【1】涸沢カール(2,291m)
涸沢カールは、槍・穂高連峰に囲まれた椀状のくぼ地。標高2,300mにある全国屈指の谷に憧れるクライマーも少なくありません。
秋には山一面に紅葉が広がる絶景スポットですが、上高地から片道6時間かかるため、登山にはスタミナが要求されます。登山上級者であれば、ついでに北穂や奥穂にアタックするのもおすすめです。
<SWは?>憧れる登山者多数!大自然の絶景に思わず息を飲む
紅葉シーズンには、無数の登山者のテントで彩られる涸沢キャンプ場。2017年9月の連休は、まだ紅葉には早かったようですが、ヒュッテ周辺ではナナカマドが赤く色づいていました。
シルバーウィーク時期の涸沢カールは、紅葉の見頃には早熟といえますが、到達したときの喜びや圧倒的スケール感を考えると、行って損はない人気スポット。紅葉ピーク時の混雑を避けたい人には調度良いかもしれません。
シルバーウィークの涸沢 山行記録/tama_factory さん
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【2】唐松岳(2,696m )
北アルプスの北側に位置する唐松岳。白馬村からゴンドラ等を使って標高1,830mまで上がれるので、手軽に北アルプスの絶景を楽しむことができます。山頂は、剱岳や立山など名だたる山岳を望むことができる抜群の展望スポット。
初・中級者向きのコースに加え、五竜岳や後立山への縦走など上級者向きの高難度コースもあるため、自身のレベルにあった登山が可能です。
<SWは?>人気の八方池も秋らしい表情に
昨年のシルバーウィークには、湿原が草紅葉を始めるなど色づきを見せていた唐松岳。赤く染まったダケカンバやカライトソウが、緑に映える美しいグラデーションを見せてくれます。
登山道中に咲くミヤマリンドウなどの愛らしい花々や、八方池から望む紅葉も見もの。フォトスポットとしてもおすすめです。
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【3】野口五郎岳(2,924m)
飛騨山脈の真ん中あたりにある野口五郎岳。名前の由来は、山がある長野県の集落「野口」と大きな石が散乱しているという意味の「ゴーロ」を合わせたことからきています。
裏銀座の縦走コースの一つとして登る方が多い野口五郎岳は、急登やトラバースもあるため、中・上級者向きの山といえます。
<SWは?>空と山、池と紅葉のコラボレーションが魅力
9月の連休になると赤やオレンジの色に染まる裏銀座。2017年は野口五郎岳こそあまり紅葉していませんが、コース中からは色鮮やかな紅葉を望むことができました。特に吾郎池はカラフルな色に染まっているので、野口五郎岳に行く際は、ぜひ見てもらいたい絶景スポットです。
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【4】立山(3,015m)
立山は日本百名山の一つで、最高峰・大汝山を含む山の総称。古来から山岳信仰の地とされており、富士山、白山と並び、日本三大霊山の一つに指定されています。
富山県にある立山は、山頂直下の室堂駅まで立山黒部アルペンルートを使ってアクセス。ファミリーから中級者まで、幅広い登山者に人気の山です。
<SWは?>黄葉の絨毯に癒される
9月の連休に立山を訪れると、ちょうど紅葉をはじめた高山植物に出会うことができます。綿毛のチングルマは赤く染まり、イワイチョウは黄色に染まる秋らしい光景にうっとり。
御前沢には氷河と認められた雪渓があり、山頂には歴史深い神社があるなど、霊峰らしい厳かな山の景観も見どころの一つです。
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紅葉登山におすすめの山が、まだまだいっぱい!
9月の連休は、紅葉登山で秋の訪れを感じて!
人気のスポットや名山が大変混雑するシルバーウィーク。登山に行くかどうか迷う方もいるかもしれませんが、この時季にしか見られない景色があります。各エリアで少しずつ紅葉がはじまっているので、連休はぜひ山に行って秋の訪れを感じてみてくださいね!
▼登山の前に天気を確認!
▼標高に合わせたウエア選びを!