ハイキングにぴったり!池と紅葉が美しい双子山
標高 | 山頂所在地 | 山系 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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2224m | 長野県佐久市 | 八ヶ岳 | 17.2℃ | 8.5℃ |
長野県佐久市の最南端に位置し、佐久市の最高地点である双子山。頂上部はなだらかな草原で展望が良く、蓼科山、北横岳を間近に見ることができます。遠く浅間連山まで望む絶景を堪能できる場所として人気です。
3時間で巡れる、気軽なハイキングコース!
雄池・雌池の一対からなり、男女の悲恋の伝説が残る美しい双子池と、池底に亀甲模様が見られることからその名がついたと言われる亀甲池を巡るハイキングコースが人気です。約3時間のコースは、コメツガやシラビソの清々しい八ヶ岳の森を堪能できるコース。歩きやすく登山初心者やファミリー登山にもおすすめです。
夏は高山植物、秋は紅葉が美しい山
夏にはマツムシソウ、オトギリソウなどの高山植物が見られます。グリーンシーズンも美しいのですが、秋の紅葉シーズンはさらに見もの。特に双子池周辺は、水面に写る赤黄色が美しく絶好のフォトスポットとして多くの人が訪れます。
双子山の天気
双子山に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!
山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
雨などにぬれても破れないように耐水性紙を使用した地図は、アウトドアのマストアイテム。
1番人気!池巡りハイキングコース
静かな水面に周辺の風景が映る、美しい池を巡るコースは1番人気です。初心者でも八ヶ岳の自然をたっぷり満喫できるハイキングコースを紹介します。
①双子山~双子池~亀甲池 池巡りコース
最高点の標高: 2205 m
最低点の標高: 1973 m
累積標高(上り): 530 m
累積標高(下り): -530 m
- 【体力レベル】★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:2時間45分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
大河原峠(20分)→双子山(30分)→双子池(40分)→亀甲池(20分)→天祥寺原(55分)→大河原峠
大河原峠からスタート。夏には高山植物が見られる登山道を20ほど登ると、双子山山頂に到着です。山頂からは蓼科山の美しい山容を目にすることができます。
なだらかな草原の山頂はとても気持ちが良く、蓼科山や北横岳の素晴らしい景色を堪能しながら休憩するのにぴったりです。
双子山から20分ほど歩けば双子池ヒュッテに到着。ヒュッテの先には、透き通る水を湛える双子池があります。
雌池のキャンプ指定地を抜け、原生林と苔の神秘的な森の中を亀甲池へと進みます。亀甲池は双子池と同様人気の紅葉スポット。鮮やかな紅色に彩られた木々が映る、美しい水面の景観を楽しめます。
亀甲池から天祥寺原へはやや急なアップダウンを繰り返し、進みます。途中には展望が開け、蓼科山を望める場所もありますよ。
天祥寺原から笹の生い茂る登山道を歩きます。1時間ほど歩けば、スタート地点の大河原峠へとゴールです。
登山ステップアップに!北横岳・大岳・双子山登山コース
ここではハイキングからステップアップして、より北八ヶ岳の自然を堪能できる登山コースを紹介します。
②双子山~大岳~北横岳 周回コース
最高点の標高: 2453 m
最低点の標高: 1973 m
累積標高(上り): 1125 m
累積標高(下り): -1125 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:5時間15分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
大河原峠(30分)→天祥寺原(25分)→亀甲池(80分)→北横岳(120分)→双子池(45分)→双子山(15分)→大河原峠
前項で紹介したコースを大河原峠からスタートして亀甲池まで逆まわりに辿ります。比較的平坦な道を1時間ほどで天祥寺原に、そして亀甲池へ。
亀甲池から北横岳山頂までは、北八ヶ岳らしい苔の森を歩く登山を楽しめます。このコース中で一番傾斜のある道でもあるので、休憩を取りながら頑張って登りましょう。
北横岳の山頂は、蓼科山から北アルプスまで見渡せる大パノラマを望めます。迫力ある景色を堪能したら、大岳へと出発。ここからは梯子や鎖場、大きな岩がゴロゴロする場所も通過します。大きな岩を登ると大岳山頂に到着です。
大岳から双子池までもひたすら岩場を下る行程が待っています。苔で滑りやすいところもあるので気を付けましょう。
ここから先は、①で紹介したコースと逆回りの行程を歩みます。双子山から双子池を経て大河原峠へと到着したらゴールです。
▼北横岳について読む
