進化し続ける登山用ザック。シーンに適した容量は?
依然として進化し続ける登山用ザック(リュック/バックパック)。防水性、耐久性はもちろん、最近では収納性や利便性も格段に向上しています。
ザック選びではフィット感も重要なポイント。より細かいフィット調整が可能なモデルも数多く出ています。ザックは厳しい環境で長時間付き合う相棒のような存在。様々なモデルを見比べて最適なザックを探しましょう。
ザックの容量は山行日数に合わせて
▼メーカー担当者に聞いた初心者にオススメのエントリーモデルはこれ
【おすすめメーカー別】人気の登山ザックを一挙紹介!
登山用ザックの特徴はメーカーによっても様々。デザインも気になりますが、サイズ展開やフィッティングのしやすさ、ハイドレーションシステムの使いやすさやポケットの設計など、自分に合ったザックに出会えれば、とても長く使える相棒になります。今回は登山ザックをメーカー別にご紹介しますので参考にしてみてください。
【1】THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
タウン用から登山用まで幅広く扱っている<ザ・ノース・フェイス>。サンフランシスコ発のアウトドアメーカーの代表です。おしゃれに気を使う人からも支持されています。
【35L】<ザ・ノース・フェイス> テルス35
日帰りハイキング、山小屋泊に適したノースフェイスの定番モデル。強度と軽量性のバランスが良く、身体に近い荷重と優れた通気性の背面パネルが、快適にサポートしてくれます。
ザ・ノース・フェイス テルス35
【重量】WM/約1,410g、M/約1,470g 【容量】WM/33L、M/35L、L/37L 【サイズ】WM/61.5×26×19cm、M/64.5×26×19cm、L/68.5×26×19cm
容量 | WM/33L、M/35L、L/37L |
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重量 | WM/約1,410g、M/約1,470g、L/約1,570g |
サイズ | WM、M、L |
【50L】<ザ・ノース・フェイス> テラ55
通気性に優れた大型ザック。汗や蒸れを軽減してくれるので夏でも快適に使用できます。効率的な負荷分散をさせてくれる設計で、強度も高いモデルです。
ザ・ノース・フェイス テラ55
容量 | S/M:54L、L/XL:56L |
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重量 | S/M:約1,644g、L/XL:約1,729g |
サイズ | S/M:H60×W34×D25cm、L/XL:H61×W32×D25cm |
適応背面長 | S/M:38-46cm、L/XL:43-53cm |
ザ・ノース・フェイス テラ55(レディース)
容量 | XS/S:53L、M/L:55L |
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重量 | XS/S:約1,616g、M/L:約1,701g |
サイズ | XS/S:H53×W34×D25cm、M/L:H57×W34×D26cm |
適応背面長 | XS/S:38-46cm、M/L:43-51cm |
【65L】<ザ・ノース・フェイス> グリフィン65
背負い心地の良さに定評のあるモデル。J字型に大きく開閉できるので、荷物の出し入れが楽ちん。フロント、サイド、ショルダーベルトにと、ポケットも充実。取り外し可能なフロントパネルはタックザックとして使えます。
ザ・ノース・フェイス グリフィン65
容量 | S/M:67L、L/XL:70L |
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重量 | S/M:約2,296g、L/XL:- |
サイズ | S/M:H61×W39×D28cm、L/XL:H67×W39×D28cm |
適応背面長 | S/M:38-46cm、L/XL:43-53cm |
<ザ・ノース・フェイス>のザック特集はこちら
【2】OSPREY(オスプレー)
ザックの代表格ともいえる<オスプレー>。その機能性の高さから、多くの人々を魅了し幅広い層から信頼され続けています。
【38L】<オスプレー> ケストレル38
山小屋1泊程度の山行にちょうどいいサイズです。テントマットなどを外付けできるストラップ(着脱式)付き。内側は2気室に切替可能なので、幅広いシチュエーションに対応できます。48Lも展開。
