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グレゴリー カトマイ/カルミア

【レビュー】重い荷物でも軽快に!グレゴリーの大型ザック「カトマイ/カルミア」

グレゴリーより、2021年春に新登場した大型ザック「カトマイ」とそのレディースモデル「カルミア」。実際にフィールドで使って、ふんだんに盛り込まれたその機能をチェックしてみました。荷物は軽量化も大事ですが、担ぎやすさや使いやすさも、体力の消耗を抑えてくれると言う点でとっても重要です。はじめて大型ザックを使う方や、今使っているザックにストレスを感じている方にもおすすめできるポイントを紹介します。

目次

アイキャッチ画像 撮影:SHIN

フィット感と快適性を追求!グレゴリーの新作バックパック「カトマイ/カルミア」

グレゴリー カトマイ/アルミア

提供:グレゴリー(左:カトマイ、右:カルミア)

大型ザックを選ぶ時、体力に自信がないほど、軽量なモデルを選んでしまいませんか?

荷物の軽量化も大事ですが、担ぎやすさや使いやすさも、体力の消耗を抑えてくれるという面でとっても重要です。

その点、2021年春、グレゴリーより新たに登場した大型ザック「カトマイ(55L・65L)」と、そのレディースモデル「カルミア(50L・60L)」は、重い荷物を軽快に背負うために組み込まれた機能が盛りだくさん。フィット感と快適性にこだわった渾身作とのことで、実際に泊まりの登山で使用して、実力を確かめてみました!

「カトマイ/カルミア」は、なぜ軽快に担げるの?

フリーフロート360・サスペンション

提供:グレゴリー

その答えは、グレゴリー独自の背面システム「フリーフロート360サスペンション」にあります。まずは、はじめて大型ザックを使う人や、今使っているザックにストレスを感じている人もぜひチェックしてほしい、その特徴を紹介します。

オートフィット機能付きハーネスが肩の負担を軽減

グレゴリー カルミア

撮影:akko_y

二層構造のEVAフォームを使用したショルダーハーネスは程よい厚みがあり、いかにもサポート力が高そうなクッション性です。肩部分は可動式になっているため、体の動きに合わせてフィット。肩回りの負荷を軽減してくれます。

一体型ヒップベルトが腰回りに快適にサポート

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

腰部分と繋がったデザインと適度なクッション性により、ヒップベルトが腰回りにギュッと密着。全体に程よく圧がかかることで、腰にかかる負荷を軽減してくれます。

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

さらに、ベルトの長さを調整できるため、自分の体型にぴったり合わせることができます。

この立体ベルト、実は難点も。

電車やバス、テントの中などでは嵩張ってしまい、かなり邪魔です。とは言え、これがあるのとないのでは、疲れ具合がかなり違ってきますので、悩ましいところです。

背面長の微調整でフィット感UP

グレゴリー カトマイ/カルミア
提供:グレゴリー

背面長も面ファスナーで簡単に調整できます。背面長があっていないと、ザックが体に密着せず、せっかくの素晴らしい機能も100%活かすことができません。サイズ選びも大切だけど、さらに自分で微調整できると安心ですね。

フレームで荷重を分散し、安定感のある歩行をサポート

グレゴリー カトマイ/カルミア

提供:グレゴリー

合金とグラスファイバーのフレームで、荷重のバランスを調整。体全体に重さが分散されることで、体力の消耗が軽減されます。

また、体を傾けた時も姿勢を崩しにくくなり、安全性も向上。さらに、フレームによってザックの背面と背中の間に空間ができるため、通気性も高まります。

高通気のバックパネルでより快適に

グレゴリー カトマイ/カルミア

提供:グレゴリー

バックパネルは全面に通気性の良い、伸縮性のあるメッシュを採用しています。重い荷物を担ぐと、いつもより汗をかいてしまいますよね。ぴったりと体に密着してくれる安定感を得ながらも、蒸れにくく、スムーズに体を動かすことができます。

グレゴリー ポリジン®の解説

提供:グレゴリー

メッシュ部分には「ポリジン®・ステイフレッシュ・テクノロジー」を搭載。生地に汗が付着してバクテリアが増殖するのく防ぎ、ニオイの発生を抑えます。

ニオイって、気分的に疲れませんか? 長時間清潔さをキープしてくれるのは本当に嬉しいです。

高い収納性で使いやすさもGOOD!

