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紅葉の那須岳

那須岳(茶臼岳)で紅葉登山!人気のコースと知っておきたい渋滞・混雑対策

栃木県にある那須岳(茶臼岳)は日本百名山のひとつ。ロープウェイもあり初心者でも気軽に登れるため、紅葉の時期は大人気。今回はロープウェイを使う人気の紅葉登山コースを紹介します。アクセス情報に加え、渋滞や混雑対策、登山時の服装についても案内します。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA(紅葉の那須茶臼岳)

那須高原の人気紅葉スポット、那須岳(茶臼岳)

紅葉の那須・朝日岳

出典:PIXTA(紅葉の那須・朝日岳)

「那須岳」は栃木県の北部に位置する日本百名山にも認定されている山。「茶臼岳」とも呼ばれ、那須連峰の主峰とされています。白い噴煙を上げる標高2000m級の山は山頂からの眺望も抜群。ハイキングから本格登山まで楽しめるため、多くの人が訪れます。

那須連山に広がる圧巻の紅葉!

那須 朝日岳の紅葉

出典:PIXTA(那須 朝日岳の紅葉)

秋になると、茶臼岳や朝日岳など那須連山の山肌はカラフルな色彩に染まります。ナナカマドやドウダンツツジが山一面に紅葉する姿は、訪れる人の心を魅了して止みません。山頂付近は火山らしい岩肌が望め、そのコントラストも那須岳ならでは。

ロープウェイもあるので安心!

那須ロープウェイと紅葉

那須岳へは、ロープウェイを使えば簡単にアクセスすることができます。コース取り次第で、気軽なハイキングからしっかり登山まで幅広い楽しみ方が可能。ロープウェイの中からも美しい紅葉が望めるので、ファミリー登山にもおすすめです。

2022年の見頃はいつ?

那須岳の紅葉の見頃

作成:YAMA HACK編集部

基本的に紅葉は、標高が高いところから早く行われていくもの。各スポットごとの紅葉の見頃はおおむね以下のようになります。

・茶臼岳・朝日岳・姥ヶ平:9月下旬~10月上旬
・那須ロープウェイ山麓駅周辺:10月上旬~中旬

那須岳の詳しい紅葉情報については、那須観光協会のスタッフブログや、那須ロープウェイのツイッターをチェックしておくと良いですよ。

さわやか那須便り~スタッフブログ~ を見るTwitter|那須ロープウェイ

ロープウェイで楽々!人気の登山コース

今回紹介する2つのコースは、どちらも比較的短時間で周ることができる、美しい紅葉が楽しめるコースです。お鉢や水面に映る紅葉など、各コースとも見どころが豊富です。

①茶臼岳山頂を目指す登山コース

茶臼岳山頂を目指すコースは、山頂まで1時間弱で到達できるのが魅力。山頂からの紅葉やお鉢めぐりなどが手軽に楽しめるコースとなっています。

合計距離: 2.09 km
最高点の標高: 1891 m
最低点の標高: 1683 m
累積標高(上り): 258 m
累積標高(下り): -258 m

【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:1時間15分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要(往復)
山頂駅(40分)→茶臼岳(35分)→山頂駅

 

コースは山頂駅からスタート。山頂駅まではロープウェイで300mほど高度を上げていきます。

那須ロープウェイ山麓駅

提供:ヤマレコ/arrows2000(ロープウェイ山麓駅)

ロープウェイからも美しい紅葉が望めるので、ワクワク感も一層高まるはず。

ロープウェイから見た那須岳の紅葉

提供:ヤマレコ/arrows2000(ロープウェイから見た紅葉)

山頂駅からはいよいよ登山開始。ゴールの茶臼岳が目の前にしっかり見える見晴らしの良さです。コースは整備されていますが、途中から岩場になっていきます。少し登りが急なので慌てずに登っていきましょう。

那須岳山頂に向かう登山道から見た朝日岳の稜線

提供:ヤマレコ/mocha-beat(道中に見える朝日岳~鬼面山の稜線)

ガレ場を進んで、鳥居が見えてきたら山頂へ到着。

那須岳ガレ場

出典:PIXTA(茶臼岳山頂手前)

開放感のある山頂からは、ひょうたん池や姥ヶ池など山一面に広がる紅葉が見られます。雄大な自然の景色に思わずうっとり。

山頂から見た日の出平方面

提供:ヤマレコ/mocha-beat(山頂から見た日の出平方面)