オスプレー ケストレル 38
容量 | S/M=36L、M/L=38L |
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重量 | S/M=1.46kg、M/L=1.54kg |
サイズ | 縦75×横31×奥29cm |
【50L】<オスプレー> アトモスAG 50/オーラAG50
1泊〜2泊程度の登山にちょうどいいモデル。背面は全面立体シームレス構造になっているのでフィット感が抜群で、通気性も優秀です。65Lも展開。
オスプレー アトモスAG 50
容量 | S/M=50リットル、L/XL=53リットル |
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重量 | S/M=2.01kg、L/XL=2.06kg |
サイズ | S/M=81×38×31cm、L/XL=86×38×31cm |
オスプレー オーラAG50
重量 | WXS/S=1.96kg、WM/L=2.0kg |
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容量 | WXS/S=47リットル、WM/L=50リットル |
サイズ | WXS/S=75×38×31cm、WM/L=80×38×31cm |
【65L】<オスプレー> イーサー 65/エーリエル65
重い荷物をしっかと腰で背負える、2泊〜3泊程度の登山に適したモデル。背面はフォームとメッシュを組み合わせにより、蒸れにくく快適に。55Lも展開。
オスプレー イーサー 65
重量 | S/M=2.23kg、L/XL=2.25kg |
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容量 | S/M=65リットル、L/XL=68リットル |
サイズ | S/M=縦80×横40×奥28cm、L/XL=縦85×横40×奥28cm |
オスプレー エーリエル65
重量 | XS/S=2.20kg、M/L=2.22kg |
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容量 | XS/S=62リットル、M/L=65リットル |
サイズ | XS/S=縦75×横40×奥28cm、M/L=縦80×横40×奥28cm |
<オスプレー>のザック特集はこちら
【3】Millet(ミレー)
<ミレー>のザックなら安心!という人も多い老舗のメーカー。デザインもかっこよく、ポケットなどの小さいところにも気遣いを感じる、多機能なザックを作りつづけています。
【20L】<ミレー> マルシェ 20
ミレーの定番、ロングセラーの小型ザック。丸味のあるかわいらしいデザインで、カラーバリエーションも豊富。ウエストベルトが脱着可能なので、ハイキングはもちろん小旅行にもぴったりです。子供と兼用で使えます。
【30+5L】<ミレー> サースフェー 30+5
ミレーの登山ザックでは定番のモデルです。基本的な機能は備えつつ、ポケットが多いのが特徴。ヒップベルトポケットは、大型スマートフォンやカメラなどの収納に便利です。40+5、60+20、レディースモデル「30+5 LD」「40+5 LD」も展開。
【30+10L】<ミレー> プロライター 30+10
ミレーらしい、洗練された2バックルデザインの登山ザック。背面は通気性を重視した設計で、ロープやカラビナなどのギアホルダーが充実しているので、クライミングシーンでも活躍します。60+20、38+10も展開。
【55+10L】<ミレー> ハナン 50
長期間の縦走に適した大型ザック。2気室構造で、正面が大きく開くのでメインルームに素早くアクセスできます。ポケットも豊富についており、効率よく収納ができます。「65+10」、レディースモデル「55+10 LD」も展開。
<ミレー>のザック特集はこちら
【4】GREGORY(グレゴリー)
ザック界の王者ともいえる<グレゴリー>は、誰でも背負いやすくフィットするように独自の機能を採用しています。背負っていることを忘れそうな感覚です。
【24L】<グレゴリー> ミウォック24
軽量でありながら必要十分な機能を搭載し、フィット感も抜群。通気性に優れた背面パッドが搭載され、アクティブな山行にもぴったりです。12、18Lも展開。
【30L / 28L】<グレゴリー> ズール30 / ジェイド28
