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【2022年】一生に一度は見たい!涸沢カールの紅葉・登山情報

涸沢カールの紅葉情報2022年版です。あらゆる名峰への登山起点となっている涸沢は、例年秋になると鮮やかな紅葉の絨毯で大人気の観光スポット!訪れる人を楽しませてくれます。今回は上高地からの道のりの詳細写真に加え、山小屋・テント場宿泊情報を紹介します!

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

絶景の紅葉なら「涸沢カール」!

涸沢カール

出典:PIXTA

涸沢カールは、北アルプス穂高岳の長野県側中腹・標高2,300mに位置し、憧れを抱く登山者も多くいる人気の高いスポット。

ここは奥・北穂高岳への登山起点となる場所で、上高地から歩いて約6時間かかるので1泊を要します。秋には一面紅葉で鮮やかに色付き、絶景を見ることができる紅葉の名所でもあります。

涸沢カール秋の紅葉

出典:PIXTA

秋になると、この椀状の地形全体が赤やオレンジ、黄色と鮮やかに染まり、息をのむ絶景が見られます。涸沢カールは季節によって実に様々な顔を見せてくれるので、毎シーズン来てみたくなりますね!

紅葉の見ごろはいつ?

涸沢カールの色とりどりの紅葉

出典:PIXTA

ダケカンバやナナカマドの紅葉が見られる涸沢カール。例年、9月半ばから色付き始め、見頃を迎えるのは9月下旬~10月上旬頃。
以前は、9月下旬に最も美しい見頃を迎えていましたが、近年は10月初旬に迎える傾向にあるようです。最新情報は山小屋の情報を随時チェックしましょう!

涸沢ヒュッテ|公式サイト
涸沢小屋|公式サイト

涸沢カールまでの登山コース

ここでは上高地から涸沢カールまでの代表的なコースを紹介します。

涸沢カールへの1泊2日コース

合計距離: 32.3 km
最高点の標高: 2313 m
最低点の標高: 1511 m
累積標高(上り): 3715 m
累積標高(下り): -3715 m
【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:11時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要(往復)
【1日目】上高地バスターミナル(60分)→明神分岐(60分)→徳沢(70分)→横尾(60分)→本谷橋(120分)→涸沢(泊)
【2日目】涸沢(70分)→本谷橋(50分)→横尾(70分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル

 

涸沢カールへ向かうには、6時間しっかり歩ける体力が必要です。3時間ほど歩いたコース中盤の横尾からは本格的な登りが始まります。体力に不安がある人や山を歩き慣れていない人は無理をせず横尾山荘で1泊し、翌日涸沢カールへ向かう行程も考えましょう。

上高地~徳沢|紅葉と梓川のコントラストを楽しんで

上高地 河童橋

出典:PIXTA

秋深まる上高地の空気を胸いっぱいに、上高地バスターミナルを出発!よく整備された道を紅葉で彩られた梓川に沿って上流方向へ向かいます。紅葉に染まる穂高連峰の雄姿を左手側に眺めることができますよ。

上高地 梓川

出典:PIXTA

河童橋付近から見られる、紅葉に染まる穂高連峰。梓川の清流と雄大な峰々の美しい姿を楽しめます。

明神館前にて明神岳と前穂高岳

出典:PIXTA

上高地バスターミナルから約1時間、明神分岐に辿り着くと明神館が見えます。上高地はじまりの地とも言われる明神にある個人客主体の一軒宿で、目の前に明神岳を仰ぎ見ることができます。部屋は基本的に和室で、食事喫茶や売店も併設されています。

梓川の紅葉

出典:PIXTA

川沿いに立つ赤みがかった黄色に染まるカラマツも見事です。

徳沢付近から見る穂高

出典:PIXTA

進行方向左手側には、紅葉で鮮やかに染まる明神岳や前穂高の聳える姿が見られます。

徳沢園のキャンプ場

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明神分岐からさらに1時間、洋風のおしゃれなラウンジやダイニング、談話コーナーが特徴の徳澤園が建っています。広々と使える浴場は英気を養うのにぴったりで、シックな洋室や落ち着いた内装の和室、遊び心のある相部屋に泊まれます。
喫茶のテラス席から観望する穂高連峰も◎。施設向かいにはキャンプ場があり、テントのレンタルも行われています。

徳沢~涸沢|北アルプスらしい岩稜帯と紅葉の共演

徳沢付近から見た北尾根

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徳沢付近から見た北尾根の美しい姿。周囲の紅葉と見事にマッチし、歩みを止めて見惚れてしまいそうです。

明神・横尾間の登山道

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紅葉で彩り豊かな道をハイキング気分で進みます。

横尾山荘

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梓川に沿って上流へ登っていき、いよいよ本格的な登山コースに入る地点・横尾に着くと、横尾山荘やキャンプ場が見えてきます。二段ベッドの客室、浴場や乾燥室、売店、食堂を完備した山荘です。横尾山荘オリジナルの手ぬぐいやバッジが人気!

横尾大橋

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横尾大橋を渡ると、いよいよここから本格的な登山がスタートします。進行方向に穂高連峰の主稜線が見えます。

屏風岩

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橋を渡って横尾谷を進んでいくと、左手に屏風岩が姿を現します。氷河によって削られた谷の側壁にあたり、ロッククライミングのゲレンデとして人気が高いスポット。

横尾谷

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秋の横尾谷は色とりどりの木々が出迎えてくれ、涸沢カールまで飽きることなく紅葉の景色を楽しみながら歩を進められます。

涸沢までの最後の登り

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涸沢カールが見えてきました。あともう一息!

