パーティで登山をする時に気を付けるべき6つのこと【準備編】

友達や家族とグループを作って登山をするパーティ登山。自然に囲まれた環境での会話や絶景は最高ですが、事前にチェックしておかないとけがや遭難を招きかねない事態になる注意点もあります。特に初心者と初めて山に行くときにチェックしておきたい、パーティー登山の準備段階での注意点を解説します。

アイキャッチ画像出典:PIXTA

相手のこと、理解してますか?

グループ登山
撮影:YAMA HACK編集部
複数人でパーティを組んで登山に出かけるとき、どんなことを気を付けていますか?昨今、家族や友人との登山のほかにも、インターネットで知り合った同士で山に行ったり、ほとんど登山経験がない人がノリで集まり、不十分な装備だけで入山した結果トラブルや事故につながるといったことが後を絶ちません。
「もしも」のことがあった時、ソロ登山であれば自分自身の判断で動くことができますが、集団登山では指示系統やリーダーの判断が特に重要になってきます。

 

山中で気を付けるべき「登山編」はこちら


登山に行く前に!必ずチェックしておきたい6つの注意点

リーダーを決めること

パーティ登山
出典:PIXTA
天候や道迷いだけでなく、メンバー全員の状態を見ながら登山をする経験豊富な人をリーダーに置くようにしましょう。登山をする時は疲れるし、自分のことで精一杯になりがちですが、全員のペース配分や意思決定を行う指揮系統がなければチームの輪が乱れてしまいます。全員を俯瞰で見られるリーダーを決め、リーダーに従って登山をしましょう。また、登山主催者とリーダーは別でもOK。山に入ったらリーダーが指揮を取ります。

メンバーの名前と連絡先を把握してもらうこと

登山計画書
出典:PIXTA
近年ネット上のサークルなどで集まる登山が増えていますが、最初から最後までハンドルネームしか知らないということも実際にはあります。しかし、もしものことがあった時に、警察や病院、家族に伝える手段がないのはとても危険。もしもの時のために、名前や連絡先は交換しておくようにしましょう。

最低限、【名前・電話番号・住所・生年月日・血液型・緊急連絡先氏名/電話番号】を共有するとレスキュー機関にスムースに伝わります。

どこからどの山に登るか全員に知ってもらうこと

地図
出典:PIXTA
山に連れてきてもらう人は、意外とリーダーにすべてをゆだねがち。中には自分がどこの山に登るのかさえよくわかっていない人がいることも。道迷いやはぐれた時に、自分の大体の位置やどこに進むのかを把握するためにも、どの山にどういうルートで登るのか、メンバーに知ってもらう必要があります。

メンバーに登山の内容を理解してもらうためにリーダーが計画書を作成し、メンバー全員にあらかじめ共有することが大切です。計画書には、初心者でもわかりやすい、山域概念図や、行程表を盛り込むようにしましょう。

メンバーの経験値や体力の度合いを把握しておくこと

疲れた登山者
出典:PIXTA
登山初心者と体力のある経験者が何の情報交換もなく山に来ると、ペース配分や距離によっては初心者が全くついてこれず、「こんなはずじゃなかった・・・」という事態になることも。事前に相手の体力や経験値を把握し合い、無理のない山選びやペース配分を行えるようにしておきましょう。目標の山を登る前に、簡単な登山を行って、お互いの力量を知っておくとなお良いです。

どんな装備や道具を持ってくるのか確認し合うこと

登山道具
出典:PIXTA
里山であっても、登山をする時には登山道具を持っていくのが基本です。登山をするには厳しいスニーカーや防寒対策が全くされていなければ、山の中で動けなくなったり、けがをしてしまうことも考えられます。登る山とレベルを共有してうえで、どんな道具、服装で来るのがいいのかをしっかりメンバーに伝えるようにしましょう。また、複数人で使う団体装備も、事前に誰が何を持っておくのか確認しておくようにしましょう。


山岳保険に入っておくこと

保険のイメージ
出典:PIXTA
もしけがをしたり、最悪遭難してしまった時、医療費や捜索費など多額の費用が必要になってしまい、リーダーにはその責任が重くのしかかります。「もしも」のことがあった時のために、メンバー全員には山岳保険に入っておくよう周知しておきましょう。日帰りならワンコインでおつりがくる保険もあるのでおすすめです。


メンバーが一番気を付けるべき事とは

パーティ登山
撮影:YAMA HACK編集部
主催者以外のメンバーが初心者の場合、連れてきてもらっているというスタンスがある限りここで述べたような注意点はとばしてしまいがち。まずは、メンバー自身が「お客さん」ではなく「一緒に登るメンバー」としての自覚を持てるよう、興味を持ってもらうところから始めてみましょう。

仲間との登山はソロ登山と違い、普段できないような会話や、美しい景色を共有できたりと楽しみも増えてくるもの。最後まで楽しい登山になるよう出発前の準備は念入りにしておきましょう。

 

監修/山田 祐士(社団法人日本アルパインガイド協会 アスピラントガイド)

関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

グループ登山
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」
 

LINEでYAMA HACKをもっと手軽に。

登山用品から登山・トレッキングまで山に関する情報を毎日配信!
LINE友達限定の毎月当たるプレゼントキャンペーンも開催中!