高山を彩る”幸せ”の黄色い花「ミヤマキンバイ」その特徴や名所を紹介!

2022/06/28 更新

夏の高山でよく見かける花の代表「ミヤマキンバイ」草地や砂地、いろいろなところで見掛けます。そして花言葉は「幸せ」。今回は、そんな”幸せ”を呼ぶミヤマキンバイの特徴と、他の黄色い花との見分け方、おすすめ観賞地を紹介します。

黒田猫太郎

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黒田猫太郎

近所の山から遠くの山まで、春夏秋冬、毎週のように山で遊んでいたら、いつの間にか25年、山歴だけは長くなってしまいました。山遊び経験を活かした様々なウェアやギアのレビュー、身近な山や自然の魅力を発信していきます。特に「くじゅう連山」や「脊振山地」あたりに出没中。

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アイキャッチ画像出典:PIXTA

高山植物の代表格、ミヤマキンバイの特徴は?

ミヤマキンバイ
出典:PIXTA
ミヤマキンバイ(深山金梅)は、バラ科キジムシロ属の多年草。分布は本州中部以北から北海道、千島列島、サハリンに至る亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地などで、比較的よく見かけます。
開花時期は6~8月、夏を代表する高山植物です。

ミヤマキンバイの群生
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ミヤマキンバイの花言葉は「幸せ」ミヤマキンバイの大群落の中にいると、確かに「幸せ」な気分になりそうです。
名前や見た目が似ており混乱しがちな
シナノキンバイ。名前は似ていますが、花言葉は「呪い」。同じような名前でも、花言葉はかなり違いますね。


ミヤマキンバイを見分ける方法

ミヤマキンバイは、花径が1.5cmから2cm、ギザギザな縁の3つ葉、が特徴

ミヤマキンバイを見分ける方法
出典:PIXTA
その中でも一番の特徴が「花弁の付け根がオレンジ色」ということ。他の黄色い花と見分ける方法のひとつでもあります。
「ミヤマキンバイかな?」と思ったら、まずここを見てみましょう。

ミヤマキンバイが咲くエリアには、ほかにも黄色い花がたくさん。代表的な花を一覧にしてみたので、参考にしてみてください。
花径(※)特徴その他
ミヤマキンバイ1.5~2cmギザギザ縁の3つ葉花弁の付け根がオレンジ色
シナノキンバイ3~4cm深い切れ込み花径がその他の花の約2倍
ミヤマキンポウゲ1.5~2cm細長い針状
ミヤマダイコンソウ1.5~2cm丸く茎を囲む
イワキンバイ1cmギザギザ縁の3つ葉花径はミヤマキンバイの半分くらい
※花径(かけい):花が開花した時の横幅
 
ミヤマキンバイとヘビイチゴ
出典:PIXTA
よく里山や市街地で見かけるヘビイチゴも、花の色や形、葉がミヤマキンバイとよく似ています。実はヘビイチゴも同じバラ科キジムシロ属。似ていますが、それぞれの生育場所がかなり違うので間違えることはありません。

花だけじゃない!秋には草もみじも楽しめるミヤマキンバイ

ミヤマキンバイの草紅葉
出典:PIXTA
ミヤマキンバイといえば「夏の花」というイメージですが、花が終わった後の9月でも楽しめます。
葉が紅葉し、先端から色付きはじめ緑と赤のグラデーションがとてもきれいな草もみじに。長い期間楽しむことができるのも、ミヤマキンバイの特徴です。

ミヤマキンバイを見るならココ!各地の名所を紹介

ミヤマキンバイは分布が広く様々な環境で生育するため、鑑賞できる場所がたくさん。その中から、おすすめを紹介します。
これらの名所は、夏の花はもちろん、秋の草もみじもおすすめです。

大雪山系・白雲岳付近(北海道)

ミヤマキンバイと白雲岳
出典:PIXTA
【花の見ごろ:6月~7月】
ミヤマキンバイが見ごろになった夏、白雲岳の斜面には残雪がゼブラ模様に残ります。そのゼブラを背景に砂礫帯や草原帯にミヤマキンバイが色を添え、絵画のような絶景を見る事ができます。

鳥海山・鳥海湖周辺(山形県)

鳥海山・御浜の高山植物群落と鳥海湖
出典:PIXTA
【花の見ごろ:7月~8月】
鳥海山は高山植物の宝庫。ミヤマキンバイは森林限界を超えた高山の岩場に群落を作ります。
特に鳥海湖周辺のお花畑は見事。湖から続く登山道にはたくさんの高山植物とともに咲き乱れます。

白馬岳・白馬大雪渓(長野県)

白馬大雪渓のお花畑
出典:PIXTA
【花の見ごろ:6月~7月】
毎年多くの登山者が訪れる白馬大雪渓。雪渓の上部のお花畑にはミヤマキンバイの群落があります。
毎年、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどの花々とともに咲き乱れます。


御嶽山/継子岳・四ノ池周辺(岐阜県)

御嶽山・四ノ池の高山植物群落と継子岳
出典:PIXTA
【花の見ごろ:6月~7月】
御嶽山最北部のピークである継子岳(ままこだけ 標高2858.9m)の火山活動でできた火口湖が「四ノ池」。水が溜まっている池ではありませんが、底部を川が流れる高山植物の宝庫になっており、周辺はミヤマキンバイの群生地としても知られています。

乗鞍岳・畳平(岐阜県)

畳平のお花畑
出典:PIXTA
【花の見ごろ:7月~8月】
乗鞍岳の登山口「畳平」のお花畑では7月下旬ごろ、ミヤマキンバイの最盛期に。バスで行くことができるので登山せずに観賞できます。
よく整備された木道を1周15分から20分程度、体力に自信が無い人にもおすすめです。

白山高山植物園(石川県)

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【花の見ごろ:6月】
白山高山植物園は、夏の1か月半だけ開園する植物園。ミヤマキンバイ含め、白山の約50種類10万株の高山植物が人工栽培されています。
登山口から徒歩10分程度、園内散策40~50分。植物園ですが、歩きやすい靴での散策をおすすめします。
白山高山植物園公式サイト

ミヤマキンバイを見つけると”幸せ”になれるかも

幸せの花ミヤマキンバイ
出典:PIXTA
ミヤマキンバイは、本州中部以北の高山であれば比較的、目にすることが多い花。他に黄色い花がある場合は、ちょっと見分けづらいですが、この記事で紹介した見分け方で見つけてみましょう。
ミヤマキンバイを見つけると、花言葉の通り”幸せ”になることができるかもしれませんよ。

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