濡れることが危険の始まり
低体温症は、体の内部の温度が下がることによって起こります。雨だけでなく自分の汗でウェアが濡れ、風などで冷やされることにより、雨で濡れた時と同じように体が冷えてしまうことも。
そのため、秋も速乾性のあるウェアを着て、こまめに服の脱ぎ着をして適切な体温を保つように調整しましょう。
低体温症の症状は?
低体温症の前兆はふるえです。この時点で意識は正常ですが、手の細かな動きができなくなったら要注意。
ここで対処しなければ、歩行困難となり、意識が正常でなくなります。その後、錯乱状態となり、昏睡から死に至るのです。
■低体温症は低い山でも、注意が必要です!
『濡れない』『冷やさない』を心がけよう!
低体温症を防ぐには、具体的にどのような対策をすればいいのでしょうか?
【1】雨が降ったら、必ずレインウェアを着る
雨が降ったら、小雨でもレインウェアを着用しましょう。その際、必ず上下とも着用すること。そのうち止むだろうと思っていると、気づいた時には全身びしょびしょになっているかもしれません。
■レインウェアは晴れていても、必ず持っていこう
【2】寒さ対策のためにフリースなども必須
一度冷えた体は温まりにくいため、フリースやダウンなど暖かさを確保できるウェアを持っていき、寒くなる前に着込みましょう。
■秋の山では、防寒対策が必須!
【3】インナーでの濡れ対策も忘れずに
汗が風で冷やされて体を冷やしてしまうこともあるため、直接肌に触れるインナー選びは重要です。速乾性のあるウェアやドライインナーがおすすめです。
■インナーで登山の快適性は大きく変わります
その他、靴や小物でも濡れの対策をしよう
その他、防水性の靴を履いたりゲイターを持っていったりするなど、対策をしておきましょう。靴下や手袋、ウェアの替えもあると安心です。
天候への対策をして秋山を楽しもう!
秋山は気候がさわやかで紅葉などの見どころもたくさん。しかし、天気が崩れた時の対処ができないと、一転して危険な状態にもなりかねません。天気予報は晴れていても、急な天候の変化はあると考えて必ずレインウェア、フリース、ダウンなどのウェアを持っていきましょう。