登山道でのマナー すれ違い・追い抜き・鎖場の通過

【山岳ガイドにお悩み相談】 登山道での「すれ違い」「追い抜き」「鎖場の通過」のマナー

登山には、身につけておきたい「山のマナー」がたくさんあります。しかし、法規定として明文化されているわけではないので、まさに“暗黙の了解”。登山経験者の知人がいない場合には教えてもらう機会もあまりなく、イマイチよくわからないという人も多いのでは。そこで今回は、実際に登山者が山で出くわした「こんなときどうすればいいのだろう?」という場面をピックアップ。登山道でのマナーについて、山岳ガイドにお悩み相談してみました。

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山のマナーが“暗黙の了解”すぎてよく分からない……。誰か詳しく教えて!

疑問

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登山をする上で、押さえておきたい山でのマナー。皆が気持ちよく登山を楽しむための気遣いですが、明確な規定があるわけではありません。それでも山に行けば当たり前のように存在し、逸脱すれば「マナー違反だ!」と言われてしまうことも。

渋滞の登山道

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山での挨拶ひとつをとっても、“登山道で誰かとすれ違う時は挨拶をするのがマナー”といわれますが、実際には挨拶が返ってこないこともあれば、息が切れていて返せないこともあります。対向者が連続するときなんかは、正直面倒だなと思っている人もいるかもしれません。

それゆえ、「結局、どうするのが正解なんだろう……」と悩む場面に出くわすことも多いのではないでしょうか?

そんな、理解しているようでよく分からない“暗黙の了解”の中から、今回は『登山道でのマナー』に注目。登山道での「すれ違い」「追い抜き」「鎖場の通過」の際に、登山者が実際に抱いた疑問を解決するべく、山岳ガイドにお悩み相談してみました!

相談に乗ってくれたのは、山岳ガイド・上田 幸雄さん

山岳ガイド上田さん

撮影:YAMA HACK編集部
上田 幸雄さん
日本山岳ガイド協会公認 山岳ガイドステージ2
国立登山研修所、国際自然環境アウトドア専門学校 講師
剱岳、穂高をメインに中部山岳をオールシーズンガイドしている。富山県在住。

【相談➀】登山道でのすれ違いは“登りが優先”は絶対?

登山道でのすれ違い

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体力に自信がある方ではなく、いつもゆっくりと登っているAさん。対向者とすれ違うときに、下山者が待ってくれていると、ついつい急ぎ足に。慌てなくていいと分かっていても、なんだか焦ってしまうそう。下山者に先に下りてもらって、落ち着いた状態で登りたいなと思うことが多々あるようです。

相談者:Aさん
「登山道では登りが優先」と聞いたのですが、下りの人に先に通ってもらってもいいでしょうか?

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