パーティで登山をする時に気を付けるべき8つのこと【登山編】
単独行とパーティ登山とでは、魅力、注意すべきポイントも変わってきます。もしあなたがパーティのリーダーとなった時に、必ず気を付けておきたいことをまとめました。どんなシチュエーションでも正しい判断ができるように、出発前にぜひチェックしておきましょう。
2022/12/27 更新
監修者
社団法人日本アルパインガイド協会認定 アスピラントガイド
山田祐士
社団法人日本アルパインガイド協会認定 アスピラントガイド
1978年、北海道生まれ。
高校山岳部に入部してから現在まで、20年以上に渡って山登りを続けています。
大学に入ってからは、アルパインクライミングやフリークライミングに没頭していました。
冬の谷川岳や穂高が好きなフィールドです。
谷川一ノ倉沢や幽ノ沢、穂高のバリエーションルートのガイドが最も得意です。
また、海外登山も好きで、マッターホルンなどの登頂経験もあります。
趣味は山で淹れる珈琲です。皆さまに最新の登山情報をお送りするべく、日々勉強をしています。
山田祐士のプロフィール
制作者
YAMA HACK編集部
YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。
YAMA HACK編集部のプロフィール
アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
パーティ登山と単独登山はちがう?

撮影:YAMA HACK編集部
単独行での登山と違い、複数人で登るパーティ登山はいつも話せなかったことを話したり一緒に感動を共有したり、協力し合ったりすることができます。
でも、その分気ままな単独行よりも気を付けるべきことも増えてくるのも事実。今回はパーティ登山ならではの気を付けるべき点やリーダーがとるべき行動を8つに絞ってご紹介します。
▼準備編はこちら
正しい判断はできてる?出発まえに必ずチェックしておきたい8つの注意点
どのような並びで歩くのが良い?

出典:YAMA HACK編集部
一般的にはリーダーが最後尾、サブリーダーが先頭といわれていますが、実際に統率のとれたパーティでは、リーダーが先頭・サブリーダーか2番目に力量のある人が最後尾という並びが多いです。
リーダーのすぐ後ろには、一番経験と体力のない人、その後ろは経験のない人から順に経験のある人という並び方が良いです。一番経験と力量のない人に対し、リーダーが技術的なことを指導しやすいこと、初心者の様子を見やすいこと、そして初心者の体力の移り変わりを見やすいからです。初心者が何名かいる場合は、リーダーの後ろをローテーションで並び替えして、リーダーと近くでコミュニケーションできる機会を均等に作ることが大切です。
リーダーが持っておいた方がいいものは?

リーダーは団体装備としてメンバーの緊急事態に備えた装備を用意しておくことが必要です。
修理キットはテントや登山靴のソール剥がれなど、様々なシーンで使うことができます。また、細引きは持っていくだけでなく、事前にロープワーク講習会やロープワークハウツー本で学習をしておくようにしましょう。