レインウェアの《撥水性》が復活!誰もが簡単にできる簡単メンテナンス法を大公開

2022/09/01 更新

レインウェアのお手入れ、ちゃんとしていますか? 「だんだん水を弾かなくなってきたな……」そう思っている人、買い換えを検討するのはちょっと待ったぁ!

実は撥水性は、使用しているうちにあっという間に落ちていくものなのです。そのため、メンテナンスが」必要不可欠。そこで今回はそんな撥水性を回復させる全工程を紹介していきます! 次の登山でも気持ちよく使うために、突然の雨に備えてしっかりケアをしてあげましょう。

制作者

YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

撥水性が落ちてきたかも……!?

雨の登山
出典:PIXTA
使用していくにつれ、レインウェアの撥水性は落ちていきます。

例えばゴアテックス®のジャケットであれば、防水の膜に水が滲みてくることはありません。しかしその上の表地が水を弾かなくなるとダラダラと雨がウェアの上を流れ落ち、ウェアの表面が濡れたまんまの状態が続くことに……。

雨降り登山
出典:PIXTA
たまたま雨に降られてしまった登山でレインウェアがそんな状態だと、とっても不快! でも安心してください。撥水性は簡単に回復させることができます。今回は実際に編集部員がそのケアを実践してみました!

見てください、この何にも弾かないレインウェアを

雨に打たれる
撮影:YAMA HACK編集部
せっかくなので、現在の状態がどれくらい水を弾かなくなっているのか、GORE-TEX® Pro Shellのレインウェアを着て雨に打たれてみました。

撥水性の落ちたレインウェア
撮影:YAMA HACK編集部
雨に打たれてすぐの状態。撥水性があると雨の粒がころころと玉になるイメージですが、玉になるどころか水滴が完全につぶれて広がっています。

撥水性がないレインウェア
撮影:YAMA HACK編集部
数分後。もう表地に滲みている…!!

しかーし落ち込むのにはまだ早いです!これを正しくメンテナンスすると、なんと

メンテナンス前と後
撮影:YAMA HACK編集部
水が粒のように弾いているのがわかります。撥水性は復活するのです!
 
本当なの?と疑っている皆さん、本当です。
 
この撥水回復法を全工程を大公開していきますよ。

いざ! 撥水性を復活させよう

レインウェアとグランジャーズ
撮影:YAMA HACK編集部
では早速、この残念な状態を脱却しましょう。今回使用するのはグランジャーズのウェアクリーナーと撥水剤の2つ。そう、レインウェアって実はガンガン洗っていいものなんですよ。

グランジャーズは環境に優しいアクリルポリマーを採用しており、においが少ないのが特徴。どちらも洗濯機投入で使用するものです。

▼グランシャーズについて詳しく知りたい人はこちら

洗濯前に必ずタグを確認!

洗濯タグ
撮影:YAMA HACK編集部
洗濯機が使えない製品もありますので、必ず洗濯表示を確認しましょう。表示がない場合は、メーカーの公式HPからメンテナンス方法をチェック!

今回は、洗濯機を使用します。

消費者庁|洗濯表示

▼手洗い編は下記をチェック!



①まずはレインウェアの汚れを落とそう

レインウェアを洗う
撮影:YAMA HACK編集部
レインウェアに付いているジッパー類を全て閉じ、洗濯機へ。まずは緑のフタの『パフォーマンスウォッシュ』を使います。

グランジャーズ パフォーマンス ウォッシュ コンセントレート 300ml

適応素材フリース、ベースレイヤー、ソフトシェル、中綿、防水・防風素材全般
容量300ml
使用料ウェア1着に対してキャップ1/2杯(25ml)。レインウェア上下の場合は2着分
主成分非イオン系界面活性剤

パフォーマンスウォッシュ
撮影:YAMA HACK編集部
中身は透明な液体。ウェア1着に対してフタ1杯(50ml)を、洗剤入れではなく洗濯機へ直接投入します。標準コースで洗濯スタート!

注意!脱水はしないで

脱水なし
撮影:YAMA HACK編集部
ゴアテックス®やその他の防水透湿素材を使用したレインウェアは、基本的には脱水しないでおきましょう。遠心力が強く加わるので、生地を痛める原因になります。脱水しない分、すすぎを2回にしてよく洗ってください。

脱水しなかったレインウェア
撮影:YAMA HACK編集部
脱水をしないので、このように水浸しの状態で洗いは完了。一時、洗濯カゴか何かに避難!

②同じ要領で撥水剤を使おう

クロージングリペル
撮影:YAMA HACK編集部
続いて、オレンジのフタの『クロージングリペル』を使用します。

グランジャーズ クロージング リペル 300ml

適応素材フリース、ソフトシェル、中綿、防水・防風素材全般
容量300ml
使用料ウェア1着に対してキャップ2杯(100ml)。レインウェア上下の場合は2着分
主成分アクリルポリマー

パフォーマンスリペル
撮影:YAMA HACK編集部
こちらの中身は白い液体です。今度はウェア1着に対してフタ2杯(100ml)を、またまた直接投入して標準コースで洗濯スタート。

洗いの時同様に脱水はせず、終わったら水浸しのウェアを少し揉んで余分な水分を落としましょう。

③陰干しする

レインウェアを干す
撮影:YAMA HACK編集部
直射日光の当たらないところで干しましょう。

④仕上げにアイロンがけ!

アイロンとレインウェア
撮影:YAMA HACK編集部
撥水性は熱を加えてあげることでより効果を発揮します。ウェア表面には目に見えない『撥水基』というものがあり、それがぐにゃりと寝てしまっていると水を弾きにくくなるのです。熱を加えてその撥水基を立たせてあげると、ころころと水を弾いてくれるようになります。

※必ず洗濯表示を確認すること。種類によって最適な温度や熱処理法(乾燥機・アイロン・ドライヤーなど)が変わります。

アイロンがけ
撮影:YAMA HACK編集部
アイロンの設定は低温、必ずあて布をして行ってください。

さて、仕上がりはいかに……!?



レインウェアのシャワーをかけるところ
撮影:YAMA HACK編集部
全て完了したら、いざ実験! 弱いシャワーをかけてみます。

水を弾いているレインウェア①
撮影:YAMA HACK編集部
!!

水を弾いているレインウェア②
撮影:YAMA HACK編集部
おおぉーーー!! 水が玉になってころころしています!

撥水性がばっちり回復!

レインウェアとグランジャーズ
撮影:YAMA HACK編集部
洗濯機に入れて回すだけなので、

・ジッパーを全部しめる
・脱水しない
・すすぎは2回
・洗濯機に直接投入
・陰干し
・あて布して低温のアイロン掛け

 

これらのポイントさえ気を付ければ特に難しい工程もなく簡単に撥水性を回復することができました。やはりころころと水が玉になって弾いてくれるのは、気持ちがいいですよ! なんとなくケアをサボっていた方も、次の登山のためにぜひ1度撥水回復メンテナンスを行ってみてくださいね。

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