アイキャッチ画像出典:PIXTA
あ~暑い……キンキンに冷えたビールが飲みたい!

汗だくになってやっとの思いでたどりついた山頂。キンキンに冷えたビールが飲みたくなる人も多いのではないでしょうか。暑さが厳しい日は特に、何か冷たいものを口にしたくなりますよね。

その方法は、山小屋の売店でビールやジュースなどの冷たいものを購入するか、自分で持って行くかの大きく2つ。山小屋での購入なら荷物にならず楽ちんですが、丁度よい場所に山小屋がない場合も。そして、どうしても値が張ります。
持参すれば安くすみますし、好きなときに好きな場所で冷たいものを取れるのが良いところ。また、食べ物が傷みやすい夏場は、冷やして持ち運べると安心です。
でも、どうやって長時間冷たさを保持するの?

家から持って行くとなると、山頂まで冷たさをキープするのは至難の業……。そんな風にあきらめていませんか? 実は、山へ“キンキンヒエヒエ”のものを上手に持ち運んでいる人もいるんです。
定番の持ち運び術は……

定番の持ち運び方は保冷バッグ+保冷剤。しかし、あまり荷物にならないようにと小さな保冷剤を選ぶと、”キンキン”の冷たさを長い時間キープすることは難しいのが現実です。
そんな困難なときこそ知恵が生まれるのも登山のおもしろさ。実は、山頂でヒエヒエの贅沢を味わうための裏ワザがあるんです。気になるその術をのぞいてみましょう!
その手があったか! ヒエヒエ持続の“食べられる保冷剤”5つ
「ひんやり」「おいしい」「無駄がない」そんな三拍子そろった”食べられる保冷剤”があるのを知っていますか? これさえあれば、冷たいものを効率的に持ち運ぶことができてしまうんです。ここではとっておきの5つをご紹介します。
①一石二鳥! ペットボトルのドリンク

手っ取り早く冷たいものを持って行くなら、ペットボトルのドリンクが◎。特別な準備はいらず、凍らせるだけ。おにぎりやお弁当など山ごはんの保冷剤としても一役買ってくれます。
そしてなにより、火照った首やおでこに当てるとひんやりとして気持ちがいいんです。
【ひとひねり】ペットボトル活用術

泊まり登山のときなどに宿泊地に着いたらゆっくりお酒を楽しみたい方におすすめの技も!
ペットボトルで凍らせた水とウイスキーを持参すれば、山でおいしい水割りが飲めちゃいます。お酒好きの方はぜひ試してみては。翌日の山行も配慮して、飲みすぎには注意です。
②食欲が落ちる暑い日に! エナジーゼリー

エナジーゼリーを凍らせれば、保冷剤としても活用できます。とくに、食欲が落ちる暑い時期にはおすすめ。喉を通りやすく手軽にエネルギー補給ができるので、常備しておくとバテ防止に役立ちます。
【ワンポイント】エナジーゼリーの盲点

ただし、エナジーゼリーを凍らせると想定外のことが起きることも。溶けたときにジュースになっている場合があるので、ゼリー状を楽しみたい方はお気をつけください。
「アミノバイタル® 」ゼリーは、冷凍庫で凍らせてもアミノ酸自体に変化はありませんので、ご安心ください。
ゼリーの状態は、解凍すると、ゼリーの塊がほとんど無くなり、ジュースのように変わる場合があります。 食感についてはお好みですので、ご理解いただいた上でお試しください。
引用:AJINOMOTO
➂山ごはんも作れちゃう! 冷凍食品

冷凍食品を保冷剤に代用すれば、余計な荷物を増やすことなく保冷が可能。冷凍うどん、冷凍餃子、冷凍ハンバーグなど、なんでもOK。そのまま食材になるので、がっつり山ごはんを食べたい方には◎です。
【楽ちん】身近なコンビニを利用

コンビニの冷凍食品は、1食分の程よい量で種類も豊富。手軽に買えて日帰り登山でも重宝しますよ。
④デザートにぴったり! アイス&ゼリー

暑い日の山行中、「あ~、アイスが食べたいな〜」と思うことはありませんか? そんな人におすすめなのが、クーリッシュやチューペットのような持ち運びやすい形状のアイスです。
また、シャリシャリ食感がおいしい凍らせたゼリーも実に便利。ゼリーは、具入りの大きいサイズを登頂のご褒美にしたり、一口サイズのゼリー複数個を行動食にしてもよし。保冷剤として使いつつ、デザートにできるのは嬉しいですね。
【おすすめ】スティック状のゼリーが重宝

