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【実験】登山でアイスクリームが食べたい! 最強の持ち運び方を探せ(3ページ目)

【実験④】リベンジ! 今度こそアイスを溶かず山頂へ

アイスと保冷剤
撮影:YAMA HACK編集部

1週間後、前回同様のコースで“山頂アイス”に再度チャレンジ。今回は、保冷袋にアイスと保冷剤を直接投入。保冷剤も2つに増やしてみます。

アイスと保冷剤
撮影:YAMA HACK編集部

さらに、保冷袋に無駄な空間ができないように折りたたみ、保冷袋の周りをプチプチ&タオルでぐるぐる巻きに。太陽や背中の熱が極力保冷袋に伝わらないようにしてみました。

アイスと保冷剤
撮影:YAMA HACK編集部

この日は27℃と前回より気温が高く、行動中は常に汗が流れる暑さ。しかし、前回より数を増やした効果でしょうか、保冷剤は2つともまだカチカチです。さぁ、肝心のアイスはどうでしょう!?

山頂でアイスクリームを開封する様子
撮影:YAMA HACK編集部

今回もサイドはやや溶けていますね。割ってみると……

2つに割ったチョコモナカジャンボ
撮影:YAMA HACK編集部

おや、アイス感がありますね。これは成功か!?

アイスクリーム
撮影:YAMA HACK編集部

前回よりだいぶ原型を保っているのですが、右側から溶け始めており完全とはいえません。食べてみると、
チョコレートはパリパリ。しかし、バニラ部分の理想的な食感は失われていました。

【考察】今度こそアイスを溶かず山頂へ

アイスのパッケージ表示
撮影:YAMA HACK編集部

またまた失敗に終わった“山頂アイス”への挑戦。アイスの保存に関して、根本的なところを見落としていたことが敗因のよう。パッケージの裏には、「保存上の注意:-18℃以下で保存してください。」との記載があります。

今回の実験では、保冷時間の長さで保冷剤を選定し、保冷剤や保冷袋内の温度までは考慮していませんでした。

その結果、アイスが溶けない-18℃には到底及ばず……。溶ける速度こそ緩やかにできたものの、一番おいしい状態をキープできなかったのではないでしょうか。

アイスを溶かしてしまいましたが、日帰りでの低山登山にしてはいつもより重い装備となったため、トレーニングになったことは間違いありません。

【結論】登山でのアイスの持ち運びは、難易度が高い!

岩竹石山山頂とアイスクリーム
撮影:YAMA HACK編集部

登山での『最強のアイスクリームの持ち運び方』を見つけることはできませんでした。しかし、実験と挑戦により、確実に成功へと近づいています。これは、登山経験を重ねるごとに登山レベルが上がるのと同じ。

また、特に秀でた山頂の眺望ではなかったり、山小屋がない山では、山頂での楽しみを自ら作ることも、つらい登りを乗り切るためには有効であると感じました。

“山頂アイス”の挑戦は来年の夏にまたリベンジしたいと思います。低コストで叶える最強のアイス持ち運び術をお持ちの方は、ぜひ教えてください。

【追記】“山頂アイス”成功事例をご紹介!

なんと、アイスを溶かさず山頂へ持って行くことに成功された読者様より、持ち運び術が寄せられましたのでご紹介します。

山頂アイスもやってみたくて試行錯誤の末、100均一の発泡スチロールボックスにドライアイスを入れてガリガリ君7本を山頂に持っていき、無事成功しました。発泡スチロールの箱は100円で買えますし、ドライアイスはスーパーのレジでもらうことが出来る店舗もあります。

コツとしては、入手したドライアイスは新聞紙で包み発泡スチロールの箱に入れてガムテープで密閉。翌朝出発時点でアイスも入れて再度ガムテで密閉。

これで朝5時に家を出発、11時山頂でしっかりアイスを食べることが出来ました。スーパーでは小分けのドライアイスで溶けやすいので、業務用でドライアイスを販売しているところでブロックで確保出来ればさらに安心です。

持ち運び術のご提供ありがとうございます!

▼山頂アイスをリベンジ!!!

▼暑い日のキンキンヒエヒエ術

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