「こんな人とは一緒に山に行きたくない!」 さて、どんな人?
登山仲間のふとした行動や態度にがっかりしたことはありませんか?
このたび、YAMA HACKの公式SNSにて『登山同行者のがっかりする行動・態度』についてのアンケートを実施。「登山中にガッカリする同行者の行動は?」の質問に、下記の選択肢の中から、とくに嫌な行動を5つ選んでもらいました。
今回は265名の方に回答いただきました。ご協力ありがとうございました!
結果発表!登山中にがっかりする同行者の行動TOP5
選択肢すべて嫌だという人も多かったと思いますが、選んだ人の割合が多かった行動の上位5つを発表します!
【第5位】山行計画にふさわしくない装備でくる(36.2%)
せっかくの登山も、ふさわしくない服装や必要な装備もなく参加する人がいると、予定通りに行動できなかったり、場合によっては命に関わる事態に見舞われたりすることも。 例えば、本格的な雪山へ登るのに「軽アイゼン」では無謀すぎますよね。
本人だけでなく登山を楽しみにしていたメンバー全員が困ってしまうので、登る山のレベルに合わせた装備で挑みましょう。まずは、登山行程とお互いの技量や持ち物を事前にしっかりと共有・確認しておくことが大切です。
【同率第3位】危険な場所でふざける(46.8%)
登山中は気をつけていても、思わぬ事故に遭う可能性は誰にでもあります。ちょっとふざけただけ……が取り返しのつかないことになりかねません。
岩場や鎖場、断崖絶壁、急斜面、崩壊地、狭い登山道など……万一があった場合どうなるか、想像力を働かせて行動したいものですね。
【同率第3位】まわりの登山者に暴言を吐く(46.8%)
気に入らないことがあって暴言を吐かれても困りますし、喧嘩などのトラブルに発展しかねません。「どけ」「邪魔だ」「早く行け」など心ない言動は控え、臨機応変に譲り合って、お互いに配慮することが大切ではないでしょうか。
また登山中には、マナー違反の登山者を注意しなければならない場面があるかもしれません。そんなときも、感情的にただ怒鳴るのではなく、何がどうしてダメなのかを冷静に伝えてあげましょう。登山を始めたばかりで山のマナーを知らないだけ、ベテラン登山者でも勘違いをしているだけ、ということもあるものです。
【第2位】採ってはいけない植物やきのこを採取する(48.3%)
植物を採取することも環境破壊のひとつ。また、国立公園内など場所や植物の種類によっては懲役や罰金に処せられる犯罪となります。
写真撮影のために立ち入り禁止の場所に入るなども同じく自然にダメージを与える行動。これから先も登山を楽しむためにも、自分たちのフィールドを大切にしていきたいですね。
【第1位】ゴミや汚水を自然の中に捨てる(72.8%)
ゴミのポイ捨ては、いつどこで見ても気分のいいものではありません。とくに山では、捨てられたゴミのせいで生態系が崩れてしまう可能性や、タバコのポイ捨てが山火事の原因になることもあります。
何より美しい山が汚れていくのを見るのは悲しいですよね。登山中に出たゴミをすべて持ち帰ることは、最低限のマナーです。
【順位全部見せ】アンケート結果まとめ
気になるアンケートの結果を15位まですべて発表します。
1位の「ゴミや汚水を自然の中に捨てる」や2位の「採ってはいけない植物やきのこを採取する」など、環境に対する配慮不足な行動にがっかりしてしまう方が圧倒的に多い結果となりました。
トップ5には入らなかったものの「疲れてくると機嫌が悪くなる」「ゆっくり歩いている先行者やパーティをせかす」など、配慮に欠けた行動にがっかりする方も多数。
ペースへの配慮、疲れた時の振る舞いなど、ちょっとした行動に人間性が出てしまうもの。登山中に同行者や周囲の人から嫌がられないためにも、自分が困った行為をしていないか気をつけるきっかけにしてみてください!
本当にあった!みんなの“がっかり”エピソード
今回のアンケートでは、「登山中にがっかりした同行者の行動」について、具体的なエピソードも伺ってみました。読者から寄せられた声で多かった行動をいくつかピックアップして紹介します。
ご回答いただいた皆さん、ありがとうございました!
カップラーメン残り汁エピソード


ランキング1位「ゴミや汚水を自然の中に捨てる」の具体的なエピソードとして、カップラーメンの汁を山中に捨てているのを目撃した人が多数。植物の生態系を壊してしまったり、危険な生物を招き寄せてしまったりする可能性があります。残ってしまった汁は飲み干すか持ち帰るのが山のマナーです。
トイレ問題エピソード


先程のラーメン残り汁問題に続いて、自然や周囲の人への配慮に欠けたエピソードです。主に男性による困った行動でこちらも多くの声が寄せられました。
うっかり出くわしてしまうと非常に困惑しますし、当然環境への負荷も懸念されます。トイレの場所をチェックして登山計画を考えたり、必ず携帯トイレを持参して山へ出かけたいものですね。
自分勝手なペース配分や行動エピソード
8〜10位「ゆっくり歩いている先行者やパーティをせかす」「ひとりで先にどんどん登っていく」「対向者とのすれ違い時に我先にと進む」「すれ違う相手が挨拶をしても返さない」の具体的なエピソードとして、ペース配分に関するエピソードが多数挙がっていました。


という同行者を置き去りにするケースが多数。昨今では、グループで山へ行っても「ソロ気分」で登ってしまう人も多いといいます。他にも……


本人としては気を遣って「先に行って」と言っているのかもしれませんが、山中で別行動となることは避けるべき事態です。何かトラブルがあっても助け合うことができず、最悪の事態に陥ることさえあるのです。
グループ内で経験差がある場合、より経験のある人は全体の力量を把握した上で、配慮あるペース配分を心がけたいですね。
思いやりを持って登山を楽しもう!
自身の登山中の言動に、思い当たる節はあるでしょうか?
他のスポーツと違い、登山は厳格なルールがありません。自分で考えて行動するというシンプルなアクティビティだからこそ、自然と他の登山者への配慮やリスペクトを忘れずに、山を楽しみましょう!