日帰り登山にちょうどいいモデルです。通気性にこだわった背面ワイヤーの設計により、熱や湿気がこもりにくいのが大きな特徴です。軽いので、1日中快適にトレッキングを楽しめます。35、40、55Lも展開。ズールの女性用モデル「ジェイド」は、28、33、38Lも展開。
グレゴリー ズール 30
重量 | SM/MD / 約1.19kg MD/LG / 約1.21kg |
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容量 | SM/MD / 約28L MD/LG / 約30L |
サイズ | SM/MD / 53.3H×31.1W×25.4Dcm MD/LG / 59.7H×31.1W×25.4Dcm |
グレゴリー ジェイド 28
重量 | XS/SM / 1.16kg SM/MD / 1.16kg |
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容量 | XS/SM / 26L SM/MD / 28L |
サイズ | XS/SM / 54.6H×31.1W×25.4Dcm SM/MD / 52.1H×31.1W×25.4Dcm |
【35L】<グレゴリー> スタウト35
グレゴリーの人気シリーズ「スタウト」。35Lは山小屋1泊程度の行程向きです。荷重を効率的に腰部へ伝える設計がされており、ヒップベルトの位置を柔軟に調整できるのが大きな特徴。45Lも展開しています。
【65L / 60L】<グレゴリー> バルトロ65 / ディバ60
2泊〜3泊程度の登山向け超定番、バランスの取りやすい安定感が頼もしいモデル。S・M・Lの3サイズ展開で、さらに個人の体型に合わせてショルダーハーネスとウエストベルトの角度調整が可能です。75Lも展開。バルトロの女性用モデル「ディバ」は、60、70、80Lを展開しています。
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【5】karrimor(カリマー)
英語の“Carry more”にちなんでつけられた<カリマー>。より多くの荷物を運べるようにという意味が込めれらています。幅広い年代から人気を得ているメーカーです。
【30L】<カリマー> リッジ 30+
発売以来カリマーの定番となっている人気モデル。30Lは山小屋泊や日帰り登山にも使える容量で、Medium、Smallの2サイズ展開。40Lと50Lもあり、こちらはLargeも含む3サイズ展開です。
【60L】<カリマー> クーガー エーペックス 60+
「背負い心地」を最優先としながら、背面パッド、生地、カッティングなどの細部にもこだわって作られた大容量モデル。無段階で背面調整ができるので、フィット感や安定感は文句なし。70Lモデルも展開。
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【6】deuter(ドイター)
ドイツ南部・アウグスブルク生まれのメーカー<ドイター><。登山家などのアスリートとともに開発された製品は、現場の声を反映して作られているため信頼性があります。
【32L/30L】<ドイター> フューチュラ 32/30SL
低山ハイキングにちょうどいいサイズ。背面システムはメッシュパネルとワイヤーで構成されていて、背中と荷物の間に隙間ができるため、通気性が良く、1日中背負っていても蒸れません。「SL」とついているのはレディースモデルです。21SL、23、25SL、27、24SL、26も展開。
【40L/38L】<ドイター> フューチュラプロ 40/38SL
メッシュパネルの背面システムで高通気性、体の動きに連動するヒップベルトで高フィット性を実現させたモデル。メイン素材が丈夫で軽いので、軽量なのもポイントです。「SL」とついているのはレディースモデルです。34SL、36も展開。
【60+10L】<ドイター> エアコンタクト コア60+10
テント泊での縦走登山に使える大型ザック。背面パッドには通気性と軽量さを併せ持つ新素材「エアスペーサーメッシュ」を採用。重い荷物を快適に背負うための機能が詰まっています。「SL」とついているのはレディースモデルです。45+10SL、50+10、55+10SL、65+10SL、70+10も展開。
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【7】mont-bell(モンベル)
日本の代表メーカーのひとつである<モンベル>。十分な機能を持ちつつ、コストパフォーマンスにも優れているため不動の人気を誇っています。
