ちょっとした傷が後に大変になることも・・・

ちょっとした傷をなめてはいけない!

転んだり、ふと手をついた時に切り傷や擦り傷を負う可能性もあるので、正しく対処できるように処置方法を知っておきましょう。
やることは、①洗浄②止血③保護の3ステップです。
STEP①:まずは洗浄できれいにしよう
傷口の洗浄は、擦り傷や切り傷の処置では「止血よりも大切」と言われることも。洗浄があまいと、バイ菌で化膿する危険もあります。
ポイント
①洗浄の前に手袋をしよう
②見た目がきれいでも必ず、流水による洗浄を行う
③消毒液での消毒はしない
必ず手袋を使いましょう!

直接血液に触れた場合や、目や口に付着した場合は、しっかり水洗いしてすぐに医療機関に相談しましょう。
清潔な水で傷口を洗おう

清潔な水で土や泥、草などの異物を手早くきれいに洗い流します。傷の中もしっかり確認し、水で流すだけで落ちない場合は、指で擦るようにして落としましょう。
登山中は、十分な水の量を確保できない場合も。そんな場合は、ペットボトルの蓋に小さな穴を開けたり、水を入れたジップロックの角を切ることで少量の水でも勢いよく噴出することができます。

ぺットボトルの蓋はメーカーにより合わないこともあるので、事前に準備する場合は注意が必要です。
消毒はいらない!

そのため十分に流水で洗ったら、基本的には消毒はいりません。もし消毒液を持っていたら、傷の中に入らないように注意しながら、傷の周りの皮膚の消毒に使ってあげましょう。
STEP②:止血の基本は直接圧迫止血法
傷口が清潔になったら、次は血を止めます。間違った止血方法を行うと、止血できていなかったり悪化させてしまうことも。きちんと止血できるように止血の仕方を学んでおきましょう。
傷口にガーゼを当てて上から圧迫

間接圧迫止血法という方法もありますが、専門知識がない一般登山者の場合は直接圧迫法で処置しましょう。
STEP③:最後に傷口の保護を忘れずに
止血ができたら、あとは傷口を保護します。必ず止血がきちんとできていることを確認してから、保護しましょう。ガーゼの上から包帯を巻いていきましょう

もし持っているのであれば、キネシオテープなどの伸縮性のテープを使って、厚めのガーゼを当てた上から少し圧迫気味に固定。さらにそれが剥がされないように、上から包帯や三角巾を巻いてあげましょう。
ただし腕や足の場合、1周ぐるりとキネシオテープを巻かずに、2/3周程度巻いて残りはあけておきましょう。傷は少し経つと腫れてくるので、血流を止めてしまうためよくありません。包帯はきつく巻きすぎず、腫れてきつく感じたら緩める、などが必要です。
血液の付いた手袋などは、ビニール袋などに入れて捨てましょう。
正しい処置のためには、事前準備が大切。

実際に練習するのが一番ですが、何度か手順を読んでイメージしておくだけでも違いますよ。
持っていない人は揃えておこう
■包帯■キネシオロジーテープ
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