山頂から10分ほど歩くとお鉢めぐりができます。火山の迫力を間近で見られるチャンス。ぐるりと周ると、山頂駅から登ってきた分岐に合流します。

茶臼岳のお鉢

撮影:YAMA HACK編集部

分岐に到着したら、山頂駅まで下ってロープウェイで下山します。景色に見とれて足元がおろそかにならないように注意しましょう。山麓駅までの空中散歩も、ゆっくりと紅葉を楽しんで帰れる贅沢です。

②姥ヶ平を目指す登山コース

①のコースより少し距離が長いですが、高低差がほとんどないため気軽に歩けるコース。姥ヶ平は紅葉のフォトスポットとしても人気なので、きれいな山の景色を撮りたい人はぜひ行ってみてはいかがでしょう。

合計距離: 4.54 km
最高点の標高: 1750 m
最低点の標高: 1589 m
累積標高(上り): 535 m
累積標高(下り): -535 m

【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:1時間31分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要(往復)
山頂駅(20分)→牛ヶ首(21分)→ひょうたん池(30分)→牛ヶ首(20分)→山頂駅

 

山頂駅でロープウェイをおりたら、牛ヶ首方面へと歩いていきましょう。見晴らしがよく紅葉を楽しみながら歩ける、とても気持ちのよい道です。晴天時には青い空と赤に染まる紅葉を存分に満喫できます。

牛首方面への道

提供:ヤマレコ/trango(牛ヶ首方面への道)

しばらく歩いていくと牛ヶ首に到着。牛ヶ首から姥ヶ平を見下ろすと、一面赤や黄色に染まる紅葉の絨毯が。

牛ヶ首から見た姥ヶ平

提供:ヤマレコ/trango(牛ヶ首から見た姥ヶ平の紅葉)

牛ヶ首からは高度を下げて姥ヶ平へ。姥ヶ平では、美しい紅葉と噴煙を上げる茶臼岳が望め、写真撮影にもおすすめです。

茶臼岳の紅葉

出典:PIXTA(姥ヶ平から見た紅葉の茶臼岳)

姥ヶ平のすぐ近くには「ひょうたん池」と呼ばれる池があり、そこに映る紅葉も美しくフォトスポットとして人気があります。木道を歩いてひょうたん池へ。

ひょうたん池への木道と茶臼岳

提供:ヤマレコ/trango(ひょうたん池へ向かう木道と茶臼岳)

天気が良ければ、茶臼岳と紅葉が水面に映る幻想的な写真が撮れるかも。

茶臼岳とひょうたん池

出典:PIXTA

ひとしきり紅葉を楽しんだあとの帰りは、来た道を戻っていきます。美しい景色を胸に、山頂駅でゴールです。

①+② 周回も可能!

合計距離: 6.15 km
最高点の標高: 1891 m
最低点の標高: 1589 m
累積標高(上り): 722 m
累積標高(下り): -722 m
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:2時間36分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

茶臼岳山頂と姥ヶ平のコースは別々に行くのもいいですが、時間や体力に余裕があるのであれば一緒に周るのもおすすめ。①と②を足した周回距離は約6kmで、3時間弱のコースになります。より那須岳を堪能したい方にはぴったりです。

トイレはロープウェイ駅で!

トイレマーク

出典:PIXTA

那須岳は一度コースに出るとトイレがありません。トイレはロープウェイ山麓・山頂駅を利用しておきましょう。

地図と天気もチェック!

てんきとくらす|茶臼岳(那須岳)

紅葉登山の服装・持ち物は?

秋は気温が下がるため、軽登山でも暖かい服装をしていくことが大切。紅葉の見頃となる10月は最高でも気温が10℃くらいまでしか上がりません。しっかりと防寒対策をすることが重要です。

那須岳へは「登山の服装」で行こう

登山の服装をしたカップル

出典:PIXTA

那須岳はロープウェイがあるため、手軽に絶景が楽しめるスポット。しかし、1時間弱で周れるとはいえ、登山であることには変わりありません。那須岳で紅葉登山を楽しむときの服装は、以下のような点がポイントとなります。

・重ね着をする
登山では歩いているときは暑くても、止まると急に寒く感じることがあります。そのため服は重ね着をして、調整がしやすいようにしておきましょう。

・速乾素材のウェアを選ぶ
綿など乾きにくい素材は、汗をかいたり、雨に濡れたりすると体温を奪い、最悪低体温症になるリスクもあります。速乾素材を使ったウェアを選ぶことが大切です。

・登山靴で行くこと
コース中には、岩場などの歩きにくい場所があるので、登山靴(トレッキングシューズ)の着用が必須です。

▼登山の服装を調べる

準備するものは?

