パーティで登山をする時に気を付けるべき8つのこと【登山編】

単独行とパーティ登山とでは、魅力、注意すべきポイントも変わってきます。もしあなたがパーティのリーダーとなった時に、必ず気を付けておきたいことをまとめました。どんなシチュエーションでも正しい判断ができるように、出発前にぜひチェックしておきましょう。

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

パーティ登山と単独登山はちがう?

パーティ登山
撮影:YAMA HACK編集部
単独行での登山と違い、複数人で登るパーティ登山はいつも話せなかったことを話したり一緒に感動を共有したり、協力し合ったりすることができます。でも、その分気ままな単独行よりも気を付けるべきことも増えてくるのも事実。今回はパーティ登山ならではの気を付けるべき点やリーダーがとるべき行動を8つに絞ってご紹介します。

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正しい判断はできてる?出発まえに必ずチェックしておきたい8つの注意点

どのような並びで歩くのが良い?

パーティの並び
出典:YAMA HACK編集部
一般的にはリーダーが最後尾、サブリーダーが先頭といわれていますが、実際に統率のとれたパーティでは、リーダーが先頭・サブリーダーか2番目に力量のある人が最後尾という並びが多いです。

リーダーのすぐ後ろには、一番経験と体力のない人、その後ろは経験のない人から順に経験のある人という並び方が良いです。一番経験と力量のない人に対し、リーダーが技術的なことを指導しやすいこと、初心者の様子を見やすいこと、そして初心者の体力の移り変わりを見やすいからです。初心者が何名かいる場合は、リーダーの後ろをローテーションで並び替えして、リーダーと近くでコミュニケーションできる機会を均等に作ることが大切です。

リーダーが持っておいておいた方がいいものは?

ファーストエイドキット リーダーは団体装備としてメンバーの緊急事態に備えた装備を用意しておくことが必要です。

・ビバーク用具(メンバー全員が座って入れるサイズのツェルト、ガスストーブ・小鍋・ガス缶、どこでも火を起こせるメタなど)

・ファーストエイドキット

・修理キット(ダクトテープ・針金・軽量コンパクトな工具)

・細引き(7㎜径×10mぐらいの切り売りロープ)

修理キットはテントや登山靴のソール剥がれなど、様々なシーンで使うことができます。また、細引きは持っていくだけでなく、事前にロープワーク講習会やロープワークハウツー本で学習をしておくようにしましょう。


リーダーの指示には絶対従うべき?

登山 リーダー
出典:PIXTA
パーティ登山ではリーダーの指示に従うのが原則ですが、そこはお互い人間。リーダーの判断に対して、自分は納得できない!ということがあった場合もあるはず。メンバーが納得できないことがあれば、遠慮せず落ち着いてリーダーに意見を述べましょう。リーダーは意見交換を活発に行わせ、それを踏まえて最終決定をすれば良いです。

どうしてもペースが遅い人がいる場合はどうすればいい?

疲れた登山者
出典:PIXTA
一番体力のないメンバーにペースを合わせる必要があります。隊のペースが著しく遅れている場合、宿泊地の変更や、エスケープルートの選択も早めに検討しておく必要があります。何度も一緒に行っているメンバーの場合は、次の集合地を明確にして別行動することもできますが、原則として同一行動を心掛けるようにしましょう。体力・経験のない人は、誰も見えなくなってしまうと、途端に不安になってしまいます。初心者を後ろに置いて行かないように注意しましょう。

後から追い抜いてくる人がいるときはどう対応するのが正しい?

登山パーティ
出典:PIXTA
自分のパーティのスピードが遅い場合、早く登りたい他の登山者の事も考え、声を掛け合って道を譲りましょう。道を譲るタイミングは、メンバー全員が安全に退避できる場所で。さらに譲る側は、登山道の山側に退避しましょう。すれ違う時にぶつかって、転落するのを防ぐ為です。追い抜きたい時は、先を歩いているグループの人に一声挨拶をし、追い抜いても良いか尋ねて交渉しましょう。決して狭い箇所で無理に抜かしてはいけません。


危険個所はどういう風に通過すればいい?

危険個所の通過
出典:PIXTA
岩場や沢の渡渉時は、リーダーが危険個所で、メンバー全員が通過できるまで、ケアしてあげましょう。手を取ったり、足の置き場を指示したりするだけで、初心者は安心して通過できます。リーダーはさらに、危険個所を通過した後、どこで待っててもらうかも指示してから、危険個所に入りましょう。

いざ山に来たら装備が足りないメンバーがいたらどうする?

登山道具
出典:PIXTA
足りない装備を代替品で補うことができたり、他のメンバーが予備品を持っていれば、予定通り登山続行で良いですが、アイゼンやピッケルなど、持っていないと危険が伴う物の場合は、ルート・エリアを変更して、現状装備で安全に行ける山を選ぶのが良いです。ただしコースの急な変更は、下調べもしていないこともあり、それはまたリスクを伴うので、一度解散して延期することが一番の安全な道です。

けがや病気で動けない人が出た時はどうすればいい?

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出典:PIXTA
症状の程度によりますが、怪我・病気の人が動けない場合、山小屋や警察・消防に救助要請をしましょう。もし救助要請などで別行動を余儀なくする場合は、原則2人で行動するようにしましょう。そして要救助者には2人付き添って、一人は要救助者の様子を見て、もう一人は連絡・指示係を担当します。2次遭難を防ぐ為に大事な事です。明らかに緊急を要すると判断できる場合、出来るだけ早く救助機関(警察・消防など)に電話連絡しましょう。

頼れるリーダーがいるからメンバーも安心して登山できる

初心者や経験の浅いメンバーは危険個所や緊急事態でどのように行動すればいいのか、常に不安を抱えています。的確な判断をしてメンバーを安心させたり、常に全員の様子をうかがいながら楽しく登山を終えられるようにするのがリーダーの役目。適度な緊張感と信頼関係をもって臨むようにするのが大切です。

 

監修/山田 祐士(社団法人日本アルパインガイド協会 アスピラントガイド)

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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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