山ではスティックタイプのゼリーが大活躍。通常のカップゼリーに比べて食べやすく、ゴミもかさばりません。単体ではやや溶けるのが早いので、複数本をまとめ、他の保冷剤との合わせ技がおすすめです。
⑤甘いものをさっぱりと! 冷凍フルーツ

何か甘いものが食べたい方は、冷凍フルーツという手もあります。市販のパウチタイプや缶詰のフルーツをそのまま凍らせると、シャーベット風の“美味しい保冷剤”に。チョコなどと違って暑い日でもさっぱりと食べられます。
【写真映え】食べておいしい見て楽しい!

仲間とわいわい山ごはんを楽しむなら、冷凍フルーツを保冷剤にしてサイダーを持って行き、ひんやりおいしいフルーツポンチにしてみてはいかがでしょう。
キンキン・ヒエヒエは1日にしてならず!

ここまで“キンキンヒエヒエ”を実現するための保冷剤を紹介してきましたが、溶ける速さは「気温」「歩行時間」「保冷剤×保冷バッグの組み合わせ」など、様々な条件によっても変わります。
山頂に着いて、いざリフレッシュタイム!とワクワクしながら開けてみたら、保冷剤がすっかり溶けてぬるくなっていた……なんてこともあります。まずは、ご紹介した方法を参考にして色々と試してみましょう。試行錯誤するうちに自分好みの持ち運びスタイルが見つかりますよ。
冷たいものは適量で

冷たいものの取りすぎると内臓が冷えてバテやすくなるといわれているので注意が必要。
また、キンキンに冷えたビールは喉ごしがよく、ついついたくさん飲みたくなってしまいます。その後のスケジュールや安全にも考慮して、飲酒はほどほどにしておくことを心がけましょう。
キンキンヒエヒエも夢じゃない!登山におすすめの保冷グッズ

“キンキンヒエヒエ”を叶えるためには、保冷グッズの機能も重要。前項でご紹介した「食べられる保冷剤」と併用すれば保冷の持続効果がアップします。山の上で思いっきりリフレッシュするために、最強の持ち運び冷蔵庫を手に入れましょう!
イスカ コンパクトクーラーバッグ MINI
容量 | 350ml缶とおにぎり2個 |
---|---|
重量 | 65g |
シュラフでお馴染みのイスカから発売されているコンパクトクーラーバッグ。内側にはアルミ蒸着の断熱材を採用しているので、優れた保温性を発揮します。350mⅼ缶とおにぎり2個を収納できるサイズ。容量はやや小さめですが、ソロでの山行が多い方にぴったりの大きさです。
イスカ フォールドアップクーラー (S)
容量 | 350mlの缶は3本、500mlペットボトルは2本 |
---|---|
重量 | 70g |
丈夫なナイロン生地の内側にアルミ蒸着を施したクーラーバック。保温性と収納性を兼ね備えたアイテムです。350mⅼ缶なら3本収納可能。未使用時は小さく折りたたむことができるので、下山時も邪魔になりません。普段のカバンに忍ばせておいて、ちょっとした買い物の際に使用しても◎。
スノーピーク システムボトル500
容量 | 540ml |
---|---|
重量 | ボトル本体:230g、クーラーキャップ:90g、保温キャップ:41g、タンブラーキャップ:38g |
500mⅼ缶をそのまま収納できるタンブラータイプ。魔法瓶なので冬山ではあたたかいコーヒーを、夏山ではキンキンに冷えたビールを楽しむことができます。飲みかけのドリンクも温度をキープできるのでとても便利。アイスや凍らせたゼリーの持ち運びにも使えます。
川合技研 ネオアイスフロスト(-5℃)
サイズ | 197×137×29cm |
---|---|
重量 | 599g |
キンキン・ヒエヒエで乾杯! 山頂で至福の時間を

食べられる保冷剤を活用し、上手に冷たいものを持ち運びつつ下山時の荷物を軽減。そんな登山者ならではの工夫が凝らされていました。
あなたもこれでキンキン・ヒエヒエ術は完璧!暑さが本格的になるこれからの時期に、ぜひ試してみてください。