テントさんの訴え
雨や朝露の水分も、生地の劣化の原因になって、防水機能が低下しちゃうのよ。
一見濡れていないように見えても、睡眠中の呼気に含まれる水蒸気で、テント内の湿度は高くなっているの。
それに、ギュッと圧縮して詰め込まれている状態が長く続くと、生地の折り目はもちろん、全体に劣化が早くすすんでしまうので、やめてほしいわ。

いろいろな汚れがついたまま、湿気もこもっていて苦しそう。
帰宅して、その日中にしておきたいこと
撤収時、フライシートは軽く振って夜露を落としてから片付けましょう。雑巾があれば、軽く拭いておくのもオススメです。
また、本体を畳む前に入口を下に向けてパタパタすることで、内側の細かな砂やゴミを落とせます(※風の強い時は危険なので、状況をよく見ておこなってください)。
【これだけはマストでしておきたい!】
帰宅後は袋から出し、可能であれば湿気が抜けるように広げて干しておきましょう。スペース的に難しい場合は、ふわっと置いておくだけでもOKです。
【余裕がある時にしておくといいこと】
時間が経つと汚れは落ちにくくなります。全体をチェックして、気になる汚れは拭きとるか、部分洗いで落としておきましょう。
次の山行までにしておきたいお手入れ&保管方法
テントは外側だけではなく、内側の汚れもしっかりチェックすることが大切。一度設営して、全体の汚れを確認するのがオススメです。キレイに拭きとるか、汚れがひどい場合は部分洗いで落としましょう。
風通しのいい場所に干して、湿気をしっかり取ってくださいね。
保管する時は、引き出しに詰め込んだり、付属のバッグに押し込んだりせず、ふんわり畳むか、ハンガーに干しましょう。
▼より詳しいお手入れの仕方はこちらをチェック
寝袋さんの訴え
しかも、そのままギュッと押しつぶされて、身も心もペチャンコよ。このままじゃカビも生えそうだわ。それに、お茶もこぼされちゃって、せっかくの羽毛がゴワゴワよ。ふんわりしていたいのに……

とりあえず、一刻も早くふんわりさせてあげたいですね。どうしたらいいのでしょうか?
帰宅して、その日中にしておきたいこと
【これだけはマストでしておきたい!】
スタッフバッグから出し、ふんわり置いておくか、ハンガーにかけて、湿気がこもらないようにしておきます。
【余裕がある時にしておくといいこと】
飲み物などで汚してしまった場合は、部分洗いするか、かたく絞った濡れタオルでしっかりふき取っておきましょう。
正しいお手入れと保管方法
陰干しして、しっかり湿気をしっかりとばしましょう。湿気が残ったまま保管していると、カビや匂いが発生するだけでなく、性能が低下して、次に使う時に寒い思いをすることも。
また、全体にふわふわ感が減ってきたり、匂いや汚れが気になってきたら、クリーニングや丸洗いをしてリフレッシュさせましょう。(※洗濯に関しては製品ごとに違うため、必ず事前に確認してください)
▼より詳しいお手入れの仕方はこちらをチェック
しっかりメンテナンスをして、次の山行に備えよう
なるべくその日のうちにリュックや袋から出して、汚れを落とし、乾燥させるようにしましょう。乾燥させるときは直射日光がよくないので、陰干しで風通りのいい場所で干すのがポイントです。
しっかりお手入れをして、正しく保管していれば、いつでも快適に山へ行けますよ。そして何より、「持って行ったのに使えなかった!」なんてトラブルもなくなり、安全に登山を楽しめます。
いつもあなたを支えてくれる山道具たちをしっかりケアして、長く使えるようにしましょう。