【この夏どこ行く?】絶景の稜線歩きが最高! 憧れの縦走コース特集

出掛けるのが億劫になってしまう梅雨の時期、山不足になっている人も多いのではないでしょうか。そんなときこそ、いつか登りたい山に思いを馳せて、妄想登山も良いものです。そこで今回は、多くの登山者がいつかは歩いてみたいと憧れる、長距離の縦走コースを5つご紹介。時間も体力も要する挑戦的な道のりは上級者向けですが、これまでとはスケールの違う感動や達成感を得られるはずです!


アイキャッチ画像撮影:nao(表銀座コース)

いつか歩いてみたい! 憧れの長~い縦走コース

憧れの縦走
出典:PIXTA
ピストン山行はもちろん楽しいですが、一度にいくつものピークを踏むことができ、美しい稜線と大展望を堪能できる縦走は贅沢な登山スタイル。

中でも、じっくりといくつもの山々を辿り、日数をかけて長い道のりを踏破する縦走コースは、なんとも魅力的です。いつもの登山とは異なるスケールの大きさに、憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。

大天井岳から朝の槍・穂高連峰
出典:PIXTA(大天井岳から朝の槍・穂高連峰)
しかしながら、長距離の縦走では、強風・落雷の多い稜線があったり、水場や山小屋、エスケープルートがない道を長時間歩くことになる場合があります。体力や知識など、己の登山力が試される道のりでもあるんです。だからこそ歩き甲斐があり、踏破したときの達成感と充実感はこの上ないもの。

縦走
撮影:nao(西銀座ダイヤモンドコース)
今回は、そんな長距離の縦走コースの中から、多くの登山者が憧れるコースを厳選して5つご紹介します。中・上級者向けのルートですが、いつか歩いてみたいと思っているそこのあなた、まずは妄想登山を楽しんでみませんか?

【2泊3日】変化に富んだ山を辿る『南八ヶ岳』縦走コース

南八ヶ岳 縦走
出典:PIXTA
八ヶ岳は大きく分けると、夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれ、山容や登山道が大きく異なります。今回は、岩稜帯の多い南八ヶ岳を、南から北に向かって歩きます。鎖場や痩せた登山道などの難所がありますが、南八ヶ岳の勇ましい姿を間近に見ながら歩ける、スリルと絶景を味わえるコースです。

【1日目】6時間15分/6.5km

南八ヶ岳縦走
出典:ヤマプラ
観音平(60分)→雲海展望台(50分)→押手川(85分)→編笠山(20分)→青年小屋(90分)→権現小屋(70分)→キレット小屋

【このルートの醍醐味①】個性が光る山の表情
編笠山
提供:ヤマレコ/machida-kuma(編笠山山頂)
南八ヶ岳の山々はそれぞれが個性的。まず1日目に登るのは編笠山と権現岳ですが、この2つの山も隣り合っているのに全然違う姿を見せてくれます。編笠山は遠くから見ても編笠を伏せたようななだらかな山容ですが、山頂まで行くと大きな岩がゴロゴロ。続く権現岳は山頂の大岩に鉄剣が刺さっている山で、岩稜の鎖場が続きます。

撮影:YAMA HACK編集部(左:権現岳、中:横岳、右:硫黄岳)
続いて、赤茶の山肌で岩々しく武骨な赤岳、ギザギザのピークが続く横岳、広々とした山頂で大火口壁のある硫黄岳、東壁と呼ばれる大断崖のある東天狗岳と飽きることなく魅力あふれる山々が続いていきます。

【2日目】4時間50分/5.8km

南八ヶ岳縦走
出典:ヤマプラ
キレット小屋(120分)→赤岳(20分)→赤岳天望荘(5分)→地蔵の頭(45分)→三叉峰(10分)→奥ノ院   1(30分)→硫黄岳山荘(20分)→硫黄岳(40分)→夏沢峠

【このコースの醍醐味②】高度感のある稜線歩き
南八ヶ岳
提供:ヤマレコ/stonewell(赤岳への稜線)
南八ヶ岳は、稜線に出ると圧巻の眺め! 目の前にこれから縦走する山々に続く登山道、そして左右には大パノラマが広がっています。横岳ではぜひ足元にも注目してみましょう。岩場で高山植物が可憐な花を咲かせています。振り返って見る赤岳はとくに格好良く、絶好の写真スポットでもあります。

