危険個所はどういう風に通過すればいい?
岩場や沢の渡渉時は、リーダーが危険個所で、メンバー全員が通過できるまで、ケアしてあげましょう。手を取ったり、足の置き場を指示したりするだけで、初心者は安心して通過できます。
リーダーはさらに、危険個所を通過した後、どこで待っててもらうかも指示してから、危険個所に入りましょう。
いざ山に来たら装備が足りないメンバーがいたらどうする?
足りない装備を代替品で補うことができたり、他のメンバーが予備品を持っていれば、予定通り登山続行で良いですが、アイゼンやピッケルなど、持っていないと危険が伴う物の場合は、ルート・エリアを変更して、現状装備で安全に行ける山を選ぶのが良いです。
ただしコースの急な変更は、下調べもしていないこともあり、それはまたリスクを伴うので、一度解散して延期することが一番の安全な道です。
けがや病気で動けない人が出た時はどうすればいい?
症状の程度によりますが、怪我・病気の人が動けない場合、山小屋や警察・消防に救助要請をしましょう。
もし救助要請などで別行動を余儀なくする場合は、原則2人で行動するようにしましょう。そして要救助者には2人付き添って、一人は要救助者の様子を見て、もう一人は連絡・指示係を担当します。二次遭難を防ぐ為に大事な事です。
明らかに緊急を要すると判断できる場合、出来るだけ早く救助機関(警察・消防など)に電話連絡しましょう。
頼れるリーダーがいるからメンバーも安心して登山できる
初心者や経験の浅いメンバーは危険個所や緊急事態でどのように行動すればいいのか、常に不安を抱えています。的確な判断をしてメンバーを安心させたり、常に全員の様子をうかがいながら楽しく登山を終えられるようにするのがリーダーの役目。適度な緊張感と信頼関係をもって臨むようにするのが大切です。