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見た目はもはや「謎のコイル」。アメリカでは超メジャーな滑り止めを試して分かった実力

冬山の凍結した路面での行動に欠かせないのが、チェーンスパイクやアイゼンなどの滑り止めです。数多くのブランドから様々なアイテムがリリースされていますが、Yaktrax(ヤクトラックス)というメーカーはご存知ですか。

アメリカ発のこのブランドでは様々な滑り止めをリリースしていますが、とりわけ個性的なのがスパイク(爪)を使わずコイルでスリップを防止するアイテムです。

今回は代表的モデルのYaktrax PRO(プロ)にフォーカス。着脱方法から一般的なスパイク式との比較まで、そのポテンシャルを紹介します。



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目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

これ、滑り止めなんです。見た目がもはや「未知のギア」

底部に設置されているバネの様なパーツ
撮影:鷲尾 太輔

冬の雪道でスリップ防止に装着する足元のギアといえば、鋭い金属製で用途に応じた長さや本数の「爪」が底部に配置されたアイゼンが当たり前のように思い浮かぶでしょう。

しかし、そんな固定概念を打ち壊す不思議なギアを見つけてしまいました。それが今回紹介するYaktrax(ヤクトラックス)PROです。

一見するとただのバネ?

Yaktrax PROの底部に配置されているのは、菱形に張りめぐらされたバンドにグルグルと巻きつけられた、スチール性の「コイル」です。この「コイル」が、シチュエーションによっては「爪」以上の凄さを発揮してくれるのです。

アメリカでは超メジャー?

開発のきっかけはヒマラヤのシェルパたち
出典:PIXTA(開発のきっかけはヒマラヤのシェルパたち)

日本ではあまりメジャーではないYaktraxですが、実は1985年にアメリカで創業した40年以上の歴史を持つブランドです。ヒマラヤ山脈で氷雪の上を安定感抜群で歩くシェルパの歩きにヒントを得てコイル技術を開発、特許も取得しています。

「なぜ滑らない?」コイル式だけの“360度グリップ”の秘密

「爪」がないのに、なぜ雪面でスリップせずに踏ん張ることができるのか。実際に雪上を歩いてみて分かった「コイル」ならではのメリットが凄かったのです。

全方向への安定感

全方向へのスリップを抑制するコイル
撮影:鷲尾 太輔(全方向へのスリップを抑制するコイル)

通常のアイゼンは「爪」を雪面に直角的に刺して、でスリップを抑制します。いっぽうYaktrax PROはで滑りやすい雪面を掴む構造です。このため、前後左右・360°どの方向へ荷重しても滑りにくい独自の感覚を得ることができるのです。

雪がダンゴにならない!

ダンゴになってしまったチェーンスパイクの靴底
撮影:鷲尾 太輔(ダンゴになってしまったチェーンスパイクの靴底)

チェーンスパイクをはじめ「爪」で雪面をとらえるアイゼンの大敵が、爪と爪との間に雪が詰まってしまうダンゴ状態。こうなると雪の分だけ厚底になったただの靴と同じで、爪による滑り止め性能がなくなってしまいます。

Yaktrax PROは「爪」という突起物でなくコイルで接地するため、柔らかく湿った雪でも、ダンゴ状態になりにくいのが特徴です。

歩行感がとにかく自然

岩と干渉するとストレスになるチェーンスパイク
撮影:鷲尾 太輔(岩と干渉するとストレスになるチェーンスパイク)

チェーンスパイクをはじめ「爪」を利用した滑り止めは、雪面から露出した岩や舗装路などを踏むと、ガリっという嫌な感触と突き上げのショックがストレスになります。こうした状況が頻繁に発生すると、足に疲労が蓄積するのです。

Yaktrax PROのしなやかなコイルは、こうした雪以外の硬いモノを踏んでも、驚くほどストレスや違和感がありません。積雪量が少なくさまざまな路面状況が混在するようなシチュエーションには、ぴったりといえるでしょう。

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