スノーシューの選び方とおすすめモデル【山岳ガイドQ&A付き】

2019/11/13 更新

雪上歩行の効率を上げるアイテム「スノーシュー」。現役の山岳ガイドがスノーシューの正しい選び方を伝授します!よくあるQ&Aや使い方についても詳しく解説。おすすめのスノーシューもご紹介しますので、今シーズンにスノーシューの購入を検討している方は必見です!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

スノーシューとは?選び方とQ&A

スノーシュー赤
出典:PIXTA
スノーシューとは、雪の上を効率よく歩くための道具。ブーツをはいた上に装着して接地面積が広くすることで、足が雪に埋まらずに歩けるようになります。深い雪の上を歩く際には、歩行スピードも上がり、疲労を軽減してくれる便利な道具です!

スノーシューの選び方

青いスノーシュー
出典:PIXTA
①スノーシューの種類
スノーシューは大きく分けて2種類。一つは平坦地用で、もう一つは登山用です。大きな違いは、平坦地用は大きく浮力が高いのに比べ、登山用は小さめで、小回りが利く所です。

②目的に合わせて選ぶ
平坦地を歩く「スノーシューハイク」などであれば、軽くて接地面積の大きなものを選ぶと良いでしょう。
登山に使用する場合は、小さめで金属の刃がたくさん付いている物がベスト。また斜面上でも踵を上げて、足を水平に保ってくれる『ヒールリフター』が付いている物がおすすめです。

スノーシューの使い方

雪原をスノーシューで歩く
出典:Flickr/kcxd
①装着する
靴の裏についた雪をよく取り除きます。そしてスノーシューの右左を確認して、バックルを締めます。あまり強くは締めなくて大丈夫ですが、足がずれない程度に締めます。これで装着完了です。近年のスノーシューは、とても着脱しやすくなっています。

②歩いてみる
さあ雪の上を歩いてみましょう!左右のスノーシューがぶつからないように、少し足幅を広げて歩きます。ポールがあるとバランスが取りやすくなります。あとは思いのままに雪の上を歩いてください。とても簡単に扱える所がスノーシューの良い所です。

よくあるQ&A

スノーシューとワカン
撮影:山田祐士

スノーシューとワカンの違いは?

ワカンは日本伝統の道具です。猟師や山で作業する人たちが使っていました。スノーシューは西洋で生まれた道具です。ワカンが、足より一回り大きなサイズであるのに対し、スノーシューはワカンよりずっと大きなサイズです。

スノーシューとワカンのメリット・デメリットは?

【スノーシュー】

メリット:
とても浮力が大きく、ふわふわの深雪の上でもズボッと埋まってしまうことが少ないです。広い平原や、傾斜の緩い山登りに適しています。
デメリット:
傾斜の急な山道や、斜面のトラバース(水平移動)では、グリップ力が弱いので歩きにくいです。また重量も割とある為、装着しない時の持ち運びが大変です。

【ワカン】
メリット:
圧倒的に軽いのが特徴です。グリップ力も割とあり、急斜面・トラバースでも安心して歩けます。またアイゼン(氷雪用スパイク)との併用も可能です。
デメリット:
接地面積が小さい為、スノーシューに比べ浮力が劣ります。また少し複雑なひも締めの為、着脱が面倒です。

 
 スノーシューを履いている人
出典:PIXTA

スノーシューを履くときの靴はどんなものが良いですか?