【20L】<モンベル> ガレナパック 20
日帰りハイキングにちょうどいいサイズ。サイドとウエストのポケットは背負ったままでも容易にアクセスできるよう設計されており、行動食やポールも十分に収納できます。通気性も◎。
【重量】759g
【容量】20L
【サイズ】高さ50×幅26×奥行き18cm
【30L】<モンベル> チャチャパック 30
背面システムには、動きに追従してフィットする超軽量フレームが使われており、取り出せる設計なので、自身の背中のカーブに合わせて調整可能です。国後島の「爺爺岳」がモデル名の由来だそう。
【重量】1.26kg
【容量】30L
【サイズ】高さ55×幅32×奥行き21cm
【50L】モンベル アルパインパック50
トップがロールアップシステムなので、防水性、操作性に優れたモデルです。縫製箇所を極力少なくしているので、軽量性にも優れたパックです。背面長を3段階調節できるので様々な身長に対応できます。
【重量】1.62kg
【容量】50L
【サイズ】高さ68×幅33×奥行き23cm
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【8】MAMMUT(マムート)
非常に高い機能性と独自の色使いが印象的なマムートのザック。マンモスのマークがワンポイントになる、ロープ製造から始まったメーカーです。
【30L】<マムート>デュカン 30
デイハイクにぴったりの軽量さが魅力。シンプルな見た目ながら、ポケットが充実した使い勝手のいいモデルです。
【50-60L】<マムート>デュカン スパイン 50-60
荷重を最適に分散し、歩行時の横揺れも抑制する特許技術「Active Spine」を採用したモデル。歩行のエネルギーを効果的にサポートしてくれます。
マムート デュカンスパイン 50-60
重量 | 1520g |
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容量 | 50-60L |
サイズ | 幅約30.0cm,高さ約63.0cm,マチ約23.0~32.0cm |
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【9】Black Diamond(ブラックダイヤモンド)
クライミング& バックカントリーギアを製造するアメリカの登山用品メーカー<ブラックダイヤモンド>。信頼度が高く、幅広い商品を取り扱っています。
【40L】<ブラックダイヤモンド> スピード40
クライミングシーンを想定したモデル。トップポケット、ヒップベルト、フレームなどを取り外すことで更に軽量化できるのが大きな特徴です。ロープを天面に固定できるストラップ付き。22、30、50Lも展開。
【55L】<ブラックダイヤモンド> ミッション55
クライミングやバリエーションルートなど、より険しい山行にも対応するモデル。35、45、75Lも展開。
【10】Haglöfs(ホグロフス)
北欧のシンプルでおしゃれなザックを扱う<ホグロフス>。北欧らしい色合いが愛らしく、それでいて厳しい環境下で通用する性能が人気です。
【18L】<ホグロフス> コーカー ミディアム
日帰りハイキングにちょうどいいサイズです。シンプルなデザインで、内側に小物収納用のポケットが多くあるので、ディパックとしての街使いにも便利です。開口部がサイドにあるのが個性的です。
【20L】<ホグロフス> コーカー ラージ
“CORKER MEDIUM”の容量アップモデルで、ノートパソコン収納用のポケットが付いているのが特徴です。セミハード素材で型崩れしにくく、熱成型された背面パネルが疲れにくいです。
【40L】<ホグロフス> ビーナ 40
山小屋泊まりの縦走、ミニマムなテント泊登山に適したバックパック。Airback™ サスペンションシステムはパックと背中の間に空気の通り道を確保、樹林帯のハイクアップでも快適に歩くことができます。20Lも展開。
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そのザックで大丈夫? 購入前に背負ってみよう!
目的や行程によって選ぶべきザックは異なります。装備に対してザックが大き過ぎると風に煽られる危険性が増しますし、重装備だからと言っていたずらにサイズアップしてしまうと、体力とのバランスを取るのが難しくなります。用途に合わせて、自分の身体に最適なサイズのザックを選びましょう!