軽快に担げる理由がわかったところで、フィールドテストに向けてパッキング。

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

今回は、大山(鳥取県)山頂避難小屋一泊の登山にて「カルミア50」を使用。装備は写真のとおり。テントを持つ必要がない分、食材をちょっと欲張って入れてみました。このほか、水分や携行食などを加えて、総計約13キロです。

 

 

グレゴリー カルミア

撮影:akko_y

なんだか余裕があります。この装備にプラスして、テントも楽々入りそう。

そして何より、パッキングしやすいです!

隅まで見えるフローティングトップポケット

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

雨蓋のポケット、奥まで見えずに小物が行方不明になってしまったこと、ありませんか? ぐるりと蓋が開けれられるので、中身が一目瞭然。必要な物をパッと取り出せます。

用途が広がるサイドポケット

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

ストレッチの効いたサイドのメッシュポケットは、ストラップで固定することで、色々なサイズのものを落下の心配なく収納できます。

今回は、ちょっとお天気が怪しかったので、登山口などですぐに取り出せるように折り畳み傘を入れてみました。細いので、そのままだと遊びがあったのですが、ストラップをしめるとしっかり安定。短めストックやテントのポール、予備のドリンクなど、色々収納できそうです。

大容量なジッパー式フロントポケット

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

前面についたジッパー式ポケットは、見た目はスッキリだけど開けるとビックリするほど大容量。上半分を大きく開くことができ、整理も楽々。メッシュの仕切りがあるので、細かい物も納まりが良いです。

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

冊子など、平たい物を入れるのにも適しています。ということで、私は圧縮袋に入れたレインウェアを入れてみました。スッキリ納まって、雨が降り出した時もすぐに取り出せるので安心です。

お好みで1気室⇔2気室に変更OK

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

底部にはジッパー式の部屋があり、寝袋などを入れるのにも便利。内側の間仕切りはボタンを2ヶ所で簡単に取り外せて、1気室での使用もできるため、好みや装備によって使い分けが可能です。

いざ山へ!「フリーフロート360」の快適性を実感

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

午後ゆっくりめにスタート。春とは言え、一番暑い時間帯に重い荷物を担いでいると、さすがに暑く、汗も流れます。こういう時は、背中が特にじっとりしてしまうのですが、メッシュのおかげで背中だけが特に暑くなるということもありませんでした。風のある場所では空気の流れも感じられ、かなり快適に歩くことができました。

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

足場の悪い急な登りでも、荷物がしっかり動きについてきてくれます。特に腰まわりは、背負っただけでザックの方から抱きついてきてくれるような感じです。しっかり密着することで、腰から背中にかけてがかなり楽です。また、荷物がブレないことによる動きやすさも実感しました。

荷物の出し入れに煩わしさなし!

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

ポケットの使いやすさは前述のとおりですが、その他にも使いやすいポイントがいっぱい。とにかく荷物の出し入れが楽なんです!

サイドジッパーでメインコンパートメントに簡単アクセス

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

雨蓋を開けなくとも、大きく開くサイドジッパーにより、ワンアクションでメインコンパートメントの荷物を出し入れできます。ジッパーは、ポールやピッケルに干渉しない位置にあるため、装着したまま開閉できます。

フロント部メッシュポケットはジャケット収納に便利

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

フロント部にはストレッチメッシュ生地の大型ポケットあり。よく伸びるので、厚手のジャケットも収まりそうです。バックル付きで、知らない間に収納物を落としてしまうという心配もありません。

