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レインウェアが”ボロボロ”になってる~!

服にも樹脂の塊のようなものが付着するし、「なんじゃこりゃ~!?」と叫びたくもなりますよね。
今回は、その「なんじゃこりゃ~!?」の正体について詳しく迫りたいと思います。
防水機能があるのに『水』で劣化する?
早速ですが、裏地をボロボロにしたその犯人はずばり「加水分解」という現象によるもの。そう、読んで字のごとく、「水」が原因で引き起こされる現象です。

真犯人「加水分解」の正体!!

さらに、素材や材質によって加水分解が起きやすいものも。その一つが、登山用品によく使われているポリウレタン(PU)。レインウェアの素材や、生地と防水フィルムを重ねるときの接着剤、水が縫い目からウェアの中に入ってくるのを防ぐシームテープなどに採用されている素材です。
レインウェアは加水分解の脅威から逃れられない?

加水分解のやっかいなのが雨や汗だけでなく、なんと空気中に含まれる水分に至るまで、あらゆる水気が劣化の原因になること。
加水分解によって大事なレインウェアを劣化させないために、雨が降ったら水に濡れないようにレインウェアを脱ぎますか?それだと本末転倒ですよね…。残念ですが、レインウェアに関しては加水分解から完全に逃れる術はありません。
そして、一度加水分解が起きると、それを修復するといったこともまずできないでしょう。
『しっかりしたメンテナンス』それがウェアを守る鍵!

では、具体的にどうすれば良いのか見ていきましょう。
大切なレインウェアを長持ちさせる2つの法則
加水分解をできるだけ防いでウェアを長く使うには、「濡れている状態を作らないこと」が最も大事!水分が天敵なので、水分を避けることを意識してください。
【1】使い終わったら汚れを落として、しっかり乾かす!

また、汚れが付着している場合は、しっかり落としましょう。汚れをそのままにしておくと、汚れが防水透湿素材にはその蒸気を通す微細な穴を塞いでしまいます。すると湿気がこもって結露の原因となり、濡れた状態になりやすくなるからです。
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〈洗濯洗剤〉グランジャーズ パフォーマンスウォッシュ
容量:300ml
主成分:非イオン系界面活性剤
適応素材:フリース、ベースレイヤー、防水・防風素材全般、ソフトシェル
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【2】保管は湿気に注意して、風通しが良いところで!

風通しの良いところでハンガーにかけて保管したり、乾燥剤を置いておくのがおすすめです。
【裏技編】素材選びに気をつける!
少し視点を変え、ウェア選びの段階から加水分解の対策を考えてみましょう。①加水分解しにくいゴアテックス素材のウェアを選ぼう!

ゴアテックスは、防水素材として劣化しにくいフッ素系樹脂(PTFE)が使われているため、PU素材を使ったウェアより加水分解しにくいと言われています。
②いずれ買い替えることを見越してコスパに優れるものを!

目的に最適なモデルを選び、価格と機能性のバランスが取れたコスパに優れるものを買い替えていくのも重要かもしれません。
逃げられないからこそ、加水分解と上手に付き合おう

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