山好きに朗報!“残り汁をどうするか問題”に終止符
絶景を眺めながら食べるカップ麺は、最高においしい山ごはんのひとつ。ですが、「残り汁をどうするか」という問題が常につきまとっていました。自然環境に負担を与えないように、残ったスープは飲み干すか持ち帰るのが山のマナー。塩分や油分が多いスープをすべて飲むのが苦手で、処理に苦戦していた人もいるのではないでしょうか。
そんな悩みはもう不要!救世主現る
2021年12月15日、「残った麺スープ 固めてポン」という商品が発売されたのです。名前のとおり、残り汁をゼリー状に固めて捨てることができる凝固剤。これさえあれば、スープを流せないとき、流したくないときに、どうしようと悩むこともなくなります。
アウトドアにぴったりの個包装。さっそく使ってみると……
必要な分だけ山に持って行ける個包装。成分は高吸水性樹脂パウダーです。
使い方はいたってシンプル。カップ麺の残り汁(約180㏄)に対して、1袋をすべて入れます。
すぐにお箸などで10秒程度かき混ぜます。
しばらく置くと、残り汁がすっかり固まりました。
量や温度によって固まるまでの時間は異なるそうですが、今回は混ぜてすぐにゼリー状になっていました。
このまま持ち帰り、容器ごとゴミとして捨てられます。麺類のスープのほか、パスタのゆで汁などにも活用できますね。
(廃棄方法は自治体により異なります)
固めた残り汁だけだと、こんな感じです。
環境配慮の観点で「残った麺スープ 固めてポン」を使うメリットあり
「残った麺スープ 固めてポン」は、登山をはじめとしたアウトドアシーンで、“残り汁をどうするか”という問題を解決するだけではありません。日常においても役立つシーンはたくさんあります。
環境に負荷を与えないように
昨今では、「残り汁を家庭の流しに捨てるのはアリかナシか」が話題になることもしばしば。そのまま流すと、スープに含まれる塩分などの有機分で環境汚染につながる恐れがあるからです。
もちろん生活排水は下水処理をされてから川や海に出ていきますが、その処理に多大な水やエネルギーが必要であることも事実。限りある資源を大切にし、一人ひとりが省エネルギーに取り組むことも重要なのです。
また、流しに流すとスープの油分がこびりつき、排水管が詰まってしまうこともあるので、固めて捨てる方が安心です。
家庭やオフィス、アウトドア、災害時に役立つ!
「残った麺スープ 固めてポン」は、3包・12包・30包入りの3種類。3包入りは、ダイソーなどの100円ショップでも取り扱いがあるそう。山行前に手に入れやすいのはうれしいですね!
これも便利!新型ラーメンレンゲ「スクーン」
「残った麺スープ 固めてポン」をつくったのは、家庭用品メーカー・KOKUBOグループの紀陽除虫菊株式会社。人々の健康と暮らしをもっと快適にしたいとの想いで、蚊取り線香や入浴剤をはじめ、さまざまな生活用品の製造・販売を手掛けています。
そんな紀陽除虫菊株式会社と同じKOKUBOグループであり、家庭日用品・生活雑貨メーカーの小久保工業所にも、カップ麺に関連するおもしろいアイテムがあります。
それは、カップ麺をきれいに食べられるようにと誕生した、新型のラーメンレンゲ「スクーン」。
穴あきスプーンとフォークが合体!
フォークのように麺を絡めたり、穴のあいたスプーン部分で底に沈んでしまった小さい具材や短い麺をすくったりと、1本2役の優れもの。麺と具材を残さず食べきることができるのです。
試しにラーメンを食べてみたら、あまりの使いやすさに感激!フォーク部分の内側にクワガタのツノのように突起があり、麺ががっちりとひっかかるのです。
滑り落ちることもなく、たっぷりと麺をからめとることができます。
麺と具材を一緒に口に入れやすいのもいいところ。
底に残りがちな具材や麺もこのとおり。箸だと見つけるのが大変ですが、スクーンでは一気にすくうことができました。
長めの柄が持ちやすく、末端に滑り防止のストッパーがついている点も気が利いています。関西弁で“すくうもの”を表す「すくうん」が名前の由来だそう。「残った麺スープ 固めてポン」と一緒に「スクーン」も山に持って行くと、カップ麺を食べるときも食べた後の片付けもスマートですね!