【このコースの醍醐味④】3県境の三俣蓮華岳
三俣蓮華岳はその名の通り、山頂は長野、富山、岐阜の3県にまたがる珍しい山で、北アルプスのほぼ中央に位置しています。起伏が少ない比較的なだらかな山容で、向かう双六岳との間は特に美しいお花畑が見られる場所です。
【4日目】9時間 / 19km
槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐 (50分)→大曲(60分)→槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル
【3泊4日トータル】30時間27分 / 48.1km
急登や難所がない分、ロングコースとなる西銀座ダイヤモンドコースでは、稜線歩きを思い切り堪能しましょう! また、表銀座・裏銀座も同様ですが、槍ケ岳山荘から槍沢ロッヂまでの雪渓情報は事前に確認しておくのが◎です。
▼西銀座ダイヤモンドコースの山を詳しく見る
【3泊4日】北アルプス最奥の秘境『読売新道』を歩く縦走コース
新穂高温泉から三俣蓮華岳、鷲羽岳を経て、水晶岳から読売新道を歩いて黒部ダムまで歩きます。読売新道は、読売新聞社が1961年に北陸支社の開設を記念して開設した登山道で、水晶岳から赤牛岳を経て、黒部川東沢出合までの尾根づたいの道。北アルプス最深部の秘境を歩くロングコースです。
【1日目】7時間20分 / 12.7km
新穂高温泉(60分)→中崎橋(10分)→笠新道登山口(10分)→わさび平小屋(20分)→小池新道登山口(60分)→秩父沢出合(90分)→シシウドヶ原(60分)→鏡平(60分)→弓折分岐(乗越)(70分)→双六小屋
【このコースの醍醐味①】槍・穂を写す「鏡池」
鏡平のある場所は、谷を挟んで目の前が槍・穂高のロケーション。周辺に点在する池塘のひとつ鏡池では池に映る槍ヶ岳、穂高連峰の展望を見ることができます。木製のテラスがあるので、のんびり休憩していきましょう。
【2日目】5時間57分 / 8.1km
双六小屋(20分)→巻道分岐(50分)→双六岳(15分)→中道稜線分岐(50分)→三俣蓮華岳(45分)→三俣山荘(90分)→鷲羽岳(87分 ※推定値)→水晶小屋
【このコースの醍醐味➂】 稜線の魅力が詰まった抜群のロケーション
双六岳のなだらかな山頂、続く三俣蓮華岳へは展望が良く気持ち良い稜線を楽しめます。双六岳の広い裾野から見る槍も絶景で、東鎌尾根や西鎌尾根の急峻さがよく分かるでしょう。高山植物の花も多い場所なので、ゆっくり歩いて稜線を堪能しましょう。
【3日目】8時間20分 / 10.9km
水晶小屋(40分)→水晶岳(40分)→温泉沢ノ頭(120分)→赤牛岳(180分)→クサリ場(120分)→奥黒部ヒュッテ
【このコースの醍醐味➂】挑戦と覚悟のロングルート
読売新道を歩く醍醐味は、赤牛岳からの展望と達成感でしょう。水晶小屋~奥黒部ヒュッテまでの約11kmは、山小屋がないため1日で歩ききることができなければビバークするしかありません。水場もないため、携行する水分量は重要です。
アップダウンの多い登山道にはガレ場や崩落地もあり、覚悟を持って挑まなければならない道です。しかし、頑張った分、達成感はひとしお! 赤牛岳山頂では、北アルプスの雄大な山々、続く稜線、その奥には槍ヶ岳まで見える絶景が待っています。
【4日目】6時間15分/ 13km
奥黒部ヒュッテ(120分)→平ノ渡場(黒部川対岸連絡船に乗る※事前確認必須)⇒平ノ小屋(210分)→ロッジくろよん(25分)→黒部湖(20分)→黒部ダム
【このコースの醍醐味④】エメラルドグリーンに輝く黒部湖
奥黒部ヒュッテから黒部湖への道のりも緊張感あるコースです。丸太ハシゴによるアップダウンが多く、崖につくられた狭い登山道は下ノ廊下を思わせるような箇所も。平ノ渡場⇒平ノ小屋は「黒部川対岸連絡船」に乗って黒部湖を渡ります。必ず運行情報を事前確認しましょう。
たどりついた黒部ダムは、自然の中になだらかなアーチを描く大建造物。迫力のある光景を見に多くの観光客が訪れています。
【3泊4日トータル】27時間52分 / 44.6km
重い荷物を背負って長距離を歩くわけですから、日々疲労が蓄積。最後に歩く読売新道はかなり足にこたえるコースなので、バテないように歩かなければなりません。その反面、大きな達成感や人の少ない秘境を味わえることが、登山者を魅了しています。
黒部の駅にある階段から展望台まで上がると、北アルプスが一望でき、例年6月下旬~10月中頃には大迫力の観光放水も見られるので、ぜひ立ち寄りましょう。
▼読売新道を歩く縦走コースの山を詳しく見る
憧れの長~い縦走コース目標に、山歩きを楽しもう!
憧れの縦走コースは、感動の景色の連続です。朝日や夕日に染まる山々を見ることができるのも縦走ならでは。人生で忘れられない山行になるのではないでしょうか。ぜひいつか、何日も山の中にいられる幸せをかみしめて、歩いてみてください!
今回紹介した山やコースの難易度・必要体力度については、「山のグレーディング」を参考にしてみてください。
▼山のグレーディングについて詳しく見る