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遭難事故の多い旭岳。なぜ?どこで?実際の事故原因から学ぶ対策方法(4ページ目)

天気が悪い日は登山延期する判断も!

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山の天気と麓の天気とは違います。入山前に気象情報を確認するとともに、天候は変わりやすいためその変化に気を配り臨機応変に対応しましょう。また、天気と併せて風速もチェック!

▼山の天気は「山専用」の天気予報

▼天気について知っておこう

【旭岳遭難の原因①:道迷い】の対策は?

◆GPSの地図アプリ・充電バッテリーを持参しましょう!

携帯電話と充電器

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ネット環境のある場所で事前に地図をダウンロードし、山の中ではオフライン(機内モード)にしてGPSで現在地を把握する登山用GPS地図アプリ。現在地を正確に把握することが出来るため、道迷い防止に最適です。また携帯電話の電池切れを防ぐため、充電バッテリーも必ず持参しましょう。

▼GPSアプリはとっても便利!

▼「もしも」に備えたココヘリもおすすめ

◆余裕を持った山行計画を!登山計画書は必ず提出!

旭岳

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登山を計画する際には技術や経験に応じた山を選ぶことが基本。無理のない登山計画書を作成したら、家族と最寄りの警察署などに提出します。北海道警察署のホームページからメールでの提出もOK。万が一遭難してしまった場合に、捜索のヒントとなり早期発見につながるため提出は必須です。
北海道警察オンライン登山計画書届出
▼登山計画書は必ず提出を!緊急時に大事な情報です

【旭岳遭難の原因②:低体温症】の対策は?

装備は万全?油断が禁物!

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日帰り登山だからといって、ツェルトやヘッドライト、防寒着などの準備を怠るのは禁物。北海道の山は、麓からの行程が長く、本州より寒くそして整備された山小屋がほとんどありません。必ず装備は万全にして出かけましょう。

▼忘れ物はない?登山装備をチェック

もし、遭難してしまったら?!

どんなに気をつけていても不測の事態は起こりうるもの。もし、遭難してしまったらとにかく焦らず落ち着いて対応しましょう。冷静に行動するためにも、万が一の時の対処法を知っておくことが大切!

①無理に下らない

沢などにに落ちてしまう可能性があるため、無理に下らないよう要注意。その場にジッとしておくか、動けるなら上に登って見つけやすいところに行きましょう。

②体温の確保をしよう

遭難者の死亡例で多いのが「低体温症」。体力を消耗している状態であれば、なおさら危険性は高まります。体を温める時は、特に「心臓」「頭部」「首」を保温しましょう。特に頭部は50%~80%の放熱があるといわれているので、優先して温めるようにしてください。寒いと感じたら服を着込む、ウェアが濡れていたら着替えるなど、小さなことが生死に関わるのでしっかりと対処しましょう。

③冷静に救助を呼ぼう

電波がある場合は警察や消防に救助要請をしたり、携帯の電源を入れておくとGPS機能で捜すこともできます。

▼少しの差が命に関わる!セルフレスキューの重要性


▼道に迷ったとき、どうしたらいい?

しっかり準備して旭岳を楽しもう!

旭岳
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夏でも残雪があり本州とは違った登山を楽しめる旭岳。魅力いっぱいの反面、自然の険しさも併せ持っています。しっかりと計画&準備をして、万が一の場合も考慮しつつ、雄大な北海道での登山を楽しみましょう!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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