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ナルゲンボトル 麺

登山でのナルゲン“まさか”の活用法!? 暑い日に1分でできるお手軽うどん

あつ~い日は、つるっと冷たい麺が食べたくなるのが人間というもの。登山においても、たくさん汗をかいた後に冷たい麺が食べられれば…そんなあなたに朗報です! その願い、登山者にお馴染みの優秀な水筒・ナルゲン1つで叶います。しかもわずか1分で作れちゃうんです! 今回はお腹が空いたらすぐに食べられる、そんなナルゲンの意外な活用レシピを紹介します。

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

あつ~い日は、冷たい麺に限る!

猛暑の女性

出典:PIXTA

ムシムシ暑い日は、食欲がなかなか湧かない…そんな人も少なくないですよね。夏場はツルッとのどごしの良い冷たい麺類が無性に食べたくなるもの。

でもみなさん、そんな冷たい麺を「夏の山でも、汗をかいた後に食べられたら最高なのに!」と思ったことはないでしょうか。

ナルゲンで夢が叶うらしい!?

ナルゲンボトル

撮影:YAMAHACK編集部

そんな事を考えていると、編集部員Sから「このあいだ山で冷たいうどん食べました!」との衝撃のタレコミ。詳しく聞いてみると、どうやら登山者に定番の水筒“ナルゲン”を駆使したようなのです。その時の写真がこちら。

ナルゲンうどん

撮影:YAMA HACK編集部

たしかに、ナルゲンにうどんが入っている…。でも、なんでナルゲン? これ、食べづらくない? そう聞くとこんな返答が。

最大のメリットは、汁を捨てずにそのまま持って帰られるところ

山ごはんを作る男性

出典:PIXTA

パスタやうどんなどを茹でる時に出るお湯や、カップラーメンの残り汁。これらは環境に負荷を与えるものなので、山では捨ててはいけません。当たり前なのですが、知らずに何気なく捨てている人がいるのも事実。ゆで汁などは自然界に元からあるものではないので、ナルゲンなどに入れて持ち帰るのがマナーです。

ナルゲンボトルでうどん

撮影:YAMA HACK編集部

確かにこれならもともとナルゲンで食べるのだから、そのまま持ち帰ることができます。高い気密性を誇り『漏れない』として名高いナルゲンだからこその技。

流水麺を使えば超時短!

流水麺

撮影:YAMA HACK編集部

さらに、「流水麺を使用したので、作るのにかかった時間は1分くらい」との衝撃情報も。たしかに茹でずに済む流水麺なら、実質持っていってナルゲンにすべて入れれば終わり…。なるほど、山頂に着いてハラペコな時にこのメニューはとっても魅力的かも!

ほんとに1分でできるの?

では、果たして本当に1分でできるのか? 実際に時間を測ってみます。ですがその前に、持って行く前の準備が肝心です。

準備するもの
・ナルゲン(広口1.0L)
・流水麺(1袋)
・めんつゆ(150ml)
・たまご(1個)
・キムチ(小分け1パック)

ナルゲンは大きさもさまざま

1Lナルゲンと500mlナルゲン

撮影:YAMA HACK編集部(左が1.0L、右が500ml)

今回は1.0Lのナルゲンを使用してみます。500mlでもOKですが、口が狭くなるので多少の食べづらさは生じそう。

家で準備していくこと

①流水麺を割いてナルゲンに入れる
麺を入れる

撮影:YAMA HACK編集部

スーパーなどで売っているシマダヤの流水麺は1袋に2食分入っており、なかなかのボリューム。ナルゲンに入れる際は適度にちぎって(割いて)入れましょう。

麺が満タン入ったところ

撮影:YAMA HACK編集部

ちょうど1袋が1Lナルゲンにすっぽり収まりました。

②めんつゆを準備
今回使用するめんつゆは150mlほど。冷たい麺を食べるには、このつゆを冷たいまま運ぶことが必須条件です。しかし、たった150mlのために持っている保冷ボトルを使用するのはもったいないし、ザックの中で場所も取ります。