横岳の稜線
出典:PIXTA(横岳の岩稜)
赤岳から横岳は、登山道の幅が狭いところや梯子や鎖場が多数あり、疲れているときに現れるので慎重に、滑らないように歩きましょう。

【このコースの醍醐味➂】赤岳山頂からの絶景
赤岳山頂からの絶景
提供:ヤマレコ/melken(赤岳山頂)
赤岳の景色の良さは格別。八ヶ岳の最高峰なので高度感もあり、歩いてきた山々やこれから歩く山々、富士山や南アルプスまで見渡すことができます。天気や季節によっては雲海やブロッケン現象もよく見られる場所なんです。赤岳への最後の登りは岩場になるので、しっかり三点支持して登りましょう。

【3日目】4時間10分/6.3km

南八ヶ岳縦走
出典:ヤマプラ
夏沢峠(30分)→箕冠山(60分)→東天狗(50分)→中山峠(5分)→黒百合平(105分)→渋の湯

【2泊3日トータル】15時間15分 / 18.6km

渋御殿湯
提供:ヤマレコ/supra(渋御殿湯)
南八ヶ岳は魅力あふれる山々の連続で、充実した縦走をすることができます。それなりの体力が必要ですが、高度感を感じられるのも南八ヶ岳ならでは。下山後は日帰り入浴もできる渋御殿湯で山行の疲れを癒していくのがおすすめです。

▼南八ヶ岳縦走コースの山を詳しく見る

【3泊4日】圧倒的人気の北アルプスの花形『表銀座』縦走コース

表銀座 縦走
撮影:nao
表銀座縦走コースとは、中房温泉から燕岳、大天井岳を経由して槍ヶ岳へ通じるコース。このコースの魅力は燕岳からずっと槍ヶ岳を見ながら歩けること。近づくにつれて大きくなる槍ヶ岳に最後に登る感動が待っています。人気のあるルートで小屋も多いので、体力に合わせてコースを決めることができます。

【1日目】5時間15分 / 5.4km

表銀座
出典:ヤマプラ
燕岳登山口(90分)→第二ベンチ(80分)→合戦小屋(90分)→燕山荘(30分)→燕岳(25分)→燕山荘

【このコースの醍醐味①】北アルプス三大急登「合戦尾根」
合戦尾根
出典:PIXTA(燕岳合戦尾根ルート合戦沢の頭から見た山頂方向)
北アルプス三大急登と言われていますが、標高差1,243mでアップダウンもなく、良く整備された歩きやすい登山道です。30分ごとに休憩できるベンチがあり、あとどれくらいかかるのかが分かる標識も充実しているので、ペース配分に気をつけながら歩けばそれほど構えることはありません。

合戦小屋のスイカ
出典:PIXTA(合戦小屋のスイカ)
途中にある合戦小屋の夏の名物、スイカはぜひとも食べてほしいもの。急登のあとのスイカは格別な味わいで、もうひと頑張り登る励みになるでしょう。

【このコースの醍醐味②】「槍ヶ岳」を眺めながらの稜線歩き

槍ヶ岳と表銀座縦走路提供:ヤマレコ/Tomi-Ton(槍ヶ岳と表銀座縦走路)

燕山荘まであがると、槍ヶ岳の姿を目に捉えることができます。ここからは、燕岳までの稜線、次の日に歩く表銀座の稜線で槍ヶ岳を見ながら歩くことができます。かっこいい槍の穂先やそれに続く尾根を少しづつ違う角度から、そしてだんだんと近づきながら見られるのがなんとも贅沢です。

【2日目】7時間3分 / 9.1km

表銀座
出典:ヤマプラ
燕山荘(60分)→大下りノ頭(120分)→喜作レリーフ(45分)→大天井ヒュッテ(170分)→ヒュッテ西岳(17分 ※推定値分)→西岳(11分 ※推定値分)→ヒュッテ西岳

