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マイルストーンの新作インサレーションウェア「ヒートウェイブ チタニウム フーディ&パンツ」

【弱点どこ!?】新作インサレーション“最強枠”は、マイルストーン「ヒートウェーブ チタニウム」で決定

インサレーションウエアにおいて、化繊中綿の進化は著しいものがあります。しかし、それでもダウンのよさは変わりません。どちらにしたらよいのか?と悩んでいるところに登場してきたのが、「ヒートウェーブ チタニウム フーディ」と「ヒートウェーブ チタニウム パンツ」です。

手がけたのは電球色のヘッドランプで知られるマイルストーン。保温性の高さはもちろん、実用性も装備。山で使える、使いたくなる化繊中綿ウエアです。この冬のインサレーションウエアは、コレで決まり!に思えます。

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目次

アイキャッチ画像:長谷川拓司

ダウンか?それとも化繊中綿か?

撮影:長谷川拓司

寒さが深まる季節。中厚手~厚手の保温着=インサレーションウエアを装備する季節です。そこで悩むのが、ダウン製がよいのか?それとも化繊中綿製がよいのか?です。

重量当たりの保温力はダウンの方が高く、身体を空気の層で包み込んでくれる気持ちよさがあります。だから、機能でも、着心地でも選ぶべきはダウン製のはずです。

ですが、私が所有している厚さ、形状の異なる5着のインサレーションウエアのうち、ダウンは薄手ジャケットが1着のみ。

なぜなのか?改めて考えてみると、ひとつはダウンの高価さが理由でした。バックパックを背負ったり、収納袋に入れて圧縮して負荷を掛けると、ダウンも化繊中綿も5年程着るとヘタってきて、当初のロフト、保温力が低下。買い替えをしなければならないため、買いやすい化繊中綿をチョイスしていました。

いまやダウン級の着心地!“化繊でいい”じゃなく、“化繊がいい”

撮影:長谷川拓司

水濡れによる保温力の低下の心配がないといわれる化繊中綿。ですが、水濡れするアイスクライミングをすることもなく、積雪期は低山や樹林帯での登山しかしない私レベルのハイカーにとっては、それがダウンを選ばない、化繊中綿を選ぶ理由にはなりません。

それよりも、5年程使用して買い替えを考えていろいろなインサレーションウエア試着をした際、“化繊中綿の進化に驚く”というのが、選択の大きな理由です。

今回紹介するマイルストーンの「ヒートウェーブ チタニウム フーディ」も、そうです。最初に袖を通した際に感じたのは、ダウンジャケットと変わらない軽い着心地と、空気の層に包まれる心地よさでした。そして、フロントファスナーを閉じると、じんわりと体が暖まってくるのを感じました。

チタンの力で体の熱を反射!マイルストーンの最新インサレーション

マイルストーン ヒートウェイブチタニウムフーディ
撮影:長谷川拓司

ヘッドランプだけでなく、近年はトレイルランニングやファストハイキングシーンで機能するウエアも多く手掛けるマイルストーン。この冬の新作は、「ヒートウェーブ チタニウム フーディ(¥39,600)」と「ヒートウェイブ チタニウム パンツ(¥29,700)」です。

商品名が意味するニュアンスはなんとなくわかると思いますが、端的に特長を表現すると、『チタンの力で体の熱を反射させる、フード付きのインサレーションジャケット&パンツ』です。

撮影:長谷川拓司

裏返してみると、上画像の通りです。スパッタリングというイオンの力でチタンを定着させた裏地が張られています。

この裏地はアルミコーティングされたエマージェンシーシート同様に、体の熱を反射する機能を装備しているそうです。

フーディは袖先以外すべてチタンコーティングされた裏地が張られていて、保温性を高めてくれます。着用後、じんわりと暖かさを感じられたのは、このチタンコーティングが機能していたからなのでしょう。

ちなみにスパッタリングで施されたチタンコーティングは、蒸着されたアルミコーティングよりも耐久性が高く、剥がれにくいことも特長のひとつに挙げられています。だから洗濯にも強いコーティングなのですが、まったく剥がれない訳ではないでしょう。

ですが、今回4回の山行での着用で、剥がれを感じる部分はありませんでした。とはいえ、1年、2年と使用した際にどうなるかは、わかりません。

チタンだけでなく、中綿素材もスゴいんです!

撮影:長谷川拓司

ヒートウェーブ チタニウム フーディ&パンツに採用されてている化繊中綿素材は、「クライマシールドAPEX」です。多くのアウトドアブランドが採用する「プリマロフト」と比較すると、クライマシールドの繊維は長く、プリマロフトは短いそうです。

さらにクライマシールドはシート状なので、表地と裏地に縫い留めるステッチを多く施さなくても偏りが発生せず、空気を蓄えやすい長い繊維と相まって、高い保温力を維持。上画像の通り、インサレーションウエアの多くに見られる隔壁やキルティングを施した縫い目がウエア表面にも、内部にもありません。

縫い糸や隔壁を設ける生地が不要な分、軽量化が望めます。一方のプリマロフトは綿状のため、偏りを防ぐためのステッチが基本的には必要です。

またウエアや寝袋として使用した際、シート状のクライマシールドは洗濯、圧縮を繰り返しても復元力が高いのでロフトがヘタることなく、保温力を維持。つまり耐久性が高いんです。

対してプリマロフトは洗濯、圧縮を繰り返すと、綿状のためロフトが減少。やや耐久性に弱点があるものの、その着心地はダウンに匹敵するソフトさで軽いといわれています。

ダウンのようなフンワリ感が心地いい!

撮影:長谷川拓司

中綿素材の特長を知ると、「耐久性はクライマシールド、ソフトさはプリマロフト」だと考えられます。しかし、それはあくまで素材の特長。その素材を使って、どういうウエアに仕立てるかで、そのウエアの特長は変わってきます。

マイルストーンは、どうしたのか?

クライマシールドを極薄の10Dミニリップストップナイロン生地に封入。その封入量は公表されていませんが、ウエア重量はLサイズの実測値300gとかなり軽量。その軽さは薄手インサレーションウエア同等ながら、ロフトは中厚手のインサレーションウエア同等。前述のチタンコーティングされた裏地も機能して、軽さに対して、保温力が高く、フンワリとした着心地です。

なによりも身体を空気の層で包んでくれる感覚は、かなりダウン的。化繊中綿ジャケットにありがちな、ペラペラした着用感は皆無です。

撮影:長谷川拓司

だから、「えっと、コレ、ダウンじゃないよね?」と、山でテストした際に、改めてマイルストーンのホームページを確認してしまいました。

前述の通り、クライマシールドは偏りを防ぐステッチをほぼ必要としないことも、300gという軽さに貢献しているのでしょう。中綿の偏りがでないのでコールドスポットもできず、化繊中綿なので濡れても保温力の低下は最小限。

だから夏山であれば、上画像のように軽量インナーシーツ+ヒートウェーブ チタニウム フーディ&パンツの組み合わせで、寝袋不要のテント泊も可能でしょう。もちろん、気温、個人差はありますが、装備の軽量化、コンパクト化に役立ってくれそうです。

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