登山の持ち物

出典:PIXTA

急な天候の変化に対応するためのレインウェア、行動中に食べる行動食や飲み物をリュックに入れて携行しましょう。きちんと準備していないと快適な登山ができないだけでなく、命の危険にも繋がります。下の記事にある準備リストを使って忘れ物がないようにしましょう。

▼登山の持ち物を調べる

気になる渋滞状況と対策を知りたい!

那須岳はロープウェイで気軽に登れる山なので、紅葉シーズンは大変混雑します。特に土日は混雑のピークであり、最寄りのインターを降りてから駐車できるまでに3時間近くかかることもあるとか。ここでは、主な混雑ポイントについてまとめました。

混雑ポイント①ロープウェイ乗り場までの道路

大型連休の渋滞イメージ

出典:PIXTA(※イメージ画像)

車でロープウェイ山麓駅まで行く場合、那須ICで高速を降りて、県道17号を那須岳方面へ向かいます。山麓駅までの道路は1本道のため、上下とも渋滞が発生しやすくなっています。路線バスも同じ道を通るため、時刻通りに到着するとは限りません。

【回避策】
・早朝にICを降りられる計画を立てる
・那須高原スマートICを利用し、別ルートで目的地周辺まで向かう(ETC車のみ)

当日は、那須町公式ツイッターで混雑状況をチェックしておくのも有効です。

那須高原渋滞情報公式ツイッター

混雑ポイント②駐車場

広い駐車場

出典:PIXTA(※イメージ画像)

登山口近くの駐車場は「ロープウェイ乗り場」「峠の茶屋駐車場」「大丸駐車場」の3ヶ所です。「峠の茶屋駐車場」はロープウェイ乗り場から約1km北側に、「大丸駐車場」は乗り場から約1km南側にあります。

【紅葉シーズン中の各駐車場】
・ロープウェイ駐車場は、渋滞対策のため営業時間外は施錠。開放され次第、駐車できます(開放時間は営業時間によって変動)
・峠の茶屋駐車場は登山客が利用するため、深夜~早朝に満車になることもあります。

【回避策】
・登山の場合は、なるべく早めに到着しておく
・ロープウェイを使った観光のみ場合は、午後に行く
・路線バスを使用する

上記の渋滞情報ツイッターで満車情報を確認したり、ライブカメラで現地の様子をチェックするのもおすすめです。

那須町 峠の茶屋駐車場ライブカメラ

那須町 那須大丸ライブカメラ

バス乗り場やロープウェイ乗り場も混雑します!

那須ロープウェイ

出典:PIXTA(那須ロープウェイ山頂駅)

紅葉のピーク時期は、路線バスやロープウェイのチケット売り場・乗り場も混雑します。ロープウェイの最終運行時刻、最終バスの時刻を確認して、計画的に行動しましょう。

余裕を持った計画・行動を!

那須岳の紅葉時期は、毎年大変混雑するため、可能であれば土日を避けて訪れるのがおすすめ。車と路線バスのどちらを選んでもメリット・デメリットはあるので、混雑時期に行くときは、早め早めの行動が大切です。登山の際は無理をせず、時間が足りなければ予定を変更して下山する勇気を持ちましょう。

登山口へのアクセス・駐車場情報

紅葉シーズンは登山客や観光客でにぎわう那須岳。ここでは、登山口であるロープウェイ山麓駅と駐車場までのアクセス情報についてまとめました。

クルマの場合

東北自動車道「那須」IC-県道17号-ロープウェイ周辺駐車場

①那須ロープウェイ山麓駅駐車場
駐車台数:約190台
料金:無料
トイレ:あり

②峠の茶屋駐車場
駐車台数:約166台
料金:無料
トイレ:あり

③大丸駐車場
駐車台数:約160台
料金:無料
トイレ:あり

公共交通機関の場合

那須塩原駅紅葉バス並び

撮影:YAMA HACK編集部(那須塩原駅、紅葉時期の那須ロープウェイ行きバス並び)

①電車とバス
新幹線「那須塩原」駅もしくはJR東北本線「黒磯」駅−関東バス「那須線」乗車−「那須ロープウェイ」バス停にて下車

②高速バス(那須・塩原号)
バスタ新宿にて高速バス「那須温泉」行き乗車−関東バス「那須線」に乗り換え−「那須ロープウェイ」バス停にて下車

JRバス関東|那須・塩原号
関東バス|公式サイト

那須岳の紅葉で心癒される時間を!

秋の那須茶臼岳

出典:PIXTA(秋の那須茶臼岳)

秋の紅葉シーズンになると、登山者やファミリーなど多くの人が集まる那須岳。ロープウェイもあるので気軽に登山を楽しめますが、登る際はしっかりと準備することが大切です。紅葉の見頃時期はとても混雑するので、時間に余裕を持って出かけるようにしましょう!

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