【このコースの醍醐味➂】高山植物も豊かな「喜作新道」
小林喜作さん
提供:ヤマレコ/hiibou(小林喜作のレリーフ)
大天井岳から槍ヶ岳に通じるルートは、北アルプスの歴史を感じることができる喜作新道を歩きます。1920年頃、猟師をしていた小林喜作が開設したもので、これにより、中房温泉から槍ヶ岳にかかる時間が半分以下となりました。大天井岳北側の切通岩にある小林喜作のレリーフは見落としがちなので、気をつけて歩いてみてください。

赤岩岳までの広い稜線上のザレ場はコマクサの群生する場所。小さなピークが続く展望の良い稜線歩きを楽しみましょう。

【3日目】8時間30分 / 8.7km

表銀座
出典:ヤマプラ
ヒュッテ西岳(60分)→水俣乗越(130分)→ヒュッテ大槍(50分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐(50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ

【このコースの醍醐味④】達成感が満ち溢れる「東鎌尾根」
東鎌尾根
提供:ヤマレコ/hiibou(東鎌尾根から臨む槍ヶ岳)
ヒュッテ西岳から東鎌尾根は表銀座コースで一番気をつけて歩きたい場所。北アルプスの中でもとくに長い20mにも及ぶ三段梯子があることでも有名で、梯子と鎖場が続くのでヘルメットの着用をおすすめします。高度感たっぷりの切れ落ちたところもあるので滑落しないよう慎重に歩きましょう。

東鎌尾根から見た槍ヶ岳
出典:PIXTA(東鎌尾根から見た槍ヶ岳)
その一方で、東鎌尾根の登りが始まると、登山道から大きく見える槍ヶ岳の美しさに圧倒されます。槍ヶ岳にたどり着いたときの充実感は言うまでもありません。

【4日目】4時間30分 / 13.7km

表銀座
出典:ヤマプラ
槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル

【3泊4日トータル】25時間18分 / 37km

殺生ヒュッテ 表銀座コースは北アルプスの代表格、槍ヶ岳の展望を最も味わえるコース。体力も必要ですが、梯子や鎖場に慣れているかどうかで疲労度合いも変わってきます。

槍ヶ岳への登りは混雑している場合もあるので、槍ヶ岳山荘に1泊して翌朝登ってから下山しても良し。下山時に喜作新道を開拓した小林喜作氏が開業した殺生小屋(現殺生ヒュッテ)も通るので立ち寄ってみては。

▼表銀座縦走コースの山を詳しく見る
    

【3泊4日】滋味豊かな名峰そろい踏みの『裏銀座』縦走コース

裏銀座縦走コース
出典:PIXTA(裏銀座縦走コースからみる槍ヶ岳)
裏銀座縦走コースは、高瀬ダムそばのブナ立尾根から烏帽子岳、野口五郎岳、鷲羽岳、双六岳を経て西鎌尾根から槍ヶ岳へ至るコースで、ダイナミックな山々の眺めを見ながら歩けるのが魅力です。表銀座に比べてコースタイムも距離も長いため、比較的登山者が少なく、静かな山歩きが期待できます。

【1日目】6時間55分 / 6.7km

裏銀座
出典:ヤマプラ
高瀬ダム(40分)→水場(70分)→権太落シ(130分)→三角点(80分)→烏帽子小屋(30分)→烏帽子岳分岐(20分)→烏帽子岳(15分)→烏帽子岳分岐(30分)→烏帽子小屋

【このコースの醍醐味①】日本三大急登「ブナ立尾根」
ブナ立尾根
提供:ヤマレコ/higumi(裏銀座登山口)
日本三大急登の1つである「ブナ立尾根」。途中、階段やハシゴがありますが、よく整備された登山道で難所もないので、ひたすら頑張るのみ! 大半が樹林帯ですが、ブナ林や苔むした岩も目を楽しませてくれます。ところどころで展望が開けている場所も。

烏帽子岳
出典:PIXTA(烏帽子岳)
登山口には「12」という番号がつけてあり、ブナ立尾根を登りつめたところにある烏帽子小屋の「0」まで続いているので目安になります。急登が続いて辛くなってきますが、ゴールが近づくほどに視界が開けてきて、その眺めが背中を押してくれますよ!

