富士登山の前に登っておきたい! 練習にぴったりの山5座【関東】

登山道に渋滞ができるほど、毎シーズン多くの登山者で賑わう富士山。登山未経験者でも登れるとはいえ、標高日本一の山。本格的な登山装備や十分な体力が必要です。無事に登頂できるのかと心配な人も多いのでは? この夏、富士山に登る予定の人は、富士登山前に近くの山を歩いてみるのが◎。事前に登山を経験することで、富士登山に活かせる発見が必ずあります。では、富士登山の練習に丁度良い山はどこなのでしょうか?


アイキャッチ画像出典:PIXTA

富士山に登る前に、登山の練習をしたい!

富士山
撮影:YAMA HACK編集部
「人生で一度は登ってみたい!」と誰しも願う日本のシンボル富士山。日本一標高が高い山ではありますが、登山道は整備されており、登山未経験者でも挑戦できるため、毎シーズン多くの人が登頂しています。昨年2017年の開山期間中の、富士山8合目における登山者数の合計は約28.5万人だったそうです。
(参考:環境省
富士山登山の前に登山の練習をする人
出典:PIXTA
富士登山の難易度はそれほど高くないといっても、本格的な登山であることに変わりありません。山道を歩く十分な体力が必要ですが、「何事もなく山頂までたどり着けるだろうか」と不安に思い、富士登山前に練習を考えている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、富士登山前のトレーニングにおすすめの山をご紹介します。

まず、富士登山のルートがどんな道なのかを確認してみよう!

富士山の登山ルートは、どのくらいの時間や距離を歩き、どんな道なのかを把握していますか? 自分が登る予定のルートを知ることで、当日までにやっておきたいトレーニングが見つかるはずです。ここでは、主に4つある富士山のルートのうち、6割以上の人が選んでいる1番人気の『吉田ルート』について見てみましょう。

時間はどのくらい歩く?

吉田ルート五合目付近
出典:PIXTA(富士山五合目付近)
吉田ルートのコースタイムは、登り370分/下り245分(休憩時間は含まない)。一般的なツアーは1泊2日の行程です。

 
 ツアースケジュールの目安
13:30 五合目より登山開始
18:30 八合目の山小屋到着
20:00 消灯・就寝
1:30 山頂へ出発
4:30 山頂到着
4:30~5:30 ご来光
6:30 下山開始
10:30 五合目到着
 

1日目は五合目から八合目まで約4時間の登り。2日目は八合目から山頂まで約3時間の登りと、山頂から五合目までの下り約4時間のトータル約7時間の山行となります。

日常でも3時間以上歩き続けることは中々ないのではないでしょうか。山道を歩くのはさらに体力がいること。まずはウォーキングからでも良いですが、1日で3~5時間歩くことのできる山で登山を体験し、山道の歩き方や自分の体力を確認しておくのがベターです。


標高はどのくらい上がる?

吉田ルート六合目
出典:PIXTA(富士山六合目付近)
五合目から八合目は距離にすると約4km、八合目から山頂は約3kmです。距離だけでみると短く感じるかもしれませんが、登山道は急な場所もある山の斜面。通常の3~4kmを歩くのとは訳が違います。登山未経験者の場合、平坦な道の数倍辛く感じるかもしれません。

 
     標高
五合目 2,305m
八合目山小屋 3,200m前後
山頂 3,776m
 

登山開始地点の五合目と山頂では、1,471mの標高差があります。八合目では標高3,000mを超え、高山病になってしまう人も多いので注意。こまめな休憩や水分補給が必要です。自分に合った休憩のペースや登山に必要な水の量を知るためにも、富士登山前の事前練習は有効です。


登山道はどんな道?

