持たない理由がない!非常時以外でも使えるエマージェンシーシートの実力が侮れない・・・

2019/03/08 更新

登山では「いざという時」に使うアイテムがあります。その1つが、非常時の保温アイテム『エマージェンシーシート』。非常時にしか使わないものにお金をかけたくない、と持っていない人も多いのでは?しかし、実際に使ってみると、逆に持たない理由がないくらいのハイコストパフォーマンスアイテムだったんです。今回はそんな馴染みの少ない、エマージェンシーシートの保温力や使い方、小さくたたむ方法について見ていきます。


アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

突然ですが、こんな時どうしますか?

6号路
撮影:YAMA HACK編集部
テントを持たない日帰り登山。行動できなくなるほどの悪天候や道迷い、転倒による怪我になどで下山できなくなってしまい、テントの無い状態で一晩過ごさなくてはいけなくなったらどうしますか?

秋冬はもちろん、夏でも夜の山は冷えます。雨が降って濡れてしまったり、風が吹いていたりすると、さらに体温は下がって危険な状態に。

予想していない夜の山での一泊は、動物の声がいつもよりもおどろおどろしく聞こえたりと、精神的にも疲れてしまいます。

保温がメチャクチャ大事!

体温保存 体温が低くなると体力は削られ、最悪の場合、死にいたります。そうならないためにも、保温はとっても重要です。

もちろんツェルトでシェルターを作ったり、体に巻いて体温を確保したりできるに越したことはありません。

しかし「日帰りだから」「自分は遭難なんてしないから、ツェルトは高い」という理由などで、持っていない人も多いのではないでしょうか?

エマージェンシーシートは持っておくべき!

エマージェンシーシート
そんな人でも、とりあえずカバンに入れておいて欲しいのが『エマージェンシーシート』。

①体から出る熱を反射させることで、体を暖かく保ってくれる。
②軽くてコンパクトでザックに入れていても邪魔にならない!
③ほとんどの商品が2,000円以下で購入可能(※価格は商品により異なります)

まさに持っていかない理由が無いアイテムです!

エマージェンシーシートの実力を解剖!

編集部員が普段からザックに入れている「SOL ヒートシート サバイバルブランケット(2人用)」を例にして、その実力を見ていきましょう。

①手のひらサイズのコンパクトさ

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
普段使わないのに、ザックのスペースを取るアイテムは持って行きたくないもの。でも、SOL ヒートシート サバイバルブランケットなら大丈夫。

たたむとiPhone SEと同じくらいの大きさに。iPhoneより多少厚みはあるものの、ザックに入れて邪魔になる大きさではありません。

②こんなに薄いのにしっかり暖かい

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
こんなに薄いと、本当に暖かいのか気になりますよね?
この銀色の部分が体から放射した熱を反射させるので、暖かさをほとんど逃さずにキープします。

実際にホットドリンクで、温度の変化を見てみました。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
商品の温度は、
Aが44.6℃
Bが44.8℃  です。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
Aのペットボトルに銀面を内側にしたエマージェンシーシートを巻き、Bはそのままの状態で冷蔵庫に1時間置きました。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部

【A】購入直後:44.6℃⇨1時間後:36.5℃(-8.1℃)
【B】購入直後:44.8℃⇨1時間後:26.5℃(-18.3℃)

ペットボトルが小さいため複数回シートを巻いたことや、お茶と人体での違いはあるものの結果は歴然。

エマージェンシーシートを巻いたほうが明らかに温度の低下が少なく、薄いシート一枚でも保温ができることがわかります。

でも、緊急時にしか使えないものなんて後回しでしょ?

疑い
出典:PIXTA
確かに非常時しか使わないものであれば、購入を後回しにする気持ちもわかります。

しかし、このような日帰り登山でも出くわすシーンで使えるとしたらどうでしょうか?

シーン①ウェアだけだと寒い

寒い
撮影:YAMA HACK編集部
山ごはんを楽しんだりして長時間動かない時に、地面からの冷えや風で寒さを感じることありませんか?

体に巻き付けるだけでOK!

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
銀面を内側にして体に巻き付ければ、あら不思議!すぐに暖かさを感じることができます。
また、厚みがあり完全防風をうたったシートも。個人的には、SOL ヒートシート サバイバルブランケットでも外からの風はほとんど感じませんでした。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
下半身に巻きつけるだけでも、地面からの冷えを防ぐのでかなり違います。上半身はフリーなので、不自由なく山ごはんを楽しめますよ。

シーン②地面が濡れている

ドロ
撮影:YAMA HACK編集部
ゆっくり座って休みたいのに前日の雨で地面が濡れていて、座るところが見つけられないことってありますよね。
そんな時にも、エマージェンシーシートがあれば解決です!

