最高点の標高: 3088 m
最低点の標高: 1455 m
累積標高(上り): 5861 m
累積標高(下り): -5800 m
- 【体力レベル】★★★★★
- 3泊4日
- コースタイム:25時間18分
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
【1日目】5時間15分 / 5.4km
燕岳登山口(90分)→第二ベンチ(80分)→合戦小屋(90分)→燕山荘(30分)→燕岳(25分)→燕山荘
【このコースの醍醐味①】北アルプス三大急登「合戦尾根」
北アルプス三大急登と言われていますが、標高差1,243mでアップダウンもなく、良く整備された歩きやすい登山道です。30分ごとに休憩できるベンチがあり、あとどれくらいかかるのかが分かる標識も充実しているので、ペース配分に気をつけながら歩けばそれほど構えることはありません。
途中にある合戦小屋の夏の名物、スイカはぜひとも食べてほしいもの。急登のあとのスイカは格別な味わいで、もうひと頑張り登る励みになるでしょう。
【このコースの醍醐味②】「槍ヶ岳」を眺めながらの稜線歩き
提供:ヤマレコ/Tomi-Ton(槍ヶ岳と表銀座縦走路)
燕山荘まであがると、槍ヶ岳の姿を目に捉えることができます。ここからは、燕岳までの稜線、次の日に歩く表銀座の稜線で槍ヶ岳を見ながら歩くことができます。かっこいい槍の穂先やそれに続く尾根を少しづつ違う角度から、そしてだんだんと近づきながら見られるのがなんとも贅沢です。
【2日目】6時間57分 / 9km
燕山荘(60分)→大下りノ頭(120分)→喜作レリーフ(45分)→大天井ヒュッテ(170分)→ヒュッテ西岳(17分 ※推定値分)→西岳(11分 ※推定値分)→ヒュッテ西岳
【このコースの醍醐味➂】高山植物も豊かな「喜作新道」
大天井岳から槍ヶ岳に通じるルートは、北アルプスの歴史を感じることができる喜作新道を歩きます。1920年頃、猟師をしていた小林喜作が開設したもので、これにより、中房温泉から槍ヶ岳にかかる時間が半分以下となりました。大天井岳北側の切通岩にある小林喜作のレリーフは見落としがちなので、気をつけて歩いてみてください。
赤岩岳までの広い稜線上のザレ場はコマクサの群生する場所。小さなピークが続く展望の良い稜線歩きを楽しみましょう。
【3日目】8時間30分 / 8.7km
ヒュッテ西岳(60分)→水俣乗越(130分)→ヒュッテ大槍(50分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐(50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ
【このコースの醍醐味④】達成感が満ち溢れる「東鎌尾根」
ヒュッテ西岳から東鎌尾根は表銀座コースで一番気をつけて歩きたい場所。北アルプスの中でもとくに長い20mにも及ぶ三段梯子があることでも有名で、梯子と鎖場が続くのでヘルメットの着用をおすすめします。高度感たっぷりの切れ落ちたところもあるので滑落しないよう慎重に歩きましょう。
その一方で、東鎌尾根の登りが始まると、登山道から大きく見える槍ヶ岳の美しさに圧倒されます。槍ヶ岳にたどり着いたときの充実感は言うまでもありません。
【4日目】4時間30分 / 13.7km
槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル
【3泊4日トータル】25時間18分 / 37km
表銀座コースは北アルプスの代表格、槍ヶ岳の展望を最も味わえるコース。体力も必要ですが、梯子や鎖場に慣れているかどうかで疲労度合いも変わってきます。
槍ヶ岳への登りは混雑している場合もあるので、槍ヶ岳山荘に1泊して翌朝登ってから下山しても良し。下山時に喜作新道を開拓した小林喜作氏が開業した殺生小屋(現殺生ヒュッテ)も通るので立ち寄ってみては。
▼表銀座縦走コースの山を詳しく見る
【3泊4日】滋味豊かな名峰そろい踏みの『裏銀座』縦走コース
裏銀座縦走コースは、高瀬ダムそばのブナ立尾根から烏帽子岳、野口五郎岳、鷲羽岳、双六岳を経て西鎌尾根から槍ヶ岳へ至るコースで、ダイナミックな山々の眺めを見ながら歩けるのが魅力です。表銀座に比べてコースタイムも距離も長いため、比較的登山者が少なく、静かな山歩きが期待できます。
最高点の標高: 3088 m
最低点の標高: 1256 m
累積標高(上り): 7543 m
累積標高(下り): -7314 m
- 【体力レベル】★★★★★
- 3泊4日
- コースタイム:33時間6分
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
【1日目】6時間55分 / 6.7km
高瀬ダム(40分)→水場(70分)→権太落シ(130分)→三角点(80分)→烏帽子小屋(30分)→烏帽子岳分岐(20分)→烏帽子岳(15分)→烏帽子岳分岐(30分)→烏帽子小屋
【このコースの醍醐味①】日本三大急登「ブナ立尾根」
日本三大急登の1つである「ブナ立尾根」。途中、階段やハシゴがありますが、よく整備された登山道で難所もないので、ひたすら頑張るのみ! 大半が樹林帯ですが、ブナ林や苔むした岩も目を楽しませてくれます。ところどころで展望が開けている場所も。
登山口には「12」という番号がつけてあり、ブナ立尾根を登りつめたところにある烏帽子小屋の「0」まで続いているので目安になります。急登が続いて辛くなってきますが、ゴールが近づくほどに視界が開けてきて、その眺めが背中を押してくれますよ!