めんつゆを入れたキレートレモン

撮影:YAMA HACK編集部

そんな時におすすめなのが『瓶に入れていく』という技。山ごはんの汁ものや調味料を運ぶ際、100均などで売っているプラスチックボトルを使用する人もいるかと思います。しかし、瓶は一度冷えると冷たい時間がプラスチックより圧倒的に長いのです。

ちょっと重いけど、量は大したことないうえ、これなら保冷バッグにも収まります。今回使用したキレートレモンの瓶は155ml。コンビニに売っているので入手しやすいですよ。

③前日の夜から冷蔵庫で冷やし、いざ保冷バッグへ
保冷バッグへ材料を入れる

撮影:YAMA HACK編集部

しっかりと冷えた状態のものを保冷バッグへ入れましょう。特に暑い日は保冷剤を使うのも◎。すっぽり収まりました。

いざ! ナルゲンうどんチャレンジ

時間をはかる

撮影:YAMA HACK編集部

準備ができたら、いざ時間を測ってみます。スタート!

めんつゆ入れる

撮影:YAMA HACK編集部

めんつゆをあけて注ぎます。水でほぐさずいきなりめんつゆでほぐしちゃえば時短!

麺をほぐす

撮影:YAMA HACK編集部

まぜて麺をほぐします。

たまごを入れる

撮影:YAMA HACK編集部

たまごを割り入れ…

キムチをのせる

撮影:YAMA HACK編集部

キムチをon!

ストップウォッチ

撮影:YAMA HACK編集部

できたっ! タイムは…59秒08

中身

撮影:YAMA HACK編集部

編集部員Sに教えてもらった方法に、さらにキムチをプラスしたにもかかわらずタイムはちょうど1分ほど。あっという間に美味しそうなうどんが完成。

横から見た図

撮影:YAMA HACK編集部

かなりずっしり! 食べ応えありそうです。

流水麺は多彩なラインナップ

流水麺ラインナップ

撮影:YAMA HACK編集部

流水麺にはうどん以外にもそば・そうめん・冷やし中華といったラインナップがあります。その日の気分で好みなものを選んで薬味を持って行けばOK!

しかし……1Lはでかすぎた

麺をかきだすところ

撮影:YAMA HACK編集部

しかし、食べ進めていくうちに少々問題も生じました。1.0Lタイプは底も深く、最後の方の麺を食べる時に箸が届かないという事態に。ナルゲン自体を傾けながら何とか掻き出して、最後の方はドリンクを飲むような感じで麺を食べることに。

食べきることを考えると500mlがベター

ナルゲン

撮影:YAMA HACK編集部
入口は狭くなるので傾けて取り出すなどの工夫は必要ですが、食べきることを考えると500mlがちょうどいいのかもしれません。1.0Lいっぱいに麺を入れると、2食分なので量もかなりのものでした。

夏場のハラペコ登山にぜひおすすめ!

麺を入れたナルゲン

撮影:YAMA HACK編集部

このレシピ(レシピというほどのものではありませんが……)の素晴らしいところは、冷たいものを食べられるのはもちろん、

・1分でできる
・洗い物がナルゲンのみ

ということに尽きます。お腹が空いたらすぐに食べたいのが本音というもの。そんな時は、お手持ちのナルゲンでぜひ試してみてくださいね!

nalgene 広口1.0L

容量(満水時):約1.1ml
空重量:約180g
素材:本体 飽和ポリエステル樹脂、キャップ ポリプロピレン
耐熱温度:本体約100度、キャップ約120度
耐冷温度:本体約-20度、キャップ約0度

nalgene(ナルゲン) 広口0.5L Tritan

容量:約500ml(満水容量)
重量:約90g
素材 :本体/飽和ポリエステル樹脂、キャップ/ポリプロピレン、ループ部/ポリエチレン
耐熱温度:本体/100℃、キャップ/120℃、ループ部/110℃
耐冷温度:本体/-20℃、キャップ/0℃