【実録】勘違いしてるかも!?人の振り見て我が振り直せ、山でのマナー!

2018/07/21 更新

登山中の苦い経験が、次の山行に生かされることってありますよね? まさに、 山でのマナーもその1つ。登山初心者もベテランも、登山中のみんなの経験から、山でのマナーを今一度確認しましょう。

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わたし、勘違いしてました… 山のマナー

登山者
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登山をする上で、知っておきたいのが山でのマナー。他の登山者の言動に、あれはちょっといただけないな~と感じたことはありませんか? 悪気はなくても、勘違いなどで無意識にマナー違反をしていることがあるかも!? そんな登山者の実体験7つから、山でのマナーを今一度確認してみましょう。

【実録①】ザックへの小物の外付け

登山者のザック
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登山を始めたばかりのAさん。他の登山者がザックの外にマットなどの道具を括りつけているのを見て、なんだか登山者らしくてカッコイイな~と憧れます。そこで、Aさんもザックの外側にカラビナをつけ、チタンカップや袋に入れた食料などの色んなものをぶら下げて登山をすることに。

さて、Aさんのザックはこれで大丈夫でしょうか?

不要な外付けは“事故のもと”

登山者の後姿
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ザックへ入りきらないものをザックの外にカラビナやコードで括りつけることはありますが、なんでもかんでもつければ良いという訳ではありません。幅の狭い登山道ですれ違うときに他の登山者にぶつかったり、木に引っ掛かったりして、転倒や転落に繋がることも。すぐに使うわけではないものなど、不要な外付けはおすすめできません。安全のためにもザックに入れた方が賢明です。

【実録②】山での挨拶

登山道ですれ違う登山者
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山では、登山道などですれ違う時に挨拶を交わすことを知っていた、登山初心者のBさん。無事に登頂し、軽快に下山をしているとき、「こんにちは」と声をかけたものの無視をされてしまいます。そんなことが何回か続き、「何だよ、せっかく挨拶してるのに無視するなんて!山のマナーを知らないのかよ!」とイライラ。

さて、Bさんは正しいでしょうか?

“お互いが気持ち良く”が基本

行きかう登山者に挨拶するカップル
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確かに、山行中に他の登山者と出くわしたときには挨拶をするのがマナー。すれ違いでの挨拶は、万一の時の目撃情報に繋がるとも言われています。しかし、厳しい急登で息を切らしている場合など、人によっては挨拶に応えられないこともあるものなのです。挨拶への応答がなかったからといって、不用意にイライラする必要はありません。登りの方から挨拶がなければ、会釈だけでも十分。

声を出せない側も会釈するなど、すれ違うときにはお互いに相手の状況を配慮できると良いですね。

【実録③】登山道でのすれ違い

登山道の岩場
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岩場の登山道を下っていると、前から登ってくる登山者が見えたCさん。登りの人もこちらに気づいたようですが、息が上がっていてとても苦しそう。「待っていられると急いで登らなければという気持ちになるだろうし、一旦止まって待っていてもらった方がきっと楽だろう」と思い、Cさんは挨拶をしながらササッと登りの方の脇をすれ違いました。

さて、Cさんは正しいでしょうか?

登山者の後姿
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大人数のパーティ登山で先頭を歩いていたDさん。正面に下ってくるカップルが見えたので、パーティのメンバーに山側に寄って待機するように指示。すると、パーティの後ろにいた登山者に「何止まってるんだ!登りが優先だ!」と怒鳴られてしまいました。

さて、Dさんは間違っていたのでしょうか?

“安全を考慮した状況判断”が大事

基本的に狭い場所が多い登山道では、登りが優先とされています。呼吸が乱れやすい登りの人が、ペースを崩さないようにするためです。また、下りの人の方が対向者に気づきやすく、登山道の先も見渡しやすいため、安全にすれ違える場所を見つけやすいのです。落石や転倒で下にいる人に被害を与えないためでもあります。

呼吸が乱れている登山者
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Cさんの場合のように、落石の起こりやすい道では登りを優先した方が安全。登りの人も、下りの人が待っているからといって急ぐ必要はありません。お互いに安全であることが一番ですよね!ただし、必ずしも登りが優先とはいかないこともあります。

ガレ場の登山道
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Dさんの場合はどうでしょう。
人数の多いパーティは、すれ違うのに時間がかかるので、下りの人を優先することもあるのです。怒鳴った登山者はきっと早く山頂へたどり着きたかったのでしょう。その気持ちも分かりますが、すれ違いを待つのなんてほんの数十秒。心に余裕を持ちたいですね!

