初心者も多い旭岳。実は遭難事故が多発!
大雪山の主峰にして北海道の最高峰でもある旭岳は標高2,291m。ロープウェイでアクセスできることから、登山者や多くの観光客が訪れる人気の山です。しかし、実は遭難事故が多い山でもあります。
2015年6月上旬 家族で登山を楽しんでいた2名が遭難
日帰り予定で下山中に、ガスと強風のため2人が別々に。それぞれの姿が 目視も出来ず、声も届かない状況に陥り、別々に警察へ携帯電話で救助要請。1名は警察からの指示により同日中に自力下山。 翌日、自衛隊捜索隊が金庫岩から地獄谷へ降りてしまった1名を双眼鏡で発見。 警察経由で救助ヘリへ情報を伝え、ヘリにてピックアップ。生還した。
2016年1月下旬 単独登山の男性が遭難。7月に死亡した状態で発見
下山予定日になっても帰らないと家族が通報。登山届も出され、冬山装備もしっかりと持ち、 雪中の幕営準備もしていた。 捜索開始日天候悪化により捜索はいったん打ち切り、翌日朝に再開する。自衛隊も出動したが発見できず。 入山日に旭岳山頂での目撃情報があったため、ヘリで捜索し、旭岳頂上付近にテントを発見。登山用具等も残置されていたが本人を発見できなかった。捜索出動も数次にわたったが発見できなかった。その後の降雪により痕跡も全く消えてしまったので、雪解けを待つことにした。 捜索再開を準備中、7月中旬に登山者により旭岳7合目付近にて発見される。
2017年10月 外国人含む男女4名が遭難
また2017年10月にも、外国人を含む4名が天候悪化で道に迷い遭難。翌日救出される、という遭難事故が実際に発生しています。
【旭岳遭難の原因①:道迷い】道標もあるのに?!
旭岳は標高1,600m付近までロープウェイで一気に登れるため、山頂まですぐに行ける!と軽い気持ちでの登山する人も多い山。しかし実際の遭難原因1位は”道迷い”。
「私は大丈夫!」「今日は晴れ予報だから軽装備でいいよね。」…その考えが危険なんです。