何のためについてるの? 登山リュックのディテール大解剖!

リュックに搭載されている様々な機能。特に登山用のリュックには、山行で役立つ便利なポイントがいっぱいあります。上手く使いこなさないともったいない、そんなリュックのディテールを大解剖しちゃいます!

アイキャッチ画像出典:Facebook/Gregory Mountain Product

登山のリュックって、やたらストラップが多いよね!?

登山用にリュックを買ったものの、謎のストラップやコードがいっぱい! これはいったい何のためについているんだ!? そんな風に思ったことはありませんか? 見よう見まねで使ってみたものの、なんだかしっくりこない…。今日はそんなモヤモヤをすっきりさせましょう!

ちゃんと使いこなせてる!? こんな役目があったとは!

一般的な登山リュックに付属しているパーツはそれぞれどんな使いかたをしたら良いのでしょうか。各パーツの名称と機能を見ていきましょう。実際に使用する際に気をつけたいこともご紹介します。

①トップギアリング

トップギアリング トップリッド(雨ぶたとも言い、小物入れなどを備えたリュック全体の蓋)の上部に付いているのが『トップギアリング』です。ここにストラップを通して、シュラフやマットなどをリュックの上部に乗っけるように固定することができます。

トップギアリング
出典:Amazon
リュック全体の上部に荷物を乗せるような形になるので、あまり高さがあるものだと歩行に支障をきたすことも。また重いものを乗せるのは全体の重量配分を考えると不向きです。

②バンジーコード

リュックの前面を覆うように付けられた伸縮性のあるコードが『バンジーコード』です。脱いだり着たりを繰り返すジャケットなどをこのコードで挟み固定することで、リュック内部に収納する時間を短縮。ヘルメットを収納することもあります。

バンジーコード あくまでも簡易的な固定なので、小物や重量物の固定には向いていません。また、ジャケットなどを落として気付かないなんてこともあるので、カラビナなどで脱落防止をしておくと良いでしょう。

③デイジーチェーン

『デイジーチェーン』は、輪のような形をしたナイロンベルトで、フロントやショルダーハーネスに付けられています。輪にカラビナや紐を通して使います。本格的なアルパインクライミングではこの部分に、さまざま登攀用のギアをぶら下げることができます。

出典:PIXTA
カラビナや紐などと併用しないと活用が難しいパーツです。また、多くのギアをじゃらじゃらとぶら下げるのは、安全登山の観点からもおすすめできません。すぐに使うような必要最低限のものだけにしましょう。

④ハンドレストループ

『ハンドレスト』の名前の通り手を休めるためのループで、ショルダーハーネスに付けられています。歩行中にループを掴むような形で指を通すと、肘が軽く曲がり、腕の重さを分散することができます。また手のむくみなどが解消される効果も。

ハンドレスト リングに首まで通した状態にしてしまうと、態勢を崩した際リングから手を引き抜きことができないまま転倒してしまう恐れがあります。いつでも手放せる位置をつかむようにしましょう。

⑤コンプレッションストラップ

リュックの側面に備えられたナイロンベルトが『コンプレッションストラップ』です。上下に2本または3本通っており、長めの荷物をリュックの側面に固定できるほか、荷物が少ないときにはベルトを締めて、リュックの体積を圧縮(コンプレッション)することができます。

コンプレッションストラップ
出典:PIXTA
固定した荷物が重すぎたり横に張り出しすぎると、左右のバランスが崩れるなどして、スムーズな歩行の妨げになる場合があります。また、狭い登山道では木の枝に引っかかったり、他の登山者にぶつかる可能性がありますので注意しましょう。

⑥ピッケル・トレッキングポールループ

『ピッケル・トレッキングポールループ』は、リュックのフロント部分にに左右対称で備えられたナイロンループです。ここにはトレッキングポールやピッケル、アイスアックスなどを固定することができます。

ピッケル・トレッキングポールループ ギアの鋭い先端などが周囲の人に当たらないよう配慮が必要です。また緩んで落ちたり、周囲に引っかかったりすると危険ですので、しっかりと固定ができているか時折確認するようにしましょう。

⑦ロードリフトストラップ

ロードリフトストラップ ショルダーハーネスの上部に左右対称に付いているのが『ロードリフトストラップ』です。このストラップを調節してリュックを身体に正しくフィットさせます。適度に身体に引き寄せられたリュックは、左右のブレが少なくなり、安定した歩行がしやすくなります。

ロードリフトストラップ
出典:FULLCLIP
ストラップを開放状態にしてしまうと、肩とリュックの間に空間ができてしまいリュックが安定しません。逆に締めすぎると肩の動きを制限してしまいます。自分の体にきちんと程良くフィットする位置を見つけましょう。

⑧ショルダーハーネス

『ショルダーハーネス』はリュックを肩で背負うためのベルトです。大型リュックの場合はこのベルト部分が肉厚だったり、ランニング用のように薄くて通気性良いタイプなどがあります。重量の大半がショルダーハーネスから肩に掛かるので、非常に重要なパーツです。

ショルダーハーネス(ストラップ) 左右対称に肩の中心を通るよう、位置を調整するのがポイント。ハーネスの間隔が広すぎたり狭すぎたりすると疲れの原因ともなります。

⑨チェストストラップ

チェストストラップ
出典:Amazon
左右のショルダーハーネスの幅を調節するためのベルトが『チェストストラップ』です。ショルダーハーネスが肩の中心を通るよう調整します。また高さが調整できるものは脇の下くらいのレベルが適正となります。

チェストストラップ 締めすぎや緩め過ぎに注意してください。また上下位置を調整できるタイプのものはなるべく胸の中心を通る位置に。女性の場合はバスト上を通るような位置に調整してください。

⑩スタビライザーストラップ

リュック本体とヒップベルトの間についているのが『スタビライザーストラップ』です。このベルトを締めることで、腰の位置でリュックと身体とを密着させることができます。

スタビライザーストラップ 見落としがちな調節ベルトですが忘れずにチェックしましょう。リュックによってはこのストラップがない場合もあります。

これであなたも登山リュックマスターだ!

リュックに付属したストラップやコードなどの部品について代表的なものを解説しましたが、いかがでしたか? これらは登山用具などを収納したり取り付けたりするためのものと、身体とのフィッティングを高めるためものの、2種類に分類できます。せっかく購入したリュックなのだからそのポテンシャルを最大限に活用しないともったいない! ベルトや紐の機能を使いこなして、“登山リュックマスター”を目指してみてはいかがでしょう。

編集部おすすめ記事

関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

グレゴリーの登山リュック
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
kei noda
kei noda

広告ライター/ハイキングとロードバイクそして居酒屋が好きなミドルエイジです。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」

OFFICIAL SNS

 

LINEでYAMA HACKをもっと手軽に。

登山用品から登山・トレッキングまで山に関する情報を毎日配信!
LINE友達限定の毎月当たるプレゼントキャンペーンも開催中!