山頂でアイスクリームは食べられる?
息を切らして、やっとの思いで辿り着いた山頂。美しい景色を眺めながら、あなたが食べたいもの・飲みたいものは何ですか? 編集部員Oは「夏はアイス、冬はコーヒー」なのですが、実際に夏の山頂でアイスを食べたことはありません。登山でアイスを持ち運ぶのはハードルが高く、実現できていないのです。
そこで今回は一念発起、“山頂アイス”を叶えるべく、なんとかアイスを溶かさずに山頂へ持っていく方法を探してみたいと思います。夏の終わりに、大人の自由研究のはじまりはじまり。
【実験①】登山の相棒、溶けにくいアイスを探せ!
スーパーやコンビニには、さまざまなアイスが並んでいます。“山頂アイス”を成功させるためには、やはり一番溶けにくいアイスを持って行きたいところ。そこで、編集部員Oが独断と偏見で8つの定番アイスをピックアップ。溶けにくさを比べてみました。
選んだアイスは以下の8種類。
①パピコ
②チョコモナカジャンボ
➂スイカバー
④ガリガリ君
⑤雪見だいふく
⑥スーパーカップ
➆サクレ
⑧クーリッシュ
部屋の中でも気温の高い窓際にパッケージのまま放置し、30分と60分経過時点での様子をみていきます。
30分経過、早くも脱落アイスが!?
まずはこちらの3つ。開封してみると、パピコはほんのり柔らかく、スイカバーは角が丸みを帯びてきましたがアイスとして健在。チョコモナカジャンボはまだまだ硬さがありました。
続いてカップ入りの3つ。雪見だいふくは餅で守られているからでしょうか、中身がまだしっかりとしています。スーパーカップはカップの周りがやや溶け始め、サクレは結構ゆるくなっています。クーリッシュはそろそろ飲めるかなという程度に柔らかくなっていました。
そしてガリガリ君は……。袋から出そうとしたら、棒から外れて落下。形を保てないほど溶けてしまっていました。元が硬く、本命だっただけに残念でなりません。
1時間経過
1時間経つと、BIGサイズが人気のスイカバーが、なんと3分の1ほどのサイズになっているではありませんか。隣のチョコモナカジャンボは見た目の変化はなさそうですが……? 後ほど中身を見てみましょう。
サクレはまさに溶けたかき氷。本来の食感はないですが、まだまだキンキンに冷たいので食べられる(飲める)範囲内です。
中心にアイスの塊が残っているものの、ほとんど溶けているスーパーカップ。溶けた部分が泡立ったような状態で、だいぶ味が落ちています。
コンセプトが『飲むアイス』のクーリッシュ。すでに飲むアイスではなく、飲む甘~い液体に。
パピコもほぼ液体化。溶けてしまうと、開けるときに溢れるので注意が必要です。
雪見だいふくは中身が柔らかくなっていますが、完全に溶けてはいませんね!
チョコモナカジャンボのモナカを剥がしてみると、柔らかくなっていますが、溶けて垂れるほどではありません。そして驚いたのが、中央に挟まっている板チョコが全く溶けずにカチカチの状態だったこと。
実験の結果、チョコモナカジャンボと雪見だいふくが溶けにくいアイスだと分かりました。
【考察】溶けにくいアイスを探せ!
アイスの溶けにくさには、下記2点が影響してると考えられそうです。
■パッケージ
パピコや雪見だいふく、チョコモナカジャンボのように、外袋以外にアイスを包んでいる“何か”があるアイスは、熱を遮断する層が1つ多いことで溶けるまでの時間が長くなるようです。
■アイスの種類
詳しい成分についてはここでは割愛しますが、アイスの種類によって溶ける速さに差が見られました。溶けにくかったチョコモナカジャンボと雪見だいふくはいずれも『アイスミルク』。溶けるのが早かったガリガリ君・スイカバー・サクレは『氷菓』。そしてパピコ・スーパーカップ・クーリッシュは『ラクトアイス』でした。
【実験②】登山で使える、効果の高い100均の保冷剤を探せ!
冷凍庫から出すと、室内でも30分も経つと溶け始めてしまうことが分かったアイスたち。山頂まで数時間かかる登山では、持ち運びに保冷グッズが欠かせません。
しかし、100円ほどのアイス1つのために、何千円もする高機能保冷剤や保冷バッグを使うのはなんだかもったいない感じがしますよね。そこで今回は100円ショップで手に入る保冷剤をピックアップ。一番長持ちする保冷剤はどれか、実験してみました。