健脚者向け!蓼科山~双子山登山コース
続いては、6時間以上の健脚登山者向きロングルート。蓼科山〜双子山を周回するコースをご紹介します。
③蓼科山~双子山 周回コース
最高点の標高: 2518 m
最低点の標高: 1529 m
累積標高(上り): 2050 m
累積標高(下り): -2050 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 日帰り
- コースタイム:9時間06分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
蓼科山登山口(180分)→蓼科山(30分)→将軍平(10分)→赤谷の分岐(60分)→大河原峠 (20分)→双子山(30分)→双子池(40分)→亀甲池(20分)→天祥寺原(15分)→竜源橋(20分)→蓼科山登山口
蓼科山登山口から登山開始。はじめは歩きやすいなだらかな道ですが、徐々に急登へと変わります。途中、苔むした樹林帯や立ち枯れを抜け、ゴツゴツとした岩石の上を歩いていくと山頂に到着です。
蓼科山山頂からは、期待を裏切ることのない360°の素晴らしい眺めを堪能できます。
蓼科山山頂から将軍平へも、岩が多い道を下って行きます。最初の急坂を降りれば、あとは樹林帯の中を進み大河原峠へ。
大河原峠からは①で紹介したコースと同じ行程を辿って双子山、双子池、亀甲池とめぐり、天祥寺原へと向かいます。
天祥寺原から竜源橋までは笹の生い茂る中を進みます。足元が見えにくい場所もあるので、段差や木の根には注意しましょう。
竜源橋からは車道を歩きます。20分ほどで蓼科山登山口へゴールです。
▼蓼科山について読む
双子山周辺の山小屋&カフェ
紹介したコースは全て日帰り可能ですが、せっかくなら1泊してのんびり楽しむのもおすすめ。晴れていれば、都会では味わうことのできない満天の星空を望むことができます。
双子池ヒュッテ
双子池の畔に建つ山小屋です。テント泊の場合も双子池ヒュッテで料金を支払い、幕営地の雌池周辺へ向かいます。満天の星空が静かな水面に映る様子は、息をのむほど美しい場所。
所在地:長野県茅野市豊平10222-30
電話番号:0266-76-5620(予約受付)
営業期間:6月1日~11月10日
収容人数:80名
テント設営数:約30張
料金 | |
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1泊2食 | 7,800円 |
1泊夕食 | 6,900円 |
1泊朝食 | 6,600円 |
素泊まり | 5,000円 |
テント | 800円/人 |
大河原ヒュッテ
大河原峠からすぐのところにある赤い屋根が目印の山小屋です。完全予約制で予約のある時しか営業していないので、必ず確認をしてから伺いましょう。
所在地:長野県佐久市春日
電話番号:090-3558-5225
営業期間:6月上旬~11月上旬
収容人数:40人
テント場:なし
料金 | |
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1泊2食 | 7,500円 |
1泊夕食 | 6,500円 |
1泊朝食 | 5,500円 |
素泊まり | 4,500円 |
峠のカフェ アダモ
標高2,093mの大河原峠にオープンしたおしゃれなカフェ。日替わりのランチメニューや、自家栽培のハーブを使ったハーブティー、見た目も可愛いスイーツなどを味わうことができます。晴れた日には眺めの良いテラス席がおすすめ。
所在地:長野県佐久市春日 大河原峠
電話番号:080-7717-0039
営業期間:6月〜10月
営業日:金、土、日、月、祝日
営業時間:11:00〜16:00
登山口へのアクセス・駐車場情報
ここでは、大河原峠と蓼科山登山口へのアクセス方法を分けて紹介します。なお、大河原峠へ向かう路線バスはないためマイカーでのアクセスが一般的です。
大河原峠へのアクセス
【車の場合】
中央道 諏訪IC-国道152号-ビーナスライン-国道152号-県道40号-大河原峠
<駐車場>
駐車可能台数:40台
料金:無料
トイレ:あり
【電車・バスの場合】
JR中央本線 茅野駅よりタクシーに乗車
蓼科山登山口へのアクセス
【車の場合】
中央道 諏訪IC-国道152号-国道299号-ビーナスライン-すずらん峠園地駐車場
<駐車場>
すずらん峠園地駐車場
駐車可能台数:40台
料金:無料
トイレ:あり
【電車・バスの場合】
JR中央本線 茅野駅-アルピコ交通 蓼科ラウンドバス乗車-蓼科山登山口 バス停下車
池と紅葉の絶景に出会う双子山ハイキング!
大河原峠から双子山や池を巡るこのエリアは、比較的標高差も少なく北八ヶ岳登山の入門におすすめ。一歩足を踏み入れればそこには苔むした神秘的な原生林が広がり、澄んだ池の水面に心癒されます。池と紅葉の絶景に感動する双子山は、何度でも訪れたくなること確実です。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。