出し入れスムーズなドリンクホルダー

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

ドリンクホルダーは大き目のボトルでも片手でスッと出し入れ可能。

体が硬い人は、サイドに付いたドリンク用のポケットに手が届かない……なんてこと、ありませんか? このポケットは角度やサイズが絶妙で、ほとんどの人が難なく使うことができるのではないでしょうか。設置位置もしっかり計算されており、大きいけれど、どこかに当たったり、何かに引っかかったりするような事もほぼありません。使わない時はたたんで収納することもできます。

レインカバーも標準装備

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:akko_y

雨蓋の裏側ポケットに純正のレインカバーが収納されています。

レインカバーの収納袋って、ピッタリサイズで出し入れに時間がかかってしまう物が多くないですか?

「カトマイ/カルミア」は大きなポケットにそのままゆったり入れてありますので、素早く出して、素早く仕舞えます。ビニール袋を一枚一緒に入れておけば、使用後の湿った状態でも安心して片付けられますよ。

便利なオプションも追加可能

グレゴリー カトマイ/カルミア

提供:グレゴリー

グレゴリー カトマイ/カルミア

提供:グレゴリー

専用クリップで、ハイドレーション「3Dハイドロリザーバー(別売り)」を簡単に装着できます。ショルダーハーネスには、ハイドレーションクリップを装備。ホースの取り回しも簡単です。ボトルの出し入れが煩わしい人にはおすすめです。

グレゴリー カトマイ/カルミア

提供:グレゴリー

また、内蔵トグル「ナノコネクト」を搭載しているので、メインコンパートメントの背面に「ナノ14デイパック(別売り)」を装着可能。ザック内ポケットとして使用できます。大型ザックの場合、荷物を置いて山頂にアタックする時などサブザックがあると便利な場面が多々あるので、これはとっても嬉しいですね。

初心者や体力に自信のない人おすすめ!「カトマイ/カルミア」で一歩踏み出そう

グレゴリー カトマイ/カルミア

撮影:SHIN

はじめての大型ザック選びはどうしても重量に目がいきがち。だけど、ちょっとした疲れやストレスの蓄積が、山行の後半でグッと負担になることも。不慣れなほど、不安があるほど、背負い心地やパッキングのしやすさにも注目して選ぶことをおすすめします。

今回試用したカルミアは、重い荷物を負担なく担げるザックだと実感。技術、体力ともに不安のないベテランULハイカーには重く、なくてもmン台ない機能がいっぱいで不向きだと思いますが、初心者や体力に自信のない人には、強い味方になってくれるはず。きっと最後まで安定して歩き続けることができますよ。

カトマイ(55L・65L)/カルミア(50L・60L)の製品仕様

グレゴリー カトマイ/カルミア

作成:akko_y

グレゴリー Katmai 65(カトマイ 65)

容量:65L
重量:2.15k g
最大積載重量:20.4Kg
カラー:エンパイアブルー、ボルケニックブラック
サイズ:SM/MD、MD/LG
価格:42,900円(税込)
カトマイ65

グレゴリー Katmai 55(カトマイ 55)

容量:55L
重量:2.12k g
最大積載重量:20.4Kg
カラー:エンパイアブルー、ボルケニックブラック
サイズ:SM/MD、MD/LG
価格:40,700円(税込)
カトマイ55

グレゴリー KALMIA 60(カルミア60)

容量:60L
重量:2.03kg
最大積載重量:20.4kg
カラー:ボルドーレッド、エクイノックスグレー
サイズ:XS/SM、SM/MD
価格:42,900円(税込)
カルミア60

グレゴリー KALMIA 50(カルミア50 )

容量:50L
重量:1.98k g
最大積載重量:20.4kg
カラー:ボルドーレッド、エクイノックスグレー
サイズ:XS/SM、SM/MD
価格:40,700円(税込)
カルミア50

グレゴリー 3Dハイドロリザーバー

容量:2L
重量:185g
サイズ:36.2H×17.8W×7.6Dcm
価格:5,500円(税込)
3Dハイドロリザーバー