レジャーシートとしても活躍

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
シートを畳んでお尻の下に引けば、レジャーシート代わりにも。さすがに地面のゴツゴツ感を抑えることはできませんが、地面からの冷えも抑えられますし、防水性があるものがほとんどなのでお尻を濡らす心配もありません。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
直接座っていたら、こうなっていたのはあなたのお尻かもしれません。休憩で体力の回復をする時間は大切。そんな時にも、エマージェンシーシートは使えるんです。
その他の活用例
▼視線を遮るものとして
万が一のトイレの時や着替えの時などに、視線をさえぎるための壁としても活用可能。
▼テント泊時に冷気をシャットアウト
地面からの冷気が気になる場合、テントの内側に引けば冷気をシャットアウト。
テントの下に敷くグランドシートとしても使えるので、テント泊や小屋泊での「寝床の冷え」対策としてもおすすめです。
▼風雨を防ぐタープとして
体に巻きつけるだけでなく、屋根や壁としても活用することも可能。商品によってはもともと穴が空いていて、紐を通せるようになっているものもあります。
ほんの一例ですが、1枚あればいろいろな使い方ができることがわかると思います。

でも、一回使うと同じ大きさにならないって聞くけど・・・

疑い
出典:PIXTA
商品によっては強度の問題から、複数回の使用が難しい商品があるのも事実。そして、販売されていたサイズに戻すのが難しいのも事実です。

しかし、邪魔にならない大きさ(販売されている袋に入る大きさ)に戻すことは、誰でもできますよ。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
たたみ方に決まりはないので、一例を紹介します。

①一度広げたら、少しずつ折っていく

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
シートを一度広げ、長辺の端から少しずつ内側に折っていきます。
神経質にならなくても大丈夫。多少のズレがあっても最終的に袋に入ればOKです。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
パッケージに入っていた時の折り目が残っている場合は、それを目印にするのがおすすめ。
たたみ終わったら一度、袋に入る幅にできているかチェックしましょう。

②全部たためたら、半分に折る

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
そのままだと長くて折りたたみにくいので、半分にします。
シートの中の空気を抜きながらたためるように、この写真であれば左側の折り目のある方から始めてください。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
小さく折ったら空気を抜く」をひたすら繰り返します。空気を抜いておかないと袋に入らなくなるので、手抜きは厳禁。

③袋に入れば完成

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
山でどうしても小さくたためない場合はザックに突っ込んでおいて、家に帰ってから小さたためばOKです。

ザックの中に入れて安心を持ち歩こう

エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
エマージェンシーシートを持っていれば完璧ということではないですし、ツェルトを持たなくてよいということでもありません

ツェルトが「家」、エマージェンシーシートは「布団」のようなものなので、両方持っているのがベスト。でも、いきなり両方は難しい!という人は、まずはザックにエマージェンシーシートを入れることから始めて、徐々に必要なアイテムを揃えていきましょう。

一晩過ごすことになった時、一枚持っているのと持っていないのでは寒さも精神的な安心感も違ってきます。

おすすめのエマージェンシーシート

エマージェンシーシートは繰り返し使用の可否や厚みの違いなど、さまざまな種類があります。

その中でも、繰り返し使えて比較的どの登山用具店にも置いてある、SOLの商品を紹介します。

①SOL ヒートシート エマージェンシーブランケット(1人用)

体が発する熱の90%以上を逃がさずしっかり保温。1,000円以下の価格ながら、不快なガサガサ音も抑えられていて、複数回使用がしやすくなっているシート。
重さ
82g142cm213cm
ITEM
SOL ヒートシート エマージェンシーブランケット


②SOL ヒートシート サバイバルブランケット(2人用)

ヒートシートのサイズが大きくなり、大人2人でも余裕を持って包み込める大きさ。今回、例として紹介したモデルです。複数人で登山に行く人におすすめです。
重さ
91g152cm244cm
ITEM
ヒートシート®サバイバルブランケット(2人用)


③SOL ヘビーデューティーエマージェンシーブランケット

SOLの他のエマージェンシーシートよりも生地が厚く強度も強いため、レジャーシートにしたりタープにしたりと、さまざまな使い方が可能。色もグリーンなので普段使う分にも目立ちにくくなっています。
重さ
210g142cm213cm
※収納サイズは、17×20×3.5cm
ITEM
SOL ヘビーデューティー エマージェンシーブランケット

大人2人が寝ても十分な大きさ

ヒートシート エマージェンシーブランケット(2人用)に女性編集部員が寝転んでみて、その大きさを体感してみました。③のヘビーデューティー エマージェンシーブランケットも、ほとんど同じ大きさです。
大きさの参考にしてみてください。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
長辺は244cmもあるので、男性が寝転んだとしても十分な大きさ。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
短辺は152cmなので、少し上半身がはみ出ます。
エマージェンシーシート
撮影:YAMA HACK編集部
二人ならんで、折っても十分な大きさ。万が一の時は、横になって睡眠を取ることも可能ですね。(銀面を内側にしたほうが、体温の反射は強くなります)

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YAMA HACK編集部 大迫
YAMA HACK編集部 大迫

YAMA HACK運営&記事編集担当。六甲山で飲んだサイダーの味に感銘を受けて、関西・四国・中国地方の山を歩き回る。急登のきつい上りは好きだが、燕岳の山頂でビビるほど高所恐怖症が酷い。誰もがもっと山に行きたくなるような記事を発信していきます。

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