吉田ルートの岩場
出典:PIXTA(富士山吉田ルート岩場)
吉田ルートでは、岩場・砂礫・階段と様々な道を経て山頂を目指します。

 
          吉田ルートの登山道
五合目→六合目 平坦な道
六合目→七合目 やや急、樹林帯の中の広いジグザグ道・急な岩場のある道
七合目→八合目 さらに急な岩場のある道
八合目→九合目 砂礫の道・階段の道
九合目→山頂 勾配のある岩場の道
山頂→六合目 砂礫の道
六合目→五合目 樹林帯の中の道
 

岩場は特に、慣れていないと歩きづらい道です。怪我をしないためにも、事前に岩場のある山歩きを練習しておくと安心。

また、吉田ルートの下りはひたすら砂礫道を下っていくため、膝など足への負担が大きい道です。練習登山での状況によっては、トレッキングポールを用意するも良し。富士登山当日に履く予定の登山靴を履き慣らしておくことも大切です。


では実際に、富士登山前に登ってみるのであれば、どこの山が良いのでしょうか?

【関東】富士登山の前の練習に! おすすめの山5座

身近な山にも、富士山と似たような登山道を歩ける山があります。富士登山の前に、登山を経験しておいて損はなし。練習におすすめの山を5座ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

筑波山(877m)

筑波山の登山道
出典:PIXTA
ロープウェイで手軽に登れるイメージの筑波山。富士登山の練習であれば、ロープウェイを使わずに登りましょう。木の階段や岩場もあり、想像以上に登り応えがあるはずです。山頂まで到達して体力に余裕がなければ、下山はロープウェイやケーブルカーを利用できるので安心。はじめの一歩に丁度良いのではないでしょうか。


金時山(1,212m)

金時山山頂
撮影:YAMA HACK編集部
「ただ練習のために登山をするのはしんどい…」という人もいるかもしれません。そんな人はぜひ金時山へ。箱根外輪山の北側に位置する金時山は、富士山の展望が抜群。山頂では目標の山を望みながら、山小屋名物のきのこ汁やカレーうどんを食べることできるので、モチベーションがさらに上がるのでは! 登山コースがたくさんあるので、コースを変えて何回か登ってみるのも◎。様々な登山道を体感することができます。


大山(1,252m)

丹沢大山の階段
撮影:YAMA HACK編集部
神奈川県西部の丹沢大山。中腹の標高700mまでケーブルカーで行くことができますが、ぜひ歩いて登ってみましょう。ケーブルカーだと6分のところ、歩くと約45分です。これでもかというくらい階段が多いので、体力づくりにもってこい!

大山ケーブル駅と大山山頂の標高差は約845m(コースタイム2時間10分 / 2.5km)。富士山五合目と八合目の標高差は約895m(コースタイム3時間10分 / 3.9km)。吉田ルートより大山の方がコースタイムも短いので、八合目まで登る練習としてぜひチャレンジしてみては。


塔ノ岳(1,491m)

塔ノ岳の登山道
出典:PIXTA
表丹沢の最高峰である塔ノ岳。主要な登山ルートが5つあり、目的にあったルートを選べます。最短の大倉尾根コース(通称:バカ尾根)でもコースタイムは6時間、距離は約13.4km。まさに、山道を長く歩く練習にぴったりの山です。ゆるやかな登り坂から始まり、途中から傾斜の急な場所や階段が連続する場所が登場。富士山を想定した実践練習にぴったりです。


日光白根山(2,578m)

日光白根山の登山道
出典:PIXTA
標高の高い山の雰囲気を味わうなら、日本百名山の中で関東最高峰である日光白根山がおすすめ。ロープウェイの山頂駅から山頂まで往復で約5時間。頂上付近は砂礫道なのが特徴です。富士山と同じく火山だからこそ、砂礫道の登山道を歩く経験ができます。訪れる際には、必ず火山の活動状況を確認しましょう。

気象庁|日光白根山の活動状況

富士登山の前に、登山を経験しておくに越したことはない!

富士山の山頂からご来光を望む人々
出典:PIXTA
身近な山で登山を経験しておくと、山のこと、自分の体力のこと、必要な装備のことなど、富士登山で大切なことや気をつけたいことを事前に確認することができます。そうすることで、気持ちにも余裕を持って富士山に登ることができるはず。安全で楽しく、無事に富士登山を成功させるためにも、ぜひ一度山に登ってみてください。その際は、登山経験者と一緒に行き、歩き方のコツを教えてもらいましょう!


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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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