COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

遭難事故の多い旭岳。なぜ?どこで?実際の事故原因から学ぶ対策方法(2ページ目)

旭岳は山頂までほぼ一本道の登山道

合計距離: 2.66 km
最高点の標高: 2266 m
最低点の標高: 1607 m
累積標高(上り): 682 m
累積標高(下り): -23 m

地図上では、本格的な登山道が始まる姿見ノ池から山頂までは、ほぼ一直線のわかりやすい登山道。距離にして約2kmです。

提供:ヤマレコ/pinkDJEBEL(晴れた日の旭岳登山道)

森林限界を超えほとんど樹木がないため、晴れている日は見通しが良く雄大な景色を眺めながらの登山が楽しめます。少し歩きにくい場所もありますが、登山道の両脇にはロープが張られている個所もあり、道迷いのリスクはなさそうに思えます。

天気が崩れると一転、少し先も見えない状態に

提供:ヤマレコ/mikuri(霧が発生した旭岳登山道)

しかし、天候が崩れ霧などが発生すると、先ほどの晴天時とは一転。辺り一面真っ白で視界がなくなり、少し離れると同行者の姿も見えなくなるほどの視界不良に。障害物がほとんどないため、方向感覚もなくなります。

提供:ヤマレコ/Qtaro(左:金庫岩、右:ニセ金庫岩

稜線上には、山頂に近い道標として「金庫岩」という大岩があります。しかし、近くに「ニセ金庫岩」と呼ばれる金庫岩によく似た大岩があり、目印に間違えてしまう人も多数。過去には見間違えによる遭難事故も起こっています。非常に間違えやすい箇所のため、ニセ金庫岩のあたりにはロープが張られていますが、天気が悪い時には特に注意が必要です。

【旭岳遭難の原因②:低体温症】夏でも凍死の可能性が!

2 / 4ページ