手軽な登山に満足していますか?
週末にさらっと行ける日帰りから、山小屋やテントでの泊まりなど、登山のスタイルは人それぞれ。「でもたまにはハードな登山がしたい!」そう思うこともありますよね。
そこで今回、山頂まで最短距離でもコースタイム10時間を超えるような山やコース難度が非常に高い山を編集部員Nが独断と偏見で選定しました!
体力レベル・コース難度についても記載しているので、「辛い登山は嫌だ・・・」なんて人も、将来的な目標の参考にしてみてください。
北海道エリアの「きっつい山」3選
トムラウシ山
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
2141m | 上川管内美瑛町、十勝管内新得町 | 11.4℃ | 5.3℃ |
北海道のほぼ中央に聳える、日本百名山の一つ「トムラウシ山」。山頂周辺は”神々の庭”とも呼ばれ、壮大な土地に広がる緑や花、湖や岩など、手つかずの自然が広がる名峰です。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★★
- 日帰り
- コース距離:16.8km
- コースタイム:約12時間
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
トムラウシ山は周りに大雪山系の山々や十勝岳連峰の山々など多くの名峰があり、一般的に縦走で登る事の多いトムラウシ山ですが、日帰りも可能。
しかし、距離約17km・コースタイム約12時間、さらに山頂付近は厳しい登りが続くコースのため、日帰り登山は健脚者でなければ厳しいです。
幌尻岳(ぽろしりだけ)
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
2052m | 沙流郡平取町、新冠郡新冠町 | 11.8℃ | 6.3℃ |
日高山脈最高峰の幌尻岳。数多くの固有植物や、天然記念物に指定される生物も生息したりと、手つかずの大自然が残る山として有名です。山頂までの道のりは険しく、百名山の中でも最難関レベルの山といわれています。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★★
- 1泊2日
- コース距離:22.6km
- コースタイム合計:約16時間
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
1泊2日の行程で、1日目は幌尻山荘に泊まる一般的。コースの最大の特徴は、何度も登場する渡渉(沢渡り)ポイント。額平川の源流に沿った道を、渡渉を繰り返しながら進みます。花畑やカールを眺めながら山頂を目指す上級者コースです。
ペテガリ岳
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
1736m | 日高郡新ひだか町、広尾郡大樹町 | 13.5℃ | 7℃ |
かつてはその登頂の難しさから「遥かなる山」と呼ばれていた日本二百名山の一つ。登山道が整備された今は登山者も増えましたが、依然として難易度の高い上級者向けの山となっています。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★★
- 2泊3日
- コース距離:約33km
- コースタイム合計:約20時間
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
ペテガリ岳はコースが長いだけでなく、登山道に難所が多いのが特徴。増水時は通行不能になるほどの渡渉、朝露で濡れる藪漕ぎ、山頂直下の急登など、まさに上級者向けのコースと言えます。その分、登り切ったあとの達成感は山頂の絶景と相まって格別でしょう!