【2日目】9時間15分 / 14.3km

裏銀座
出典:ヤマプラ
烏帽子小屋(90分)→三ッ岳(120分)→野口五郎岳(30分)→真砂分岐(80分)→東沢乗越(40分)→水晶小屋(40分)→水晶岳(30分)→水晶小屋(40分)→岩苔乗越(40分)→黒部源流(45分)→三俣山荘

【このコースの醍醐味②】北アルプス選りすぐりの「槍ヶ岳」展望スポット
裏銀座
提供:ヤマレコ/hokekyo(鷲羽池の後ろにそびえる硫黄尾根と槍ヶ岳)
裏銀座も表銀座同様に、槍ヶ岳を眺めながらの稜線歩きを楽しめるコース。なかでも特に素晴らしいのが鷲羽岳山頂からの眺め。 火口湖である鷲羽池を眼下に、槍ヶ岳と硫黄尾根のコントラストが見事な絵になる風景を見ることができます。

【このコースの醍醐味➂】三俣山荘のジビエシチュー
三俣山荘と鷲羽岳
出典:PIXTA
三俣山荘は稜線上にありますが広いハイマツ帯に建っているので、周辺と遠くの景色のどちらも展望が良い場所。背後に大きくそびえる鷲羽岳、黒部源流の山々や槍・穂高連峰を一望できます。

そして、ぜひとも食べてほしいのが、美味しいと口コミが広がって人気になったジビエシチュー。人間の所業で増えてしまった鹿の被害が北アルプスでも見られるようになったことから作られたメニューで、捕獲された鹿の食肉利用を推進しています。

【3日目】9時間26分 / 11.6km

裏銀座
出典:ヤマプラ
三俣山荘(141分 ※推定値)→中道稜線分岐(30分)→巻道分岐(10分)→双六小屋(45分)→樅沢岳(100分)→左俣乗越(90分)→千丈乗越(90分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘

【このコースの醍醐味④】裏銀座の終着部、勇ましい「西鎌尾根」
西鎌尾根 裏銀座縦走
出典:PIXTA(西鎌尾根)
西鎌尾根は、鎖場あり、ザレて滑りやすい場所あり、狭い尾根ありですが、表銀座の東鎌尾根よりは歩きやすく、程よい緊張感がありつつむしろそれが爽快! 槍の穂先が目前に現れると、気分が高揚せずにはいられません。千丈乗越から最後の急登を登ると、ぽんと槍ヶ岳の鞍部に出る気持ちが良い登山道です。

【4日目】8時間 / 18.7km

裏銀座
出典:ヤマプラ
槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐(50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢      (60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル

【3泊4日トータル】33時間36分 / 51.3km

andwander×鈴木ともこさんマグカップ 全体の歩行距離も長く、1日の歩行時間も長い裏銀座縦走コース。その分人が少なく自分のペースで登山を楽しむことができます。小屋も多いので体力に合わせて途中で宿泊し、日数をアレンジするのも良いですね。

小屋と言えば、槍ヶ岳山荘ではandwander×鈴木ともこさんのマグカップが販売されていて人気です。毎年好評で7、8月には売切れてしまう色もあるそうなのでお早めに!

▼裏銀座縦走コースの山を詳しく見る

【3泊4日】のどかな稜線に癒される『西銀座ダイヤモンドコース』

西銀座縦走
撮影:nao
西銀座ダイヤモンドコースは、富山県の折立からスタートし、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳を経て、西鎌尾根から槍ヶ岳に至る縦走コース。このコースの魅力は、急登や鎖場、ガレ場などの難所がほとんどなく、広い稜線歩きを楽しめること。美しい北アルプス奥地の風景を眺めながらの縦走になります。

【1日目】5時間 / 6.2km

西銀座
出典:ヤマプラ
折立(210分)→五光岩ベンチ(90分)→太郎平小屋

【2日目】6時間29分 / 11km

西銀座
出典:ヤマプラ
太郎平小屋(15分 ※推定値)→太郎山(104分 ※推定値)→北ノ俣岳(上ノ岳)(30分)→赤木岳(30分)→中俣乗越(110分)→黒部五郎岳(中ノ俣岳)(100分)→黒部乗越

