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ゴミ袋も繰り返し使う時代。ガベッジバッグって知ってる?

手軽で身近なのは持参したポリ袋に入れる方法や、ジップ付き袋を使う方法などさまざまな方法ですが、最近話題なのが”繰り返し使えるゴミ袋”!
今回は山でのゴミ袋のニュースタンダード・ガベッジバッグ/トラッシュバッグの特徴や使い方をご紹介します。
SNSでも雑誌でも。ガベッジバッグユーザー増えています!

繰り返し使えるゴミ袋こと「ガベッジバッグ」は、近年注目を集めるアウトドア用品のひとつ。 まだ万人が所持しているほど一般的なアイテムではないものの、大手メーカーを中心にさまざまなタイプのガベッジバッグが登場しています。

雑誌『ワンダーフォーゲル2021年2月号』(山と渓谷社/現在は休刊)の付録にもなったりと、徐々に注目している人が増えているガベッジバッグ。
登山者のみなさんはどんな風にガベッジバッグを活用しているのでしょうか? まずはInstagramでガベッジバッグを使用しているユーザーにインタビューしてみました。「ゴミを持ち帰ることが大切です」kusuda.maさん


ガベッジバッグを使う前は、ゴミをレジ袋など入れザックに収納していましたが、染みや臭い気になっていました。
ガベッジバッグを使ってみて、(山でご飯を食べるときには)ゴミが出ないような食材を選ぶことが大切だと感じました。
ガベッジバッグを使ってみて、(山でご飯を食べるときには)ゴミが出ないような食材を選ぶことが大切だと感じました。
no_allergy_outdoorさん


とにかく何でも放り込めるのが一番楽でイイですね。ガベッジバッグというゴミ専用のバッグを持つことで、ゴミを捨てること自体を楽しむ意識ができました。「お、ゴミが出たぞ、すぐにガベッジバッグに入れよ!」みたいに(笑)。
残りカスや少しの水分も気にせずにガベッジバッグに放り込めるのは楽です。4リットルのを使ってるんですが少し大き過ぎます。もっと小さいのがあるのも良いかなとも思います。
残りカスや少しの水分も気にせずにガベッジバッグに放り込めるのは楽です。4リットルのを使ってるんですが少し大き過ぎます。もっと小さいのがあるのも良いかなとも思います。
ジップ付き袋とガベッジバッグ、それぞれどう使う?
一方、今まで多くの登山者がゴミ捨てにジップ付き袋を使用してきました。「ガベッジバッグを使わなくても、今までの方法でも良くない?」というケースも多々。
ジップ付き袋とガベッジバッグの特徴を振り返りながら、それぞれのポイントを見ていきましょう。
まずはmont-bell(モンベル)から発売されているガベッジバッグを例に、特徴を見てみると……

・高い防水性
・開口部を3回折り返してバックルで留めるため気密性にも優れている
・底がラウンド形状なのでゴミがたまりにくい
・パックなどに取り付けられるベルトが付属しているため、安全に外付けできる
という特徴が。 サイズは現時点(2022年1月)で4lのワンサイズ。
「捨てやすさ」は外付けできるガベッジバッグが圧倒的

ザックにゴミ袋をしまい込んでしまうと、その後取り出すのが大変です。一方、外付けしていればゴミ袋を見失うことなく、すぐに捨てることができます。
一般的にザックへのアイテム外付けは推奨できません。しかし外付け前提で作られているガベッジバッグは、外付けリスクを最小限まで低減するための工夫も。

携帯トイレがスタンダードな登山では必須アイテムに…?

登山者が多いコースでは常設トイレも整備されていますが、特に奥岳エリアではトイレがしばらくない区間もあります。登山者が快適に屋久島の山を楽しめるように、携帯トイレの使用を推奨しています。常設トイレの屎尿の搬出費用も問題になっており、費用軽減のためにも積極的に携帯トイレを使用しましょう。
携帯トイレの持参が必要な山への登山には、積極的に導入すると良さそうですね。
液体・臭いにはジップ付き袋とガベッジバッグの両刀使いも

しかし、ガベッジバッグ内にプラゴミや紙ゴミ、液体ゴミなどすべて一緒くたに捨ててしまうと、後処理が大変なのは目に見えています…。それを回避したい場合は、ジップ付き袋+ガベッジバッグの両刀使いもおすすめ。

例えるならば、それぞれのジップ付き袋は各部屋にある小さなゴミ箱で、ガベッジバッグが集積所というイメージでしょうか。
どうしても臭いが気になるというゴミには、消臭機能付きのポリ袋を利用するという手も。帰宅後の処理も考えて、自分がゴミを捨てやすいような動線を作るのに、繰り返し使えるゴミ袋はかなり有用です。
ドライサックとしても使えます

一度ゴミ袋として使用してしまうと、気持ちとして抵抗感があるという懸念点はありますが、古くなってきたドライサックをガベッジバッグとして再利用するという逆転の発想もあり。ひとつの物を長く使うことは、地球にもお財布にも優しいアクションです。
気軽な登山なら小型トラッシュバッグでも

しかし日帰りのハイキングやライトなトレッキングなど、ゴミがあまり発生しない登山ならば、従来通りジップ付き袋で十分ということも。やはりジップ付き袋の手軽さに勝つものはありません。
そこにプラスするとより便利なのが小型のガベッジバッグ(トラッシュバッグ)です。

ジップ付き袋と組み合わせることで、気軽な日帰り登山でもノンストレス名ゴミ分別ができるようになりますよ。その日の目的地やコースによって、使いやすい方をフレキシブルに選択してくださいね。
Trippers オリジナルトラッシュバッグ
ガベッジバッグできちんとゴミを持ち帰ろう

繰り返し使える「ゴミ袋」ことガベッジバッグは、登山者も山も気持ち良く過ごすために必要なアイテムのひとつでした。
大型ガベッジバッグのポイント
- ・外付けできるガベッジバッグは使用済みトイレなど、ザックに直接入れたくないゴミに強い!
・生ゴミや液体ゴミは、小分けにして密閉しガベッジバッグへまとめれば、臭いや漏れの心配もなし
・丸洗いできるタイプが後処理も楽ちん
こんなシーンにはガベッジバッグを
- ・山ごはんを楽しむような登山(生ゴミ・液体ゴミの発生)
・携帯トイレが必要となる登山(外付けで衛生的に)
・1泊以上の中〜長期登山(大荷物となるため、できるだけ簡潔にゴミをまとめたい)
・小型タイプもあるのでシーンごとに選んで