那須・茶臼岳(栃木県・1915m)
今なお噴煙を上げる那須連山の主峰・茶臼岳、那須ロープウェイを利用すれば9合目にあたる1690m地点から登山スタート可能です。北側にそびえる朝日岳の斜面や南側中腹の姥ヶ平に広がる錦模様のような紅葉はまさに絶景。
ロープウェイ山頂駅から歩いてすぐの牛ヶ首山頂分岐から山頂へのルートと分かれて姥ヶ平まで足を延ばし、茶臼岳を背景に広がる紅葉の中をハイキングするのも秋ならではのコースです。
筑波山(茨城県・877m)
関東エリアから交通至便な筑波山。南側山麓からはケーブルカーが、東側中腹からはロープウェイが架設されており、これらを上手に利用すれば体力的にも負担が少なく絶景登山を楽しむことができます。
山頂付近はもちろんのこと、山麓の筑波山神社も紅葉の名所。登山とあわせて参拝と紅葉狩りを楽しんでもらうのも良いでしょう。
奥秩父・金峰山(山梨県/長野県・2599m)
奥秩父でも人気の日本百名山・金峰山。さまざまな登山ルートがありますが、日本最高所(2360m)の車道峠として知られる大弛峠までクルマやタクシーでアクセスしてから登るコースがおすすめ。
また大弛峠をはさんで反対側にそびえる国師ヶ岳(2592m)は、片道約1時間で登頂可能。中腹に夢の庭園と呼ばれる花崗岩群があり、山頂からは金峰山はもちろん富士山の展望もバッチリ。親の体力次第では、こちらに登っても良いでしょう。
北八ヶ岳・にゅう(長野県・2352m)
北八ヶ岳独特の苔むした原生林の中にひょっこりとそびえる岩峰・にゅう。標高2094mの白駒池駐車場から多彩な苔や白駒池の水面を楽しみながら歩くことができ、山頂からは富士山や南八ヶ岳の好展望が人気の山です。
登山道は滑りやすい箇所があるため、天候次第では白駒池を一周するハイキングに切り替えるプランを持っておくと安心。10月上旬には湖畔の木々がカラフルに色づき、水面に映る紅葉絶景を堪能することができます。
アップダウンも少なく渋滞も回避!紅葉の渓谷ハイキング
いきなり親と一緒に登山にチャレンジするのが不安な場合が、比較的アップダウンの少ないハイキングから始めるのも良いでしょう。秋には関東近郊の渓谷が紅葉に色づき、比較的手軽に絶景を楽しむことができます。
ただし晴天でも日照時間の短い渓谷という地形の特性上、足元が湿っていたりぬかるんでいたりする場合も。スリップや転倒を防ぐために、登山同様の気配りをしてサポートしましょう。
「登山」だけでなく「山旅」全体を楽しむゆとりが大切
ここまでは登山をするうえでの注意点でしたが、せっかくの親との登山、あわただしいスケジュールが高齢の親にとって負担になって「疲れた」という印象だけで終わってしまうのは残念ですよね。普段であればぎりぎり日帰り可能な山でも山麓に宿泊するなど、親との登山はゆとりを持ったスケジュールで計画しましょう。
登山だけでなく温泉・グルメ・観光なども一緒に楽しむことで、親にとっては大切な子どもとの山旅がより一層楽しく思い出深い時間になることでしょう。