ダウン選びを間違えると、こんな姿に・・・。

「登山用も普段着ているダウンも変わらないでしょ?」そう思っている人も多いのではないのでしょうか?
今回は初心者が勘違いしがちな、「山でダウンを着るタイミング」や「着かた」についてみていきます。
これを知らないとあなたも写真のようにパンパンになって、山で困ってしまうかもしれません!(実際に山で見かけたこともあります)
①行動中もダウン着てない?

それはどうしてでしょうか?その理由をいくつかみていきましょう。
ダウンを腰に巻きながら歩いてない?

また、暑くなったのかダウンを腰に巻いている人を見かけますが、それもできるだけ控えたほうがいいでしょう。転倒時や岩場の登り下りでダウンが擦れて、破れてしまうことがあります。行動中は基本的に、ダウンはリュックにしまっておきます。なので、収納に便利な薄手のダウンがおすすめです。
ダウンを着て動くと暑すぎる

体が温まっているのにダウンを着続けていると、汗を大量にかき、止まった時に汗で体が冷えてしまいます。体が冷えてしまうと、体調悪化につながるので注意が必要。
また、汗でダウンの内側から中綿が濡れて、ダウンが保温力を失うこともあります。
どうしても行動中寒い場合は、フリースがおすすめです。暖かさはダウンほどではないですが、濡れても保温力が下がりにくいので、行動中にもピッタリ。
まとめ
ダウンを着るのは、基本的に止まっている時。動く時はリュックの中にしまっておこう。
②分厚くて保温力があるだけで良いと思ってない?

たしかに保温力は大切で分厚いことが悪いわけではありません。ただ、登山では『暖かさ』だけでなく、他にも注意すべきことがあるんです。それを知らないと、良かれと思って着ている分厚いダウンが、逆に仇となってしまうことも・・・。
ダウンの天敵は”濡れ”

ダウンウェアは中綿が空気を含んでふくらみ、暖かい空気の層を作ることで保温力を発揮します。しかし、ダウンが濡れてしまうと膨らむことができないので、結果として保温力を失い、使い物にならなくなってしまうことも。
ダウンの上にウェアを着ることがよくある

保温性のみを重視して分厚いダウンを着てしまうと、上からレインウェアを着れなかったり、着られたとしても最初の写真のように動きにくい状態になってしまうこともあるで、注意しましょう。
実際にどうなるか比べてみた

実際に、上からウェアを着るとこんな感じになります。

・二の腕周りがパンパンで、腕をほとんど動かすことができない
・首元をまでチャックを締めることができないため、風が吹くとフードがめくれてしまう懸念あり
・ダウンが潰れないので、しっかりと暖かい
■登山用ダウン
・違和感もまったくなく、動きにくさはほとんど感じない
・暖かさも十分に感じる
・脱ぎ着もスムーズ

山では服の脱ぎ着で体温調整を行うので、かなりのストレスになると思います。また、服がパンパンだと、すばやく着ることができないため、雨への対処が遅れてしまう心配も。
まとめ上にレインウェアを着れるくらいの厚さのダウンを選ぼう
「重ね着のしやすさ」と「コンパクトさ」も考慮しよう!

秋冬の1000m以下の雪のない低い山に登る場合も、
①行動中はリュックの中に入れておける大きさ
②雨が降っても上にレインウェアを着れるような厚さ
上記のような、暖かさ以外のポイントも考えてダウン選んでください。
あとは、寒くないようにその他のウェアで調整をすれば、必ずしも登山用のダウンでなくても使用可能です。
登山用のダウンを普段着でも着ている人も多くいます。興味がある場合は、登山用のダウンもチェックしてみてください。