まるでユートピア! お花畑が広がる山おすすめ7座
「お花畑は見たいけど登るのはつらい……」という人もいるかもしれません。でも大丈夫! 初心者でも登れる山や、ロープウェイで上がった周辺の散策だけでもお花畑を楽しめる山もあるんです。
絶景のお花畑に出会える山を厳選して7座ご紹介しますので、ぜひ山行計画の参考にしてみてください!
大雪山(2,291m)/北海道
旭岳ロープウェイに乗って標高1,600mの姿見駅へ上がり、展望台や夫婦池、姿見の池を周る約1時間のコースで、日本最大級の高山植物の大群落を見ることができます。
ベストシーズンは7月~8月。チングルマの絨毯やエゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ミヤマリンドウなど、たくさんの花が咲き誇り、お花畑を見ることができる時期が日本で最も長い山です。
鳥海山(2,236m)/秋田・山形
鳥海山でお花畑を楽しむなら、象潟口コースがおすすめ。登山口が森林限界を越えているので眺めが良く、整備された歩きやすい登山道です。スタートしてから2時間ほどの七合目、御浜の小屋周辺に見事なお花畑が広がっています。
7月~9月にかけてさまざまな高山植物が咲きますが、中でも見ておきたいのが鳥海山の固有種であるチョウカイフスマやチョウカイアザミ。チョウカイフスマは白い星型の花びらが特徴で、チョウカイアザミは濃紫色の花を下向きに咲かせています。
火打山(2,462m)/新潟
火打山で一番お花畑が見事なのは、山頂手前の高谷池から天狗の庭にかけての湿原です。お花畑のシーズンは6月下旬から8月。白いワタスゲが一面に広がり、ワタスゲが終盤になるとハクサンコザクラの群生が見られます。
白馬岳(2,932m)/長野・富山
白馬岳もまた高山植物の宝庫として知られている山。初心者にもおすすめなのは、栂池パノラマウェイのロープウェイであがったところにある栂池自然園の散策です。7月下旬~8月上旬にかけて、ワタスゲやニッコウキスゲのお花畑が広がります。
登山道では天狗原がお花畑スポット。ワタスゲの群落やタテヤマリンドウ、ハクサンコザクラなどの花々を見ることができます。
木曽駒ケ岳(2,956m)/長野
駒ケ岳ロープウェイで一気に2,612mの千畳敷駅まで上がることができ、駅周辺散策だけでも広大なカールとお花畑を見ることができます。シーズンは、7月中旬~8月上旬。チングルマや、イワカガミ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲなどが咲き誇ります。尾根付近の岩場や砂地では、中央アルプス固有種のエーデルワイスに似たヒメウスユキソウを見ることができます。
白山(2,702m)/石川・岐阜
白山は、白山に由来する花20種のほか、300種以上の高山植物が見られる山。高山植物を見に行くのなら、砂防新道や観光新道を歩くのがおすすめです。シーズンは7月下旬から8月上旬で、砂防新道ではミヤマキンポウゲやヨツバシオガマ、カラマツソウなどが見られ、観光新道ではタカネマツムシソウやハクサンシャジンを見ることができます。
北岳(3,193m)/山梨
登山口の広河原から山頂付近まで、多くの花を見ることができます。北岳の固有種であるキタダケソウは雪融け直後の6月中旬から下旬にかけて咲きますが、お花畑のベストシーズンは7月。ミヤマキンバイやオヤマノエンドウ、ハクサンイチゲなどのお花畑を楽しむことができます。
ベストシーズンに、お花畑が広がる山へ!
高山に広がるお花畑を目にしたときの感動は、何度味わっても忘れられない光景です。登山をしながら横目で楽しむのも良いですし、お花畑だけをゆっくりと見に行くのも良いですね。ぜひベストシーズンに訪れてみてください!