山のマナーが“暗黙の了解”すぎてよく分からない……。誰か詳しく教えて!
登山をする上で、押さえておきたい山でのマナー。皆が気持ちよく登山を楽しむための気遣いですが、明確な規定があるわけではありません。それでも山に行けば当たり前のように存在し、逸脱すれば「マナー違反だ!」と言われてしまうことも。
山での挨拶ひとつをとっても、“登山道で誰かとすれ違う時は挨拶をするのがマナー”といわれますが、実際には挨拶が返ってこないこともあれば、息が切れていて返せないこともあります。対向者が連続するときなんかは、正直面倒だなと思っている人もいるかもしれません。
それゆえ、「結局、どうするのが正解なんだろう……」と悩む場面に出くわすことも多いのではないでしょうか?
そんな、理解しているようでよく分からない“暗黙の了解”の中から、今回は『登山道でのマナー』に注目。登山道での「すれ違い」「追い抜き」「鎖場の通過」の際に、登山者が実際に抱いた疑問を解決するべく、山岳ガイドにお悩み相談してみました!
相談に乗ってくれたのは、山岳ガイド・上田 幸雄さん
【相談➀】登山道でのすれ違いは“登りが優先”は絶対?
体力に自信がある方ではなく、いつもゆっくりと登っているAさん。対向者とすれ違うときに、下山者が待ってくれていると、ついつい急ぎ足に。慌てなくていいと分かっていても、なんだか焦ってしまうそう。下山者に先に下りてもらって、落ち着いた状態で登りたいなと思うことが多々あるようです。