極寒地以外では、夏用登山靴でOKです。極寒地ではスノーブーツか、冬山登山靴が必要です。長時間使うときは、バンドの締め付けによる足のうっ血を防ぐ為に、甲がある程度硬い靴を選ぶ必要があります。


おすすめスノーシュー3選


MSR EVO スノーシュー

入門者向けでありながら、頑丈で適度なたわみもあり、グリップ力も抜群。MSRのラインナップの中で最も軽い為、足の疲れも軽減が期待できる。ヒールリフターが付いていないので、斜面の登高には不向き。緩やかな雪原を歩くのに最適。
ITEM
MSR EVO スノーシュー
サイズ:21×56cm
重量(ペア):1.63kg
定価:¥20,000+税

シーズン中、知人に借りて使用してみたのですが、中々良くて自分でも購入を決意。シーズン終わりを狙って購入しました。性能は文句なしで、来シーズンが楽しみです。


MSR REVO アッセント スノーシュー

鋸刃のフレームが、傾斜地で強力なグリップ力を発揮する。ヒールリフター装備で、急斜面での疲労も軽減。ワカンほどの走破性は期待できないものの、荒い山道でもぐいぐい前進できる優れ物。
ITEM
MSR REVO アッセント スノーシュー
サイズ:20.5×56cm(22インチ)、20.5×64cm(25インチ)
重量(ペア):1.95kg(22インチ)、 2.13kg(25インチ)
定価:¥36,000+税(22インチ)、¥36,000+税(25インチ)

登りは、なんの問題もない(^^)
先日、雪山で試運転しましたが
ゲレンデ歩きや急登では滑る事なく快適に登れました。
耐久性も良いようで何度か枝に引っかかったりしても破損する事なく無事下山する事が…出来ました。
さすがッMSRです。
Explorerにした理由は、装着が簡単な事と下りで多少滑りながら楽に歩くためです。


MSR ライトニング アッセント

板状フレームががっちり雪面を捉えてくれる。デッキも従来モデルより頑丈になり、信頼性アップ。値段がやや気になるが、そのパフォーマンスはMSR随一レベルのアイテム。ヒールリフター装備。
ITEM
MSR ライトニング アッセント
サイズ:(22インチ)20×56cm、(25インチ)20×64cm、(30インチ)20×76cm
重量(ペア):1.84kg(22インチ)、1.91kg(25インチ)、 2.20kg(30インチ)
定価:¥44,000+税(22インチ)、¥44,000+税(25インチ)、¥44,000+税(30インチ)

安定した品質
すごく軽量で淵のグリップもよく、作りがしっかりしていて非常に扱いがいいです。また、ヒールリフターの着脱が従来のエボなどに比べて圧倒的に使用しやすいです。きつい登りでは力を発揮するリフターも、平坦な場所や、下りでは邪魔なだけですので、すぐに切り替えできるのは非常に良かったです。エボは力がかなり必要でなかなか切り替えがしにくく困っていました。レボと迷っている方も多いと思いますが、値段を考えると背伸びしても満足する商品ではないでしょうか。


スノーシューを履いて雪上を歩こう!

雪の上のスノーシュー
出典:PIXTA
スキーやスノーボードと違い、スノーシューは特別な技術を必要としません。その為多くのハイカー、自然愛好家に利用されています。険しい雪山はちょっとという方でも、スノーシューを履いて上高地や霧ヶ峰、北八ヶ岳の森などを歩くだけで、素晴らしい自然体験ができます。是非この冬にスノーシューを始めてみてください!


    紹介されたアイテム

    MSR EVO スノーシュー
    サイトを見る
    MSR REVO アッセント スノーシュ…
    サイトを見る
    MSR ライトニング アッセント
    サイトを見る
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    山田 祐士
    山田 祐士

    社団法人日本アルパインガイド協会認定 アスピラントガイド 1978年、北海道生まれ。 高校山岳部に入部してから現在まで、20年以上に渡って山登りを続けています。 大学に入ってからは、アルパインクライミングやフリークライミングに没頭していました。 冬の谷川岳や穂高が好きなフィールドです。 谷川一ノ倉沢や幽ノ沢、穂高のバリエーションルートのガイドが最も得意です。 また、海外登山も好きで、マッターホルンなどの登頂経験もあります。 趣味は山で淹れる珈琲です。皆さまに最新の登山情報をお送りするべく、日々勉強をしています。

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