涸沢カールの紅葉を楽しむ登山者

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長時間歩いてきた疲れが一瞬で吹き飛ぶほどの絶景が待っていますよ。

昭文社 山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地

涸沢カールでの宿泊は山小屋かテントで

涸沢カールで1泊して、次の日下山する計画。涸沢では山小屋かテントでの宿泊になります。利用できる山小屋をご紹介。

涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテ

出典:PIXTA

1部屋3~12人収容の相部屋が基本です。ヒュッテからは涸沢カールの全景が楽しめます。売店名物おでんが人気!

電話:090-9002-2534
営業期間:4月27日~11月3日
テント場:あり
料金:1泊2食付 13,000円、素泊まり9,000円 ※9月17日~10月10日は+3,000円

涸沢ヒュッテのおでんとビール

出典:PIXTA

美しい涸沢カールの紅葉を眺めながら、売店の名物「おでん」とビールで一杯ぐいっと。きっと疲れも吹き飛ぶはず!宿泊しない人もいただけますよ!

涸沢ヒュッテ|公式サイト

▼涸沢ヒュッテについて詳しく調べる

涸沢小屋

涸沢小屋

出典:PIXTA

ヒュッテよりもやや高い位置にあり、涸沢カール全体を見渡せます。南側斜面にあるので、部屋が明るいのが特徴。部屋は、約10室ある相部屋が基本です。予約は宿泊の1ヶ月前同日から可能。

電話:090-2204-1300(8:00~19:00)
営業:4月27日~11月3日
料金:1泊2食付 13,000円、素泊まり9,000円 ※9月17日~10月10日は+2,000円

涸沢小屋ビールで乾杯

撮影:YAMA HACK編集部

ビールにもつ煮やおでんの定番セットを用意したら、いざ大展望テラスへ!紅葉の涸沢カールを楽しみながらおいしくいただきましょう!

涸沢小屋|公式サイト

▼涸沢小屋について詳しく調べる

テント泊は幕営場中央の受付で申し込もう

涸沢カール テント場

出典:PIXTA

テント泊の受付はテント場中央にある受付で14:00頃~17:00に行われています。幕営料は大人1泊2,000円。

どんな服装で行けばいいの?

涸沢カールに紅葉を見に行く登山者

出典:PIXTA

涸沢カールは北アルプスの2,300mを超える位置にあり、時期は9~10月、片道6時間超の山行となります。トレッキングではなく、しっかりとした秋の登山装備で臨まなければなりません。

まず、汗冷えを防ぐため、乾きやすい化繊素材の吸汗速乾Tシャツをベースレイヤーに、薄手の長袖シャツや山シャツを着こみましょう。さらに薄手のフリースや防風ジャケット、レインウェアもプラス。行動中に着脱しやすいものが◎。下は、中厚のパンツが最適です。

▼登山の服装について詳しく調べる

ハイシーズンは混雑します!

紅葉ハイシーズンの涸沢カール

出典:PIXTA

小屋・テント場ともに、9月に入ると金・土・日のような休日や休日の前日はまず混雑が予想されます。紅葉の見ごろを迎える9月下旬~10月上旬は連日かなりの混雑となり、小屋では1枚の布団で2、3人が一緒となることもあります。

涸沢ヒュッテの公式サイトでは空室状況カレンダーを公開しているので、そちらを参考に日程を決めるのもいいですよ。

 

上高地までのアクセス

クルマの場合

自然環境保護のため上高地へのマイカー規制されています。釜トンネルから自家用車・二輪車の乗り入れはできませんので、沢渡(さわんど)駐車場(長野側)またはあかんだな駐車場(岐阜側)でバスかタクシーに乗り換えてください。

【沢渡駐車場利用の場合】
長野道「松本」IC−国道158号線−「沢渡駐車場」に駐車−シャトルバスまたはタクシーに乗換え

■沢渡(さわんど)駐車場
駐車台数:約2000台
料金:普通車700円、バイク350円 ※1日料金

【あかんだな駐車場利用の場合】
中部縦貫自動車道「高山」IC→国道158号線→「あかんだな駐車場」に駐車→シャトルバスまたはタクシーに乗換え。

■あかんだな駐車場
駐車台数:約850台
料金:普通車600円、バイク300円 ※1日料金

公共交通機関の場合

【長野側からの場合】
①JR「松本」駅−バス・タクシーに乗換え
②JR「松本」駅−松本電鉄「新島々」駅−バス・タクシーに乗換え
アルピコ交通|松本・新島々〜上高地

【岐阜側からの場合】
①JR「高山」駅−バス・タクシーに乗換え
濃尾バス|上高地線

直行バスの場合

新宿、東京、大阪、名古屋の各都市から直行バス(さわやか信州号)が運行しています。詳しくは以下のホームページでご確認ください。
アルピコ交通|さわやか信州号

見事な紅葉で人気の高い絶景スポット「涸沢カール」へ!

涸沢カールと山小屋の紅葉コントラスト

出典:PIXTA

四季折々の美しい景色を見せる涸沢カールは、登山者にとってあこがれのスポットでもあり、人気の高い名所。そして、特に秋には見事な紅葉の絶景を楽しむことができます。

1泊2日の行程や片道6時間と、しっかりした装備が必要で簡単に行けるところではありませんが、涸沢カールに立ったとき、きっとうれしさもひとしおのはず!混雑が予想されるので、前もってしっかり計画を立てましょう!


National Parks of Japan

涸沢カール は 中部山岳国立公園 に含まれています。

 

※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。

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