覚えておきたいのは、どちらが先かは状況によって変わるということ。いずれにせよ、安全にすれ違えることが最優先なのです。

【実録④】立ち入り禁止ロープ

登山道の立ち入り禁止ロープ
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絶景の登山道を軽快に登っていたEさん。だいぶ疲れもたまってきて、なんだか体が重くなってきました。登山道沿いに張られたロープを手すり代わりに、足を踏み出した瞬間、ロープを繋いでいた杭が抜けて転倒してしまいました。

さて、Eさんは何がいけなかったのでしょうか?

あなたのためではなく“高山植物を守る”ため

山の環境保全看板
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Eさんが掴んだ登山道沿いのロープは手すり用ではなく、立ち入り禁止のロープ。高山植物が咲いていたり、何もなくともこれから咲く場所だったりするのです。登山者が自然を荒らしてしまうと、土壌浸食に繋がる恐れも。ロープは引っ張ったり、ロープがなくとも登山道を離れないように注意しましょう。

【実録⑤】山でのトイレ

小便小僧
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登山中にトイレに行きたくなったFさん。「その辺でしちゃっていいんだよね!」と、茂みの中に入り、沢の近くで用を足すことに。登山道へ戻ろうとしたところ、他の登山者が! あれ?もしかして、見られてた!?

Fさんのこの行動、どう思いますか?

“自然や人に配慮”を忘れずに

携帯トイレブースの案内
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登山道にはトイレが少ないのは確かですが、山行前に済ませてくるのが原則。もちろん、どうしてもトイレに行きたくなってしまうことはあります。Fさんのように野外で…そんな時は、流出の恐れがないところを選ぶことがポイントです。沢や水辺、水場の上流は避けましょう。穴を掘って土をかけるなどの後処理も忘れずに。

山の花と登山者
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また、「用を足している人に遭遇して気まずかった…」なんて話も耳にします。安全な範囲で、できるだけ登山道や水流からは離れましょう。生態系や環境への配慮、そして他の登山者や近くで過ごす山小屋の方への気遣いが大切です。携帯用トイレを活用するのも◎。

【実録⑥】アイゼンの装着

アイゼンを装着する登山者
出典:PIXTA
今日が雪山登山デビュー日のGさん。ロープウェイを降りた駅内で、初めてのアイゼンを装着。ロープウェイから降りてきた登山者がそんなGさんの姿を見て一喝!「ダメだよ!そんなとこで履いたら!」と突然怒られ、Gさんは困惑してしまいます。

さて、Gさんはどうして怒られたのでしょうか?

“傷つけていないか”を意識して

アイゼンを装着する登山者
出典:PIXTA
アイゼンは外で装着するのがマナー。ロープウェイ駅内などにも、室内でのアイゼン装着禁止の掲示がありますので確認を。山小屋やトイレに入る際にも同様です。アイゼンをつけたまま室内に入るとどうなるか、説明をしなくとも分かりますよね!

また、雪や凍結のない登山道でアイゼンを使用すると、登山道を掘り起こしたり、木道や植物の根を傷つけてしまいます。アイゼンが不要な場所まできたら、外してザックにしまうようにしましょう。

【実録⑦】三角点

休憩する登山者
出典:PIXTA
無事、山頂にたどり着いたHさん。「おっ!ちょうど座りやすい石があるじゃないか!」山頂で昼食をとるため、四角い石に腰をかけます。暫くすると、山頂にやってきた登山者グループがHさんを見てザワザワ。「じろじろ見るなんて無礼だな…」と思いながら、ゆっくりと休憩して山頂を後にしました。

さて、Hさんの行動はいかがでしょうか?

周りをよく見て!“自分だけのものじゃない”

三角点
出典:PIXTA
Hさんが腰をかけたのは、経度・緯度・標高の基準となる三角点の柱石。三角点は、地形図整備のために明治時代から設置され始めた、歴史的産物のようなもの。三角点を目指して登山を楽しむ人もいるくらいです。Hさんを見ていた登山グループも、きっと三角点の記念撮影をしたかったのではないでしょうか。
 
ちなみに、柱石の破壊など機能を損ねる行為は、測量法の規定により罰せられます。
 
山頂標識
 出典:PIXTA
三角点同様に、気をつけたいのが山頂標識。登頂したら記念撮影をする方が多いですよね。撮影に夢中になって、山頂や撮影スポットを占領していませんか? しっかり周りを見るようにしたいですね!

登山者みんなが安全に気持ち良く

オッケーをだすシニア
出典:PIXTA
実例のように、登山を始めたばかりの方は山のマナーが良く分からなくて戸惑ったり、ベテランの方でもマナーを勘違いしていたり、山の掟に固執して臨機応変な対応ができなかったりするものです。そんな時は、何のために山のマナーがあるのかを考えてみてください。山では状況にあった言動を心掛け、みんなが安全で気持ち良く登山を楽しめると良いですね!

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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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