あつ~い日は、冷たい麺に限る!
ムシムシ暑い日は、食欲がなかなか湧かない…そんな人も少なくないですよね。夏場はツルッとのどごしの良い冷たい麺類が無性に食べたくなるもの。
でもみなさん、そんな冷たい麺を「夏の山でも、汗をかいた後に食べられたら最高なのに!」と思ったことはないでしょうか。
ナルゲンで夢が叶うらしい!?
そんな事を考えていると、編集部員Sから「このあいだ山で冷たいうどん食べました!」との衝撃のタレコミ。詳しく聞いてみると、どうやら登山者に定番の水筒“ナルゲン”を駆使したようなのです。その時の写真がこちら。
たしかに、ナルゲンにうどんが入っている…。でも、なんでナルゲン? これ、食べづらくない? そう聞くとこんな返答が。
最大のメリットは、汁を捨てずにそのまま持って帰られるところ
パスタやうどんなどを茹でる時に出るお湯や、カップラーメンの残り汁。これらは環境に負荷を与えるものなので、山では捨ててはいけません。当たり前なのですが、知らずに何気なく捨てている人がいるのも事実。ゆで汁などは自然界に元からあるものではないので、ナルゲンなどに入れて持ち帰るのがマナーです。
確かにこれならもともとナルゲンで食べるのだから、そのまま持ち帰ることができます。高い気密性を誇り『漏れない』として名高いナルゲンだからこその技。
流水麺を使えば超時短!
さらに、「流水麺を使用したので、作るのにかかった時間は1分くらい」との衝撃情報も。たしかに茹でずに済む流水麺なら、実質持っていってナルゲンにすべて入れれば終わり…。なるほど、山頂に着いてハラペコな時にこのメニューはとっても魅力的かも!
ほんとに1分でできるの?
では、果たして本当に1分でできるのか? 実際に時間を測ってみます。ですがその前に、持って行く前の準備が肝心です。
準備するもの
・ナルゲン(広口1.0L)
・流水麺(1袋)
・めんつゆ(150ml)
・たまご(1個)
・キムチ(小分け1パック)
ナルゲンは大きさもさまざま
今回は1.0Lのナルゲンを使用してみます。500mlでもOKですが、口が狭くなるので多少の食べづらさは生じそう。
家で準備していくこと
①流水麺を割いてナルゲンに入れる
スーパーなどで売っているシマダヤの流水麺は1袋に2食分入っており、なかなかのボリューム。ナルゲンに入れる際は適度にちぎって(割いて)入れましょう。
ちょうど1袋が1Lナルゲンにすっぽり収まりました。
②めんつゆを準備
今回使用するめんつゆは150mlほど。冷たい麺を食べるには、このつゆを冷たいまま運ぶことが必須条件です。しかし、たった150mlのために持っている保冷ボトルを使用するのはもったいないし、ザックの中で場所も取ります。
そんな時におすすめなのが『瓶に入れていく』という技。山ごはんの汁ものや調味料を運ぶ際、100均などで売っているプラスチックボトルを使用する人もいるかと思います。しかし、瓶は一度冷えると冷たい時間がプラスチックより圧倒的に長いのです。
ちょっと重いけど、量は大したことないうえ、これなら保冷バッグにも収まります。今回使用したキレートレモンの瓶は155ml。コンビニに売っているので入手しやすいですよ。
③前日の夜から冷蔵庫で冷やし、いざ保冷バッグへ
しっかりと冷えた状態のものを保冷バッグへ入れましょう。特に暑い日は保冷剤を使うのも◎。すっぽり収まりました。
いざ! ナルゲンうどんチャレンジ
準備ができたら、いざ時間を測ってみます。スタート!
めんつゆをあけて注ぎます。水でほぐさずいきなりめんつゆでほぐしちゃえば時短!
まぜて麺をほぐします。
たまごを割り入れ…
キムチをon!
できたっ! タイムは…59秒08!
編集部員Sに教えてもらった方法に、さらにキムチをプラスしたにもかかわらずタイムはちょうど1分ほど。あっという間に美味しそうなうどんが完成。
かなりずっしり! 食べ応えありそうです。
流水麺は多彩なラインナップ
流水麺にはうどん以外にもそば・そうめん・冷やし中華といったラインナップがあります。その日の気分で好みなものを選んで薬味を持って行けばOK!
しかし……1Lはでかすぎた
しかし、食べ進めていくうちに少々問題も生じました。1.0Lタイプは底も深く、最後の方の麺を食べる時に箸が届かないという事態に。ナルゲン自体を傾けながら何とか掻き出して、最後の方はドリンクを飲むような感じで麺を食べることに。
食べきることを考えると500mlがベター
夏場のハラペコ登山にぜひおすすめ!
このレシピ(レシピというほどのものではありませんが……)の素晴らしいところは、冷たいものを食べられるのはもちろん、
・1分でできる
・洗い物がナルゲンのみ
ということに尽きます。お腹が空いたらすぐに食べたいのが本音というもの。そんな時は、お手持ちのナルゲンでぜひ試してみてくださいね!
nalgene 広口1.0L
空重量:約180g
素材:本体 飽和ポリエステル樹脂、キャップ ポリプロピレン
耐熱温度:本体約100度、キャップ約120度
耐冷温度:本体約-20度、キャップ約0度
nalgene(ナルゲン) 広口0.5L Tritan
重量:約90g
素材 :本体/飽和ポリエステル樹脂、キャップ/ポリプロピレン、ループ部/ポリエチレン
耐熱温度:本体/100℃、キャップ/120℃、ループ部/110℃
耐冷温度:本体/-20℃、キャップ/0℃