【このコースの醍醐味①】百花繚乱のお花畑
北ノ俣岳への稜線のお花畑
提供:ヤマレコ/ikajyu(チングルマとハクサンイチゲが咲き誇るお花畑)
太郎平から北ノ俣岳への稜線でぜひ見たいのが、雪融けとともに一斉に咲き誇る見事なお花畑! これぞアルプスと見惚れてしまう広い稜線で、ハクサンイチゲの群落や、チングルマ、コバイケイソウなど、たくさんの花々を楽しめます。

【このコースの醍醐味②】穏やかな稜線歩き
北ノ俣岳への稜線 太朗平から北ノ俣岳への稜線は、峻険な北アルプスの中ではあまりない、なだらかで高原風の山容。そのため、穏やかで気持ち良い展望の絶景ロードが続きます。長い道のりですが、景色を楽しみながら歩きましょう!

【このコースの醍醐味➂】突起した岩々が圧巻の黒部五郎カール
黒部五郎カール
出典:PIXTA(黒部五郎カール)
黒部五郎岳のカールは、大自然が造りだす造形美を見られる場所。氷河によって作られたカールには、雪融けの水が流れ、表面がなめらかな羊背岩がいくつも重なり、色とりどりの高山植物が群落を作る、まるで天空の庭園のような風景が広がっています。

【3日目】9時間36分 / 11.7km

西銀座
出典:ヤマプラ
黒部乗越( 181分 ※推定値)→中道稜線分岐(25分)→双六岳(35分)→巻道分岐(10分)→双六小屋(45分)→樅沢岳(100分)→左俣乗越(90分)→千丈乗越(90分)→槍ヶ岳山荘

【このコースの醍醐味④】3県境の三俣蓮華岳
三俣蓮華岳山頂
出典:PIXTA(三俣蓮華岳山頂から見る槍ヶ岳)
三俣蓮華岳はその名の通り、山頂は長野、富山、岐阜の3県にまたがる珍しい山で、北アルプスのほぼ中央に位置しています。起伏が少ない比較的なだらかな山容で、向かう双六岳との間は特に美しいお花畑が見られる場所です。

【4日目】9時間 / 19km

西銀座
出典:ヤマプラ
槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐  (50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル

【3泊4日トータル】30時間5分 / 47.9km

槍ヶ岳 雪渓
出典:PIXTA(槍ヶ岳の雪渓)
急登や難所がない分、ロングコースとなる西銀座ダイヤモンドコースでは、稜線歩きを思い切り堪能しましょう! また、表銀座・裏銀座も同様ですが、槍ケ岳山荘から槍沢ロッヂまでの雪渓情報は事前に確認しておくのが◎です。

▼西銀座ダイヤモンドコースの山を詳しく見る

【3泊4日】北アルプス最奥の秘境『読売新道』を歩く縦走コース

読売新道
出典:PIXTA
新穂高温泉から三俣蓮華岳、鷲羽岳を経て、水晶岳から読売新道を歩いて黒部ダムまで歩きます。読売新道は、読売新聞社が1961年に北陸支社の開設を記念して開設した登山道で、水晶岳から赤牛岳を経て、黒部川東沢出合までの尾根づたいの道。北アルプス最深部の秘境を歩くロングコースです。

【1日目】7時間20分 / 12.7km

読売新道
出典:ヤマプラ
新穂高温泉(60分)→中崎橋(10分)→笠新道登山口(10分)→わさび平小屋(20分)→小池新道登山口(60分)→秩父沢出合(90分)→シシウドヶ原(60分)→鏡平(60分)→弓折分岐(乗越)(70分)→双六小屋

【このコースの醍醐味①】槍・穂を写す「鏡池」
鏡池
提供:ヤマレコ/gack_m(鏡池)
鏡平のある場所は、谷を挟んで目の前が槍・穂高のロケーション。周辺に点在する池塘のひとつ鏡池では池に映る槍ヶ岳、穂高連邦の展望を見ることができます。木製のテラスがあるので、のんびり休憩していきましょう。

