、それだけでもリーコンのようなリユースボトルを使う意味があります。

地球にやさしいボトル、悩みどころが2つある!

リーコンは750ml以外に1ℓモデルもある
撮影:ポンチョ
今年発売されたリーコンは、紹介した容量750mlの他に1Lタイプもあります。1Lタイプは直径7.6×26.7cmと、長さがちょっと増えますが、それでも750ml同様に使いやすそう。
筆者は汗っかきなので、リーコン1Lの方が容量的に向いているかも・・・・・・でも、750mlに給水しながら使えばいいしなぁと、今更ながらに容量選択に悩んでいます。

ボトルカバーをラインナップしてほしい。
撮影:ポンチョ
それと今回はリーコンの紹介なので、比較したナルゲンをマイナス的に取り上げてしまいましたが、ハイドラパックにナルゲンを見習ってほしい部分も、実はあります。
それはボトルカバー等のアクセサリー類。特に保冷保温カバーは、早急にラインナップしてほしいです。

とはいえサーモボトル等と変わらないサイズなので、純正にこだわらなければ市販品から見つけられますが・・・・・・。

使いやすいものだから、使う!

リーコン使いやすい使いやすい
撮影:ポンチョ
今年このリーコンを手に入れるまで使っていたのは、ラーケンのアルミボトルでした。それは細口で水を飲みやすいのですが、キャップを外すのに何回転も回す必要があり、いつも面倒だなぁと感じていました。

その前に使っていたのは、ナルゲンの広口1.0L。飲み口を変更して特に問題なく使っていたのですが、ハイキングで使うにはちょっと太く、持つ手にいつも不安を感じていました。

繰り返し使いたくなるクォリティがリーコンにはある
撮影:ポンチョ
そしてリーコン750mlは、細み、軽さ、アクセスの簡単さ、持ち運びやすさ、シーンを選ばないデザイン等々、使う度に「あっ、これいいな!」という発見があり、山だけでなく仕事を含めた日常での使用頻度も、増えていきました。

環境のことを考えてということもあるけれど、実際に使いやすい道具で、シーンを選ばずに使いたいと思えるから使っているというのが、正直なところです。

使い捨てしまうモノは、便利かもしれないけれど使い捨てできてしまうクォリティなんです。その点でリーコンは、機能に加えて、繰り返し使いたくなる道具としてのクォリティもあると感じています。
山でも日常でも、こういう道具を使って過ごしていきたい!と思わせる道具でした。

それでは皆さん、よい山旅を!


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