【2日目】5時間57分 / 8.1km

読売新道
出典:ヤマプラ
双六小屋(20分)→巻道分岐(50分)→双六岳(15分)→中道稜線分岐(50分)→三俣蓮華岳(45分)→三俣山荘(90分)→鷲羽岳(87分 ※推定値)→水晶小屋

【このコースの醍醐味➂】 稜線の魅力が詰まった抜群のロケーション
双六岳から三俣蓮華岳への稜線
提供:ヤマレコ/Sue-chan(双六岳から三俣蓮華岳へ向かう稜線)
双六岳のなだらかな山頂、続く三俣蓮華岳へは展望が良く気持ち良い稜線を楽しめます。双六岳の広い裾野から見る槍も絶景で、東鎌尾根や西鎌尾根の急峻さがよく分かるでしょう。高山植物の花も多い場所なので、ゆっくり歩いて稜線を堪能しましょう。

【3日目】8時間20分 / 10.9km

読売新道
出典:ヤマプラ
水晶小屋(40分)→水晶岳(40分)→温泉沢ノ頭(120分)→赤牛岳(180分)→クサリ場(120分)→奥黒部ヒュッテ

【このコースの醍醐味➂】挑戦と覚悟のロングルート
読売新道
提供:ヤマレコ/kiya99(読売新道)
読売新道を歩く醍醐味は、赤牛岳からの展望と達成感でしょう。水晶小屋~奥黒部ヒュッテまでの約11kmは、山小屋がないため1日で歩ききることができなければビバークするしかありません。水場もないため、携行する水分量は重要です。

赤牛岳山頂
出典:PIXTA(赤牛岳山頂)
アップダウンの多い登山道にはガレ場や崩落地もあり、覚悟を持って挑まなければならない道です。しかし、頑張った分、達成感はひとしお! 赤牛岳山頂では、北アルプスの雄大な山々、続く稜線、その奥には槍ヶ岳まで見える絶景が待っています。

【4日目】6時間15分/ 13km

読売新道
出典:ヤマプラ
奥黒部ヒュッテ(120分)→平ノ渡場(黒部川対岸連絡船に乗る※事前確認必須)⇒平ノ小屋(210分)→ロッジくろよん(25分)→黒部湖(20分)→黒部ダム

【このコースの醍醐味④】エメラルドグリーンに輝く黒部湖
黒部湖
提供:ヤマレコ/mondo20000(黒部湖)
奥黒部ヒュッテから黒部湖への道のりも緊張感あるコースです。丸太ハシゴによるアップダウンが多く、崖につくられた狭い登山道は下ノ廊下を思わせるような箇所も。平ノ渡場⇒平ノ小屋は「黒部川対岸連絡船」に乗って黒部湖を渡ります。必ず運行情報を事前確認しましょう。

たどりついた黒部ダムは、自然の中になだらかなアーチを描く大建造物。迫力のある光景を見に多くの観光客が訪れています。

【3泊4日トータル】27時間52分 / 44.6km

黒部ダム
出典:PIXTA(黒部ダム)
重い荷物を背負って長距離を歩くわけですから、日々疲労が蓄積。最後に歩く読売新道はかなり足にこたえるコースなので、バテないように歩かなければなりません。その反面、大きな達成感や人の少ない秘境を味わえることが、登山者を魅了しています。

黒部の駅にある階段から展望台まで上がると、北アルプスが一望でき、例年6月下旬~10月中頃には大迫力の観光放水も見られるので、ぜひ立ち寄りましょう。

▼読売新道を歩く縦走コースの山を詳しく見る

憧れの長~い縦走コース目標に、山歩きを楽しもう!

西銀座縦走
撮影:nao(西銀座ダイヤモンドコース)
憧れの縦走コースは、感動の景色の連続です。朝日や夕日に染まる山々を見ることができるのも縦走ならでは。人生で忘れられない山行になるのではないでしょうか。ぜひいつか、何日も山の中にいられる幸せをかみしめて、歩いてみてください!




今回紹介した山やコースの難易度・必要体力度については、「山のグレーディング」を参考にしてみてください。

▼山のグレーディングについて詳しく見る

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両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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